表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/183

閑話:もしアリアが逃げきれなかったら

If story・・・

「『自分であり自分でない者 ≪アナザー・ミー≫』」


アリア、、、俺を甘く見過ぎてる。

今の俺なら、魔力枯渇を起こす覚悟で雲を張れば絶対に彼女を見つけられる。

青白い自分も、イイネ!という顔でにやりと笑う。

捨て身とか主人公っぽいからとか言いそうな顔だ。

まあ、、、協力してくれてるんだから何を思っていたとしても気にしないが。


「『嵐曇魔術≪スーパーセル≫』」


余りに強力すぎて、五日は目覚めない程の反動が後から襲ってしまうが構わない。

誰が甘いだっ、誰が大切だからだッ!

ここは現実なんかじゃないんだから、どう生きようと俺の勝手じゃねえか!

ぜってえに、、、見つけてやる、、、文句を、、、言って、、、やる、、、


「アリアああああああああああっ!!!」

「落ち着け」


飛竜がいつの間にか隣にいて、俺の頭をはたいた。

慌てて俺を追いかけてきたサマンサさんが、俺の起こした雲を見て悲しそうな顔をする。


「やっぱり、、、君はそうしたんだ。自分の命をないがしろにするようなことを、、、するんだ。」

「・・・だからどうした!?アンタらに俺の気持ちが分かるかよっ!!ぜってえにアリアを見つけ出す!」

「わかった、、、アリアが、、、君を置いてった理由が何となくわかったよ。ほら。」

「ああ!?・・・手紙?」


サマンサさんが懐からくっちゃくちゃの手紙を取り出した。


「君が、、、アリアが君を置いてったことを知った時、、、命をないがしろにするようなことしたとき、、、これを、、、渡せって、、、ぐずっ、、、ぐず。」


感極まったのか、鼻をすすりながら彼女は俺に手紙を押し付けてギルドの中に戻った。

飛竜様がピシピシと俺の頬をしっぽで叩いてくる。


「おぬし、、、さっさとこのふざけた魔術を解かんか。周りがおびえとる。」

「くっ・・・『解除』。」


桜がすっと意識体に戻るのと同時に、雲がうっすらと消えていく。

完全な連結魔術だから失敗時の魔力枯渇反動は無い。

やろうと思えば、何度だって使える。

手紙を読むには黒雲は暗すぎて邪魔になるからな。・・・そのために解いただけだ。


手紙を開く。


サマンサさんの手汗が滲み過ぎてて何が書いてあるか一文字も読めなかった。


「『嵐曇の超密大網≪オーバー・ストーム・ネット≫』おおぉぉぉぉっ!!!!」

「何があったのじゃ!?」








『海民連合』

大陸のほぼ南端にある水棲種族が主な人口を占める国だ

海に接する場所が多いせいか空気が少し粘るように感じ潮の香りが強い。

一番大きな特徴だが大陸全体の気候はもう冬だがこの地域は『南国の楽園』と称されるほど年中海水浴を楽しめるほど暖かい。


そんな国には『ライキンポート』という大きな港湾観光都市があった。

海水レジャーにカジノに回春に酒・・・まさに『楽園』と評されるだけの娯楽がこれでもかと詰め込まれた都市である。

当然甘い汁をすすろうと後ろ暗い連中が都市に蔓延しており、実際にこの都市を仕切っているのも裏稼業の人間なのだがそれすらも風土とみなせるほど寛容な場所であった。

そういうわけだから人間至上主義の帝国民などの特殊な事情を持った者達を除いた他国籍の人間が観光・移住してくるのも珍しいことでは無い。


「そろそろ別行動しませんか?」

「却下だ」

「ふ、、、ふ、、、ふふふふふふ!」

「ははははははは!」


彼らもこのライキンポートに旅のついでに立ち寄った二人である。

乾いた笑顔をお互い浮かべながら雲で作られたパラソルと机と椅子でくつろいでいた。

熱く白い砂のビーチ、、、日照りが強く刺していたその場所で彼らは相変わらず喧嘩していた。


熱帯気候のために二人ともいつもの衣装を纏っていない。

銀髪の少女は変わった形の杖と片耳だけの子供っぽいイヤリングはそのままだが白い長シャツに青い半チョッキ、下は長いロングスカートといつものローブばっしり重装備と見比べれば凄く軽やかだ。

彼女の真向いに座る少年もいつも羽織る厨二臭いコートを取っ払い真っ黒な半袖シャツに半ズボンを着ていた・・・夏装備のはずなのに全身黒のせいかとても暑苦しかった。


「だから何度も言ってるでしょう!?あなたを巻き込みたくないからここでお別れですって!いい加減納得してください!」

「何でこっそり出ていかずにそれを直接言わなかったんだよ!今さら言われたって心に少しも響かんわ!」

「ああ、もう手紙で伝えれてたはずなのに・・・恨みますよサマンサ!」


アリアは細い絹糸のような銀髪をぶわっと掻き拡げた。

計算が狂ったせいで破門したはずの弟子にこの何か月も付きまとわれていた。

相変わらずムカつくほどの覚えの良さで外装型身体強化だけでなく内在型身体強化まで習得しやがったせいか足の速さでスタミナ負けするし

逃げきれても半端な距離では『嵐曇魔術≪スーパーセル≫』の網で捕まってしまう

仕方ないので会話で解決を試みるもいつもどうどうめぐり・・・そして気づけば彼女の復讐の旅は最近ではただの観光になってしまっていた。


「やっぱりあなたはストーカーですね!最初に出会ったとき私の目に狂いはなかったです!」

「誰がストーカーだ、ごらぁ!」

「だってほんっ!とう!に教えることはもうないのに何でついてくるんですか!」

「だってアリアが逃げるから?」

「だってあなたが追いかけてくるからじゃないですか!」

「だっての使い方おかしいぞ、この不器用敬語娘」

「うるさいっ!」


アリアはそういうと杖を掴んで立ち上がる、、、アリアも最近は随分と血の気が多くなった。

サクラもまんざらではなさそうで立てかけてあった白い刀身のサーベルを手に取る。

二人がくつろいでいた机やらなんやらは一瞬で消え去り、白と黒の雲がお互い圧をかけあう。


「負ければ潔くここでお別れ。但し俺が勝てばアリアが一生俺の弟子になるってことで、当然毎日俺が考えたエロ修行に従う義務をもたねばならない・・・行くぜ!」

「え、ちょっと待ってください?」

「行くぞ、桜!『嵐曇魔術≪スーパーセル≫』」

「ちょ待っ、、、容赦しませんからね!『曇よ』!」


海水浴場中を雲が多いつくし、他の海水客たちがパニックになる

雲が砂を巻き上げ、風を起こす。

白の雲と黒の雲、、、白のローブと黒のコート、、、杖と剣。

止められるものは誰もいない、、、彼らの喧嘩に巻き込まれた国がどれだけあったか・・・

ココノハ村や公国から遥か遠く離れた『海民連合』にまで来たのもとある国で暴れすぎて国外追放を受けたからという事情があった。


「「はあああああああああっ!」」

「『魚雲≪cirrocumulus≫』」


今までは引き分けになるまで待つだけだった。

アリアとサクラの雲の中にいくつもの茶色の雲魚が飛び込んでいく。

そしてそれぞれの雲をズタズタに切り裂き霧散させる。


「・・・・・・・二人トモ、正座」


腰まで伸びる桃色の髪が特徴の僅か10歳の少女。

アリアと同じ形の杖を持ち、茶色の雲を操る人間の少女。

服装はアリアとほぼ同じだが色とかのセンスはアリアとは比べ物にならないくらい良い。

名前をティアラ=レイディウス。

彼らの旅の同行者でアリアの弟子でありサクラの妹弟子である。

俺達の為に果実水を買って来てくれたのだろうか、、、彼女の手の中の容器はぐしゃっと潰されていた。


「「はい」」


ついでにいうと『曇』属性の魔術師三人中ダントツで強かった。

最近は引き分け以外に年下の幼女にド叱りされるという喧嘩の終わり方が出来た。

そういうわけで一人の少女によって『海民連合』は守られていた。




丁度目の前にあんよが見える、、、正座っていいな!

そんなことを思いながら言葉をまだ覚えきれていないせいで、少し舌足らずにも聞こえる妹弟子の話をぼうっと聞き流す。


「兄弟子っ!師匠をカラカウのがいくら楽しいカラって相手はオナノコなんだからいじめるはヤメナヨ!」

「そうだ、そうだ!」

「師匠はもっと落ち着いテヨ!ここ追い出されたらモウ行くとこないんだからネ!?」

「やーい、ざまみろ!」

「・・・『入

「ゲ・・・すいませんでしたっ!」

「落ち着いてください、ティアラ!それは洒落になりません!」

「そういっていつもイツも喧嘩ばっかり・・・コレだからキチガイ共は」

「「っ(涙目)」」


あれ、、、こんな小さな少女に呆れられてる?

てか妹弟子のくせになんで師匠や兄弟子より強いんだよ・・・

俺とアリアは二度とケンカしないと何度目か分からない誓いをたてさせられ、ようやく解放された。

海水浴場から場所を移していつも世話になってる宿屋。

ここは食事も出してくれるのだが、追加で金を払えば屋上で景色を楽しみながらゆったりできる。

いつもは人気があって席が埋まっているのだが、時間が良かったのか貸し切り状態だった


「たく、、、いつもイツも!」

「財布に優しくねえ、妹弟子・・・」

「なんか言ッタ?」

「なんも・・・」


アリアと同じく甘いものが好きなのは変わらないが、ティアラは味覚を含め感性が常人よりも発達しているので金が人十倍かかる。

俺はさっきの喧嘩の罰として、上級冒険者でも滅多に食えないレベルの高価な氷菓を遠慮なしに奢らされていた。

公営ギルド資格が剥奪されたため私立ギルドの依頼も受けれない俺の懐事情を知ってるくせに容赦なく注文してくる。


「て、ティアラ、、、せめて一口だけ」

「駄目だヨ!それじゃあ罰にならないデショ!」

「甘いものを前にお預けとか、、、しかも何で私のご飯は皆辛いものばかりなんですかぁ」


アリアのこっそりと伸ばされた手がぴしりとはたかれる。

暑いときこそ辛いものを食べて汗をかこうという風習でもあるのかアリアの前にはライキンポート名物のタンドリーチキンが置かれている。

名物であり地元の人なら誰もが愛する味なのだが、俺は辛すぎて一口食べただけで泣いてしまった。

辛いものが嫌いなアリアへの罰はそれを完食せよというものだった。


ちなみにアリアに財布を持たせるとろくなことにならないからとアリアの財布の管理はティアラがしているから彼女はこれを食べきらない限り今後食事なしと仰せつかっている。

年下の少女に財布を管理されるダメ人間っぷりも酷いが、ある程度は大丈夫な俺でも泣くほどの辛いものを完食させようとするティアラはかなり怒っているようだ。


「ほラ、師匠。」

「はぐっ!?・・・・・あがあああああああっ!?」

「お見せできませんって顔になってら・・・」


ティアラはいつの間にかタンドリーチキンを小さく切り分けてアリアの口に突っ込んだ。

うん、普通辛いものってのは後から来るんだがこのタンドリーチキンは最初から最後まで辛いのだ。

しかも味覚を破壊しない絶妙な香辛料の配分のせいでその辛さが一晩中続く。


「辛い、辛゛い~~~~~!」


アリアが涙をボロボロ流して絶叫する。

ちろっと出した舌が少し炎を出している・・・異世界の食い物はたまに良く分からん事象が起きる。

これで体は寧ろ健康で丈夫になるらしいのだが、、、この料理を作った人は一体どういうコンセプトからこの料理を作ったんだろう?


「水いるか?」

「あ、ありがとうございます・・・ぎゃー!?」

「・・・あ、水を飲むとさらに辛いんだった。」

「何するんですかーっ!?」


アリアが泣きながら胸元を掴んでがんがん揺さぶってくる。

口から激しく顔に当たる謎炎はどうやら魔法効果らしい。

女の子の口から出てくる妙に生暖かい炎・・・えろいっすね!

ちょっとニマニマしている頬を直しているとティアラがくいくいと袖を引いてきた。

なんだ?俺達が仲良くしてるのを見て寂しくなったか?


「どした、可愛い妹弟子・・・・・」

「しょうガナイから兄弟子が手伝っテあげて」

「あ゛あ゛あああああっ!?」


涙が溢れた。




「このままでは香辛料責めで死んでしまいます・・・」

「同意だ・・・」


ガラガラ声の二人が夜の街を歩いていた。

十歳の少女にいいように苛められた十五歳二人の図である。

こんな二人だが一応は実力だけは認められた二人なのだ。

夜になると回春やカジノ客が増えるため少々物騒なのだが、アリアの美貌に目を引かれた人間が声をかけようとするのをその隣の人間が俺を見て命が惜しいならやめておけと静止する。

・・・泣いてもいいですか?


「おれってそんなにキチガイに見えるか?」

「正直元弟子じゃなかったら近づきたくないってぐらいには」

「!・・・たく」


言いたいことがぐぐぐと喉から出そうになったが抑える。

そんなこと以上に大事な要件の為に今頃すやすや眠っているはずのティアラを置いて夜の街に繰り出しているのだから。

若干魔力を高め、周囲を警戒する。

街の奥へ奥へと入っていく・・・周囲の人間の身なりは一等級なのに少し腐臭がする。

血とそれを誤魔化すための強めの香水の香りだ。


「・・・・・・・・・」


とある建物の前で立ちどまった俺達は無言でこちらを見ている男の一人の前で立ち止まる。


「リアンに会いたい・・・『曇の魔術師』二人が来たと言えば分かる」

「・・・むう」

「何故そこで不機嫌な顔をする?」


アリアは俺が『曇の魔術師』を名乗った瞬間、唇をとがらせた。

俺はステータスの表記通りの職業を述べただけなのに何でそんな目をされにゃならん。

だが、男は納得いったのか指をとある建物へ指し示す。


「・・・兄貴はあちらでお待ちだ」


指さされたのはいつもの建物ではなく、別の建物。


「アジトにいないのか?」

「客人の為にはこちらの方がいいと言ってたが詳しいことは分からん」

「・・・何考えてんだ?」

「分からんと言ってるだろ・・・さっさといけ」

「・・・はいはい」


指定された建物に入る。

そこはいかがわしい雰囲気のパブだった。

アリアがいらいらした様子で鼻をしかめるが、、、正直俺はワクワクしている。

すまんね!


「キキキ、、、お二人ともこっちだ。」


そのパブの一席、、、右腕にでかでかと『悪意こそ全て』と刺青を入れた魚人の男が手を振っている。

所謂VIP席ってやつか、、、呼ばれた席へと足を進める。

両手に抱えた女性たちをさげさせて、にっこりと笑う。


「よお、黒さんに白さん。事情は大体分かってるぜ」

「流石海民連合を牛耳るマフィアの幹部だ。」


この全身鱗で手の平は水かき首にはえらというリアンというこの魚人は、見た目は小柄だが実際はこのライキンポートを仕切るマフィアの一角だ。

ライキンポートの中で起きたことなら何でも知ってるようだ、、、席に着いた俺達の目の前にドリンクが置かれる。


「あまり知られてないが、タンドリーチキンと一緒に飲むんだ」

「・・・あ、喉のヒリヒリが収まりました」

「ふう、、、有り難い」


こんな小さなことを気にかけてくれるほどに。

アリアと俺が偶然命を救った事があり、そのせいかギルドで仕事を受けれない俺に偶に仕事を回してもらえるぐらい仲が良くなった。

問題ばかり起こしてるのに追い出されないで済んでるのはなんだかんだでリアンと仲が良いから周りの人間が恐れて口を出せないという事情もある。

・・・追い出されない代わりにますますキチガイとして恐れられてるっていう目を覆いたくなる事情もあるが。

心の中で漢の汗をかきつつ、手渡された書類に目をとお・・・・


「・・・ほお、分かってるじゃないか」

「何の依頼ですか?」

「カジノの用心棒だ」

「用心棒・・・正気ですか?」


アリアがうっという顔でリアンを見る。


「このサクラは本能的に物を壊すんですよ?壊されないように守るなんて、、、」

「出来るよ!?護衛依頼の時くらい自重できる!」

「キキキ、、、黒さんもこう言ってるし頼むよう、白さん。」

「・・・被害が出ても弁償できませんよ?」

「問題ねえ、、、ぜひ受けてもらいたい」


流石リアン!

俺の真の価値を分かってくれてるようだ!

アリアも仕方ないかあという顔をしている。


「よし、決定だ!」

「・・・本当に大丈夫でしょうか?」




ギルドで受けた仕事なら一度引き受けたものを断った場合、成功報酬の何倍という額を賠償として払わねばならない。

しかしマフィアから受けた仕事は一度受けたら失敗しました賠償金払いますでは済まされない。

その分報酬が高いだの、俺みたいなギルドからぺナ喰らってる人間でも仕事を回してくれるだの利点はある。

だが、、、『一度受けたくせに依頼放棄は絶対にあってはならない』


「サ、、、、サクラ、、、図りましたね」

「え、なんのこと?」


首筋に十分俺を殺せるくらい濃密な雲が当てられている。

俺は両手を上げて抗言する。


「契約条件を確認しないお前が悪い」

「そうは言ったって、、、こんな恰好・・・」


アリアの姿はいわゆるバニー姿だった。

彼女の髪色に合わせて銀色のウサ耳を用意させたようだ。

実にあざとい、、、だがそれが良い!

黒の衣装に銀粉を念入りにまぶしたタイツ、、、アリアは豊満と言うほどじゃないが綺麗なスタイルをしているのでとてもいい

俺が笑顔で舐めるように見ているのに気付くと、アリアはサッと両手で露出している部分を隠すと凄く睨んできた。


「・・・やっぱりあなたは最低です」

「まあまあ、、、落ち着けって」


当たり前だ、、、まさか完全武装で客前に出るつもりだったのかコイツは・・・

俺はバーテンみたいな恰好でため息をついた。


「取り敢えず給仕係りの格好で歩き回って、接客は他の人に任せていいってさ」

「ならいい、、、わけないでしょう!?この恰好で人前を歩けと!?」

「アリアの良い格好見れるだけでお客も嬉しい、俺もアリアの恥ずかしがる格好見れて嬉しい。まさにWIN-WINじゃねえか?」

「うぃ、、何とかの意味は分かりませんが私に損しか無いことだけは分かりました!」


アリアは大声でそう一喝すると、雲を俺の首に纏わせ・・・ちょ!?


「今殺す気だったろ!?」

「あなたを殺して少しでも恥ずかしさを取り除くんです!」

「頑張る方向間違ってるよ!?」


曇属性の杖『ツインターボ』もなしによくもここまでと褒めるべきか、そこまで本気の魔術を使ってくるつもりかと戦慄すればいいのか・・・

取り敢えず俺のすべきことは一つだった。


「助けてくれえええ!」

「逃げるな!」

「ちょ、なんだ!?」

「あ、あいつらはキチガイ師弟じゃねえか!?」

「な、何でここに!?まさかリアンにばれたか!?」


カジノの会場へと逃げ込む俺をアリアの膨大な『曇魔術』が追いかけてくる。

周囲の客や用心棒仲間たちが血相を変えて逃げ出していく。

人目につくというのにどうやらぶち切れ気味のアリアは頭に欠陥が起きているのかバニー姿で現れる。

それに思わず見惚れ立ち止まった数名が曇魔術に巻き込まれブッ飛ばされていく。


「アリア、巻き込んじゃってるよ!?」

「ふしゃあああああああ!サクラコロス!」

「ああ、、、またこんな状態に」


貞操マモルモードに入ったようだ・・・こうなると大きな衝撃を与えない限り元に戻らない。

今は『奥の手』を使わないみたいだし俺は大丈夫だが、周囲はそうはいかない。


白雲が通り過ぎた後には何も残らない

人はバン!ドン!ブッ飛ばされていく

挙句の果てにカジノの会場中をぶっ壊していく


「・・・これはまずいな」


護衛ではなくただの悪質な営業妨害になっている。

アリアめ、、、あんだけ俺に対してお前に護衛は無理だとかいろいろ言ってたくせにアリアが滅茶苦茶にしやがって。


「止めるか、、、桜」


・・・俺関わりたくないんだけどと言いたげに青白く光る俺が白目を俺に向け、顕現する。

感覚バイパスでめんどくさいという感情がビシバシ伝えられてくる。


「いや、今回に関しては俺のせいじゃないだろ・・・」


桜は迫って来た雲をひょいと避けつつそれもそうかと納得した顔をした。

そして黒雲を周囲に展開する。

話が早いのは助かる・・・黒雲に黒雲を混ぜ合わせる。

相乗効果を起こし黒雲をさらにさらに爆発的に増やしていく。


「さあ、、、『嵐曇の超密大網≪オーバー・ストーム・ネット≫』でさっさと雲ごと押さえつけるか」


アリアを雲ごと拘束してさっさとこの騒ぎを落ち着けよう。

全魔力を注ぎ込んでるのか、結構白雲は多い。

これは結構黒雲出さなきゃ大変だな。

カジノの会場中を覆う白雲の二倍か三倍か、、、白雲を押さえつけつつ彼女を拘束するには少し足りない。


「しゃあねえ、、、桜。もっと黒雲を」


・・・この時俺は忘れていた。

既にアリアの雲は建物に充満していることを。

少し雲を出しただけでも『嵐曇魔術』は連結魔術でしかも相乗効果のせいで5000倍にも雲が膨れ上がることを。


「・・・あ」


ボゴオオオオオオオオオオオォォォォォォン!

雲が溢れすぎて派手な音をたてて屋根が吹っ飛んだ。

黒雲を抑え気味に調整するが、黒雲はそれで良くても曇の魔術師はもう一人いる

アリアが俺の『嵐曇魔術』に対抗しようと手の平に小さな白い塊を・・・ってそれは駄目だ!


「アリア、ちょ待っ!?」


止めに入るがすでに遅し。

白い奔流が建物の壁を崩壊させ、隣の建築物にまで・・・

当然逃げ遅れた人たちも犠牲に・・・俺も逃げ遅れた人の一人だった

さあ皆さんご一緒に!


「「「「「「「「「「ぎゃあああああああああああああっ!?????」」」」」」」」」

「あは、、、あは、、、あははははははははは!!!」


アリアの声はとても綺麗な声だ。

彼女の声はとても良く響く。

・・・・・こんな時でなければいい気分にでもなれただろう。

でも今回に限ってはトラウマになるだろうなと建物の残骸の下敷きになりながら思った。





「ぶはーっはっはっは!いやあ、やってくれたな黒さん!」

「・・・・今回はこのダメ人間のせいだ」

「ひっぐひっぐ・・・」


再びとてもじゃないが子供が入れそうにないパブ。

カジノ崩壊させたアリアにたっぷりお説教かませた俺は遂には泣きだしてしまったアリア(当然バニー姿のまま)を連れてリアンの元に戻った・・・これもけじめだと謝りに行くために

だというのに目の前のリアンは高らかに笑うだけ


「もしかして、、、騙したのか?」

「キキキ、、、それに関してはアンタらが悪い!悪名高いアンタらに護衛なんて繊細な仕事任せるわけないだろ?」

「・・・言い返せねえのが逆に腹立つ」

「アンタらに敵対してる組織のカジノ潰してもらいたくてね?だが、俺の意思で動いてもらったとばれるのもまずいんでちょっと面倒踏んでもらったのさ」

「はあ、、、、じゃあ報酬もらえるのか?」

「当たり前だ」


どすっと重い音をたて小袋が机の上に置かれる。

既に早朝、、、欠伸をしながら中を確認すれば流石気前がいいと口笛を吹きたくなる額が入っていた。


「また、頼むぜ。黒さん、白さん」

「ふあああああ、寧ろこっちがお願いする立場だけどな」

「ひっぐ、、、ひぐ、、、」

「アリアもいい加減泣き止めって、、、『黒曇衣≪コート≫』」


やっぱ罰としてバニーのまま市中引き回しは酷だったか、、、魔力枯渇ギリギリでローブすら出せないアリアに黒コートを羽織らせてようやく彼女の涙は落ち着いてきた。

・・・さて、後は買いに行くだけか


「じゃ、行くぞアリア」

「ひぐ、、、はい」


明け方の街を二人でゆっくり歩く。

その途中で朝市により目的を達成した俺達はようやく眠りにつくことが・・・


「出キルと思っタの?」

「「いいえ・・・・」」


ぶち切れたティアラが宿の前で待ち構えていた。

宿の前で鬼のように立ち尽くす彼女を発見し瞬時に逃亡を選択したはずなのに気づけば正座させられていた。


「兄弟シも師匠も屋ナイで何で奥の手使っタノ?あれだけ危ないから駄目って言っタヨね?」

「「・・・・・はい」」

「しかもこんな遅い時間マデ・・・どこで何してタノ!?」


流石にあれだけ膨大な魔力が動き、建物ぶっ壊れててばれないはずがなかったッ・・・

しまったと言いたいところだけど普通考えればわかるよねこれ・・・何で気づかなかったさっきの俺のバカッ!

ティアラにはどうやら仕事に行ってたこと自体はばれてないようだが、、、それが更なる誤解を招いているようだ。


「タンドリーチキンじゃタリなかッタのかな?」

「ひいっ!?」

「おい、妹弟子!?それをどうするつもりだ!」

「食べサセてあゲるよ・・・兄弟子確か女の子にあーんサレたいとか言っテタでしょ?」

「イヤイヤいや!それはお前の勘違いだ!」


ティアラがため息をつきつつ取り出したのは赤いタンドリーチキンだった。

地元の人間でも食べるのを敬遠するレッドホットタンドリーである・・・結構離れているはずの俺の鼻にまで刺激臭が漂う。

よく見ればティアラの鼻には茶色い雲がきゅっと詰められ、目には密閉ゴーグル。

レッドホットタンドリーを持つ手も茶色い雲で作られたグローブがつけられていた。


「・・・ア~ん?」


彼女は自分の雲の色が茶色であることを気にしてか俺やアリアみたいに『外装型身体強化』を好まない。

その彼女がわざわざそれをしてでも用意しただけあって見た目から既に殺人的だ。

まぶされた香辛料がなぜかマグマみたいに沸騰してるようにすら見える。


「「・・・・・・(絶対に食わされるまいと口をしっかりと閉じる)」」

「・・・『ひつじ雲 ≪altocumulus≫』」

「「ぐがあああああ」」

「・・・(ひょいと口に放り込む)」

「「ひぎゃああああああああああっ!?」」


し、心臓が激しく鳴動し、視界に幾重ものマズルフラッシュが起こる。

そして天地が鳴動し、口腔内が沸騰する。

体全身が燃え、目からまで炎が溢れる。

動け動けと体が揺り動かされ、動いていないと死んでしまう!


「ひぎゃああああああアアッ!死ぬううウウウウウウウううっ!」

「助けてえええええええええっ!辛すぎて味覚が崩壊しそうなのに、辛いという味だけは分かりますううう!」

「これニ懲りタラ喧嘩は・・・・ん?」


転げ回る俺達の懐から転げ落ちた小袋をティアラがそれぞれ手に取る。

訝しげに彼女は袋を開け、、、目を驚きで開く。


「わあ!」


タンドリーチキンを中和するドリンクをがぶがぶ飲みながら俺達はその様子を見守る(用心として一応持っていた)

ティアラの手にはアリアと同じ片方だけのイヤリング、、、そして滅多に手に入らない魔法効果が付属してある飴玉だった。


「兄弟子、師匠!ありがとう!」

「「・・・いえいえ(ガラガラ声)」」


・・・機嫌を取るためにプレゼントを買いに行く作戦はどうやら無事に成功したようだ。

結局追加のペナルティを喰らうことになったが彼女は嬉しそうに俺達に抱き付いてくる。

俺達の中では一番強いとはいえ彼女はまだ十歳、笑顔は年相応だ。

この笑顔を見れれば酷い目にあったがプラマイゼロになるかもしれない。


「兄弟子、師匠・・・ダイスキ!」

「私もですよ、ティアラ(掠れ声)」

「本当は朝食の時にサプライズで渡したかったんだが・・・まあいいや(喉が潰れてほとんど聞こえない)」


ティアラは頭を優しく撫でるアリアの手をにこにこしながら手に取り、俺の手も取って引っ張ってくる。


「今日の朝食ハ私が作るネ!」

「「わあ、楽しみだなあ(・・・味分かるだろうか)」」


嬉しそうに笑うティアラを見てると喧嘩してたことなんてあっさり忘れてしまうのだった。

こんな風にいつまでも楽しい日々が続けばいいと思ってた。





「王国に、、、向かいます。私には勇者と勇者を生み出すシステムを壊す義務がある」

「恨みがあるのは帝国の雷の勇者だろ!なんで王国に手を出す!」

「二人トモ落ち着いて!」

「「・・・・・・・・」」


アリアは本気の顔だった、、、冗談の一切通じない顔だった。

俺もつられて本気で大声をあげてしまう。

ティアラが間に入らなければどうなってたか・・・簡単に予想がつく。


「私は、、、、そうしなければならない義務がある。」

「でも、、、、それはおかしい」

「私はそれをおかしいといえない、、、いえ、言っちゃ駄目なんです」

「・・・・っ!」

「勇者は間違ったことを正しいことに歪めてしまう・・・そんな存在を認めていればいずれ私のような存在がまた現れる。だから一つ残らずほろぼさなきゃいけないんです」

「認められない・・・雷の勇者への復讐なら分かる。けども罪のない人をアリアに殺してほしくない!」


ティアラが悲しそうな顔で俺達を見ている。

俺も同じような顔をしているのだろう。

けどアリアは・・・・表情を変えない。

覚悟を決めた顔が揺るがない。


「あなたはやっぱり甘い・・・ずっと甘いままです。だからあなたは置いていきたかった。手紙に書いたことですけど、、、もう一度言います」

「・・・・」

「私の旅にあなたは邪魔です」

「!?」

「師匠、言い過ぎダヨ!」


息が思わず詰まる・・・それほどまでに俺は彼女のその言葉に反応していた。

どうしようもなく分かってたこと、、、それでも彼女のやさしさに甘えて、、、彼女の邪魔ばかりしてきた結果拒否される未来。

正直ついに来たかって気分で、、、なのに凄くショックで。


帝国が王国に攻め込む準備を固め、対抗策として王国は勇者召喚をしようとしているという話が王国から遠く離れたこの『海民連合』にまで届いた。

アリアはそれを耳にするや否や聖女と勇者を殺害すると宣言した。

止められなかった

彼女の心にある漆黒の焔を消そうとずっと一緒に過ごし努力してきたが、、、結局俺に出来たことは彼女に『彼女も俺も傷つく言葉』を言わせることだけだった。


「行きます、、、、もう私の前に現れないで」

「・・・・・・・・・」


キラキラ光る雫を散らして、、、、アリアは去った


「兄弟子、、、、じゃあね」


十歳の少女ティアラは、、、、アリアと同じ道を選んだ。

俺よりもアリアの方が正しいと思ったんだろうか?

ブレブレの俺よりも確固とした自分を持ち続けたアリアの方が正しいと思ったんだろうか?


本当ならとめなくちゃいけなかった。

十歳の子供、、、善悪もまだ分からない、、、これから大人の手によってゆっくりと教えられるべき年齢の少女をアリアの怨嗟に巻き込んじゃいけない。

分かってるのに、、、、行くなと言えなかった。


「・・・・・・・・これからどうしようか?」


今から向かえば、、、十分勇者召喚の儀の最中に『王国』に辿り着けるはずだ。

でも、、、アリアともう一度会って、、、、彼女を止められるか?

彼女と向かい合えるか?


無理だ


結局ココノハ村にいた時と全く変わってない俺は・・・彼女に薄っぺらい自分でも曖昧な『主人公』の言葉を押し付けることしかできない。


「・・・・・・・・・何でだよ」


なのに足は一歩一歩アリアの足跡を追いかけ、、、王国へと向かい歩き出していた。


「止まれよ、、、、止まれよ!」


どれだけ叫んでも足は勝手に動く。

・・・・・理性も心も無理だと叫んでるのに足が動く。

・・・・・・・・・泣きそうなのに崩れ落ちそうなのに足が動く。


「アリア、、、、、アリア、、、、、、」







あの時彼女を追いかけたのは、、、、、その理由が何となく分かって来た。

ようやく分かって来た。

彼女のことが・・・・どうしようもなく好きだったんだろう。

出会ったあの瞬間から無自覚に、、、気づかぬうちに。


そして

だから

つまり

よって

というわけで

結局

結論としては

私見としては

客観的に見て


好きな女の子に復讐なんてして欲しくなかっただけだったんだろう。

そんな我儘を・・・・今・・・・この状態になってもまだ抱いてる。


「ごめん勝手な俺で・・・・」


言葉が俺の背後へと流れていく。

情けない言葉も涙も全部後ろへ置いていく。

ただ足を前へと踏み出していく。


・・・違う未来があったとして

・・・・・・もしそんな未来があったとしたら

・・・・・・・・・その時復讐に囚われたアリアの前に立ち塞がる俺よ

・・・・・・・・・・・・・俺みたいな『俺』にはなってないでくれ


――――――――――――――――――――――

「サニア、、、サニア、、、ぐっ。」


白いセミロングの髪の少女が、腰まで長い白髪の少女を揺さぶっていた。

長い少女は腹に大きな穴が出来ており、ダラダラと血が流れていた。

一目で分かる、、、重傷だ。


「シノン、、、私は、、、大丈夫だから、、、あなたこそ怪我が、、、ごふっ」

「さにあぁ、さにあぁ・・・」


涙を流しながらシノンと呼ばれた少女は、髪の長い少女サニアの傷口を必死で抑えていた。

そんな彼女たちの前に『俺』が立っているのを、俺は空から見つめていた。

『俺』は黒い厨二なコートを羽織り、剣を握りしめた左手は震えていた。


「サクラ、そこをどいてください。」

「お師匠さん、、、やっぱりアンタはこうするのか・・・」


『俺』は振り向きざまに剣を引き抜く。

『俺』と向かい合うように立っていたのは、銀髪の『綺麗な』美少女だった。

周りが粉塵で空気が澱んですらいるのに、彼女の体には傷一つなかった。


「退かないなら、いくらあなたでも、、、殺します。」


彼女は手に持った杖から白い霧、、、いや、雲を大量に出し始めた。

白雲は粉塵を薙ぎ払い、『俺』とシノンとサニアの周囲を覆う。


「サニアッ!」


シノンがサニアがその雲に触れないように覆いかぶさる。

『俺』もそれに対抗するかのように、剣から黒雲を出し彼女たちを守るように包み込ませる。


「(ぼそぼそ)・・・・・頼む。」


何かを小声でつぶやいた瞬間に青白く光る『俺』がもう一人現れ、彼女たちがいる黒雲のドームの中に入って行った。


「これで俺を倒さなきゃ、サニアには手を出せないぞ?アリア=レイディウス。」

「サクラ、、、私に勝てると思ってるんですか?あなたに『曇の魔術』を教えたのは私なんですよ?」


彼女の言葉と共に拡がる白雲は黒雲に巻き付き、ギリギリと締め付けはじめた。

『俺』は駆けだして彼女と剣と杖をかち合わせる。

火花と雲が散り、辺りを包む。


「アリア!俺は絶対に主人公として!ヒロインであるシノンとサニアは殺させはしない!」

「まだ、主人公とかそんなことを、、、人間には諦めねばならない時が必ずあることを知るべきです!」

「でもなあ!!」

「!?」


『俺』は雲を間に割り込ませて、一度距離を取った。

お互い息を荒くしながら見つめあう。

『俺』は一度つばを飲み込んで深呼吸すると、出来る限り大きな声を出し叫んだ。


「アリアも俺にとってはヒロインの一人なんだ!アリアもシノンもサニアも主人公として全員守ってみせる!」

「な、何を言ってるんですかっ!?そうやっていっつもふざけたことばかり言うから、、、セクハラばっかりしてくるから、、、破門にしたのを忘れてしまったんですか!」

「うっさい、俺はアリアのおっぱい揉みながら、首筋の匂いをクンカクンカしたいって言ってんだよ!文句あっか!」

「し、、、死ねえええええええええええ!この変態バカ弟子!」

「うっさい、この不器用敬語しか使えない、駄目師匠!」


最低の貶し合いをしながら二人はまた、ぶつかり合う。

剣と杖がかち合い火花が散っていく。

その火花も、二色の雲に吸い込まれて消えていく。

雲はお互いを喰らいあいながら、世界を二色に染め上げる。

雲に埋まって段々二人は見えなくなっていく。


それなのに、『俺が楽しそうに笑う声が』戦場にずっと響き渡っていく。

意識が段々遠のいて来た・・・

『俺』とアリアがどうなったのかを俺は知らない。

殆どコピペ(笑)・・・というわけで第四部完結!

ここまで読んでくれた皆さんに感謝!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ