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第6章『役割』part1

クリア条件の期限が残り3日となった今、流石に疲れたので休憩することになった。

円卓に大量に並べられたお菓子の山々(買いに行かされた)と味付き牛乳と緑茶(自分の好みで選んだ)

優子が並べられた物々を一瞥し早速文句を言いだす。


「たく、飲み物ぐらいは私が買いに行けばよかった・・・」

「だったらついてくりゃよかったじゃん」

「力仕事は男の仕事だよ」

「古畑さん、、、男手二人で九人分仕入れるの大変だったんすからね?」


それぞれ適当に広げて休憩に入る。

とはいえ話題といえばこの後も続くTRPGになる


「邪教徒ってかなりテンプレっすねえ」

「しゃあないじゃん、一日で盛り込むにはテンプレ使うしかないんだから」


古畑さんは神様コスが飽きたのか恰好を邪神スタイルに変えていた。

ま、、、伏線仕込むのも難しいだろうしテンプレで片付けたいのは分かるけど・・・

古畑さんは耳元に近づいて来て囁いてくる。


「それに今終わっても意味ないだろ?」

「・・・そっすね」


伊月となんか喋りながら菓子食ってる朝顔と目が合うが・・・逸らされる。

・・・確かに

そもそもの目的は達成できてない。


「どうすりゃいいすかねえ?」

「んなの自分で考えてよ。」

「へいへい・・・」


古畑さんはドスッと俺に一発気合いを入れると優子と朝日奈さんの間に軽快に駆け寄りセクハラし始めた。

どこか黄金比さんを思わせる行為である。

優子に朝日奈さんも口では抗議してるようだが、顔は嫌そうじゃないし・・・


「あ、あれは『黄金且つ柔細な十指<ゴールド&ソフゥトタッチ>』!?」

「椿、、、一体お前はどうしたんだ」


隣の椿はまるでういるるスマホ版のような言葉遣いを口にし慄いている。

しかも余程怖いのか俺の後ろにガッツリ隠れて震えている。

・・・前から思ってたが一体お前は古畑家で何があった。

余りにも様子が変だったからあの日以来朝日奈家に預けたぐらいだ。


「に、にいさまは恐ろしくないのですか!?あの指は人間を飼い馴らす禁忌の呪法なんですよ!?」

「撫でポってやつか?」

「そんなお粗末なものではありません・・・あれは元あった人間の意思を破壊し新たに自分に従順な意思を作るものです!」

「いや、、、いくら古畑さんでもそれはな

「黄金比さんに私はお風呂場でそれをされました・・・」

「生徒会長相伝の秘儀・・・だ・・・と・・・?」


急いで撫でられてる二人を見てみれば・・・小声でお姉様みたいなこと言ってる気も・・・


「どうやら古畑さんは黄金比お姉様より才能が・・・」

「・・・お姉様?」


お姉様とか言うぐらいの改変だったらほっとこう。

本当に嫌なら逃げるだろうし


「に、にいさま!?あれはこの世にあってはならないものなのですよ!?ネクラノミコン並の邪法なんですよ!?今でも夢に出てくるんですよ!?あの艶やかで長い指が私の肌をすうっと撫でる度に体を委ねてたいという気持ちとこのままではいけないという気持ちがぶつかり合って私はっ、、、私はッ!」

「・・・・・はいはい」


なんかトリップし始めている。

放っておいて折角の歓迎会なんだし他のメンバーとも交流しておこう。


「新聞君、そういえばあれから家は大丈夫?」

「ああ、『いつも通り』に戻ったよ。いやあ、あれから小陽ちゃんが毎日来てくれるしようやく安寧が戻った。」

「へえ、、、『いつも通り』か」


隣の小陽ちゃんを確認すると手遅れですと何を見たのか首を振る。

俺のせいでもあるけど君のせいでもあるんだからね!

新聞君は壊れてないように見える・・・しかしその一見普通な言葉を支える常識が崩壊している。

まさか小陽ちゃんが側にいた方が安泰とかもうわけわかんない。


「ま、、、、飲め」

「チョコパン美味しいですよ。チョコレートは心をリラックスさせてくれます」

「な、、、なんで急に優しくするの?怖いよ、二人とも!」

「取り敢えず秘蔵のメロン牛乳を飲め、、、な?」

「本当は食べたいですけど夜に家で食べようと買ってあった購買のチョココルネをどうですか?」

「や、、、やめて!落ち着かないからそれ以上優しくしないで!」


新聞君がコワいコワいと呟きながら、頭を抱える。

小陽ちゃんが落ち着いてくださいと頭を撫でると、円卓全体が思わず地震かというくらい揺れる。

それぐらい怖いということか新聞よ。

なら今まで通りの付き合い方でいいかと思っていると小陽ちゃんがちょいちょいと俺に手招きしていた。

彼女と少し離れた場所で会話する。


「どしたん?」

「しばらく新聞君は任せてもらえませんか?優しくされた時の新聞君の態度が面白いので」

「・・・・・・・・」

「ほ、程々に苛めますよ・・・」


俺が本気かという目線でただただじいっと見つめると小陽ちゃんは仕方ないという表情でため息をつく。

・・・・まあ、新聞君があんな状態では苛めた方がいいのかもしれんが。

いや、、、そもそも苛めている方が落ち着くって何?


「新聞君、ほらそんな机の伏せ方じゃ寝違えますよ?枕持って来ますね?」

「いやああっ!優しくしないで!」

「じゃあ、自分で枕取って来なさい」

「はい、行ってきます!」


新聞君は立ち上がるや否や駆けだしていく。

小陽ちゃんは超満足した笑顔でそんな彼を見送り、、、俺を見て、、、迎えに行ってきますと席を立ってトコトコ駆けていった。

皆新聞君や小陽ちゃんのその様子を見てまたかとため息をつく。

そんな中乾坤一擲の言葉を水面に落とす少女の声。


「・・・やっぱり伊月さん以外この生徒会って変なひとばっかり」

「「「「アレらと一緒にしないで!」」」」


朝顔がドン引きって面でとんでもないことを言いだした。

生徒会メンバーの俺、朝日奈さん、優子、古畑さんがあのバカップルと一緒にだけはされたくないとそれぞれ声を上げる。


「私は『ちょっと』人に絡まれやすいし、『ちょっと』真面目すぎるかもしれないけど・・・普通だよっ!ゆうしゃっ!」

「朝顔!朝日奈さんと比べれば俺は『ほんの少し』女運が悪いだけだ!妹のお前なら信じてくれるよな!?」

「『人より多く』人の弱みを知ってるだけの私のどこにあれらと同じ要素があるのさ!」


たく、、、邪神姿平気でコスプレる精神に邪神のようなことを普段からしている古畑さん

それに人を巻き込み巻き込み結果的に巻き込んだ人の人格を無自覚に変えさせるほどの間違った一直線を突き進む『主人公』朝日奈楓

俺と同じように抗議するお前らが普通なわけないだろう・・・全く。

なあ、妹よ?と分かってるよな的な視線を向ける。

するとそこには優子と仲良くしてる朝顔の姿が。


「ね?私はアレらとは違うでしょ?」

「そうですね、ごめんなさい白凪さん」

「おい、、、三人とも涙目だぞ朝顔ちゃん。否定はしないが」


伊月、、、お前まで。

しかもフォローしてるはずなのに、否定はしねえのかよ。

心なしか朝顔、伊月、優子がどんどん遠くに離れてる気がする・・・


「このエロゲ主人公野郎よりましでしょ!?」

「如峰月君よりまともだよぉ!ゆうしゃっ!」


なにぃ!?

いつの間にか変な人エリアにいたはずの二人まで朝顔さんが広げる常識人エリアに駆けこんでいくだと!?

駆けこめば朝顔に何されるか分からんので行くにも行けず・・・いつの間にか俺vs女子勢に


「椿ちゃん!早くこっちに!ゆうしゃっ!」

「そうよ!新聞君みたいに人格書き換えられるわ!」

「否定はしないが、、、ちょっと言い方酷くないか?」

「へい、カモン!」

「え?ええ・・・」


さっきまでトリっていた椿が常識人エリアに引っ張られていく。


「ちょっと待て!椿は俺よりまともだと!?」

「ああ、、、黄金比お姉さまに身も心も奪われてしまいそうです・・・いけないことなのに」

「「「「「・・・・・・・」」」」」


椿が自分がどういう状況にいるかも気づかずに身を悶えさせる。

・・・生徒会五人がうっという表情で審査員の朝顔をじっくり眺める。

そして得心が言ったのか俺の方を向く・・・なんだかんだで俺は信じてるからな?


「椿・・・さんの方がアンタよりマシ」


【神官あらふみ 騎士葵 暗殺者小陽 勇者楓 魔法使い優子 メイド様椿 踊り子朝顔】


「あれ、如峰月君は?」

「泣きながらどこかに走っていったそうです。そんなこと気にしなくていいんですよ?ほらリラックス、リラックス」

「何でそんなに優しいの!?怖いから本当にやめて!?」

「なら、これからは私を敬った呼び方で呼んで下さい」

「小陽様!」

「やっぱ気持ち悪いので普通に呼んで下さい」

「ほっ・・・」


やっと小陽ちゃんが元に戻った。

優しくされるとなんか殺される直前みたいで寧ろ落ち着かない・・・あれだよ、死亡フラグが建ってる気がするんだ。

僕は滝のように流れる汗を拭いながら、改めて現在の状況を確認する。

皆が僕たちを見ているので僕は強張る筋肉を強引にねじまげて笑みを作る。


「あ、流れ切っちゃってごめんね。なんでこんな大所帯になるかって話だよね?」

「ああ、、、調査役が一人減ったし調査効率が悪くなった。ついでにいうと戦闘相手の質も上がってるから様子見の為に一度全員で行動しようって」

「ああ、、、そいえばそういう話だったね」

「あの馬鹿は下僕共に捕まえさせとくし」


神の声が若干キレ気味になっている。

会長、副会長が参加していないため残った副会長がリーダー格になる。

白凪さんはどうするという皆の視線を向け、困った顔をする。


「え、私そういうの無理・・・楓ぇ」

「そういう気分じゃないなぁ・・・伊月さんお願いできる?」

「・・・・・・・椿さん」

「朝顔さんへパス」

「山梨さんへパス」

「し、、、、そうですね。私が決めましょう」

「優しくしないでっ!僕が決めるから!」


この生徒会の意外な問題点が発覚した・・・基本古畑さん、いないときは如峰月君が仕切る役割だから他に仕切れる自信のある人がいない。

いや、朝日奈さんとか僕はそういう経験あるけど・・・あの二人みたいに上手く転がす自信がない。

朝日奈さんは無自覚なまま暴走するし、僕では暴走する朝日奈さんを止められない。

不安だ・・・死亡フラグ的に


「じゃ、、、じゃあ買われてしまった子供たちを探さなきゃいけないんだよね・・・」

「そうだね!早く親元に返してあげなきゃ!ゆうしゃっ!」


ああ、、、早速朝日奈さんが張り切ってる・・・怖いっ、これはこれで怖いよおお!


「と、とにかく!取り敢えずもう一度警察署に行こう!今まで集めた情報と交換で邪教徒関連の情報を集められるだろうし!」

「新聞君、落ち着いて・・・ね?」

「だから優しくしないで!」


まずは伊月さんの騎士の能力を最大に利用して警察所へ。

人数のことは特に言及されることはなく(この辺ゲームだからかな)、警察官の人は話す。


「ま、また俺を脅迫しに来たのかあ!?」

「「「「「「・・・・・・」」」」」」

「何故私を皆見る!?小陽ちゃんのスキル『物理的交渉』だ!」


・・・警察官役の人と話せるのは騎士の伊月さんだけなので皆がどんな交渉の仕方をしたのだと見てしまった。

いやあ、、、良かった。

生徒会唯一の良心がちゃんと常識人で


「新聞君・・・」

「なに、白凪さん?」

「いや、、、ちょっと失礼なこと考えてなかった?」

「・・・?・・・ううん、何で?」

「なら、、、いいけど」


白凪さんが複雑そうな表情で首を傾げてる。

なにをそんなに疑問に思ってるんだろう?

何も間違ったことなんてないのにさ・・・

伊月さんが若干恥ずかしそうにしながら警察官に話しかける。


「で、、、邪教徒について教えて欲しいんだが・・・」

「喋る!何でも喋るからさっさと帰ってくれ!」

「・・・なぜこうなった」

「伊月さん・・・時間無いし落ち込むのは後にしよう?」

「そうだな。じゃあ邪教徒について教えてくれないか?」


警察官は左右を見回し、声を潜める。


「いいか?誰が聞いてるか分からん・・・裏ギルド以上に誰が邪教徒か分かってないんだ」

「・・・そこまでか?」

「ああ、騎士の中や警察内部にまで・・・その教えが広まりつつある。正直警察も掴んでる情報は逆十字がシンボルであるそして彼らが起こした事件には必ず逆十字が残っているということだけ」

「・・・それだけか」

「握りつぶされてる・・・と言ってもいい」


後三日・・・正直調査のあてがない。

少し焦りが出てきた・・・せめてヒントになるイベントがあればいいんだけど。

伊月さんも同じ気持ちなのかいろいろ聞き始めた。

しかし反応は悪くヒントは出ない・・・というか神側もしつこさにイライラしたのか?

警察官はというかさあと急に僕を指さしてきた。


「てか、光教の神官なら同じ穴のむじななんだし俺達警察より詳しいんじゃないの?」

「神様ありがとうございます」

「・・・・・・・神官キャラっぽいしボロとはいえないなあ」


神様がどことなくこなれた台詞をとぼやく・・・段々世界観崩れてきたなあ


「じゃ、、、、次は教会にいこ・・・」

「どうしたの新聞君?ゆうしゃっ!」

「・・・いやあ、教会はこんなに多くの人は入れられないなと思って」

「そうでしたっけ?」

「・・・・・・そうだよ!」


シスターと話したら何か即死イベント発動しそうだったし・・・小陽ちゃんと一緒に行きたくない。

凄く一緒に行きたくない。

でも、そう言えば小陽ちゃんを傷付けるだけだし僕一人でしか行けないと言ってしまって僕一人で回った方がよさそうだ。

小陽ちゃんはどうやら忘れてるみたいだし、押し通してしまおう。


「光教の教会が危ないわけないし、皆は今日は闘技場で経験値稼ぎしてきなよ。」

「でも、、、一人じゃ危なくない?」

「危なくなるために経験値稼ぐんじゃない」

「・・・それもそうかな?」

「そうそう!」

「じゃ、任せよっか」

「うん、任せて!」


・・・よし、死亡フラグは回避した!

ぞろぞろと女子勢が闘技場へと向かっていく。

小陽ちゃんももちろん闘技場へ。

僕はこっそりグッと手を握り自分の精神が護られたこと・・・そして自分が神がかり的な天啓を受けたことに気付く。


「やった!運命に勝った!」

「御大層な言い方して・・・」

「悪意のある神々め!僕の気持ちが分かるか!」

「・・・本気でごめんね」

「優しくするなあ!」


神にぶちぎれたら優しくされた・・・コワッ!?

折角死亡フラグ切り抜けたのに何でそんなことするの!?

不吉じゃないか!


「え?なんですって?・・・はい・・・はい・・・あ、了解っす。ちっ、死亡フラグ潜り抜けやがったこのイケメン野郎!」

「ほっ・・・」

「ええ・・・何このインテリイケメン?」

「ほっ・・・」

「・・・・・・・・」

「ほっ・・・」


声が聞こえなくなった。

うん、これで死亡フラグが無くなったも同然!

僕は意気揚々と教会へ向かった。


【五日目終了時ミーティング】


二つ残念なお知らせがある


「「「「「「はあ・・・」」」」」」


女子勢は曖昧な表情のまま視線を向ける。

視線の先には二人の完全拘束された人間。

拘束衣をつけられ喋れなくされた神官と盗賊。

ご丁寧にも神官の方には『死亡』と張られている。

まあ、こうしたのもさせたのも私だけどwwww


「・・・予感はしてましたけど容赦ないですねマジ」

「兄様死んでないのに何で新聞さんと同じ扱いなんですか?メイド」


脱走者が抵抗するからこうしたまでだよ・・・ちょっと心を誰かさんに折られた隙にね。


「古畑さん、、、いくらなんでもこれは・・・」


い、伊月ちゃん・・・そんな目で見ないでよ。

しかたないなあ、はい鍵。

盗賊皆に謝っときなよ、お蔭で調査進まなかったんだから。


「どうもすいませんでしたぁ・・・でげす。」

「いやあ、、、私たちも悪かったしね。ゆうしゃっ!」

「うん、、、一番変人の古畑さんまで悪乗りでこっち側とかいって仲間外れにしちゃって」

「・・・悪かったわよ、ふんふふん。」


あ、、、朝顔ちゃんが謝った・・・

そんなに私のしたこと酷かった!?

ねえ、ひどかったかなあ!?


「そういえば、、、盗賊さんはともかく新聞君はどうして外してくれないんです?」


応えてくれないっ!?・・・ああ、誰に殺されたとかそういう情報を隠すためだよ。

彼の情報に入れたでしょ、『邪教徒』に会ったら問答無用で攻撃されるって。

彼がしゃべれると誰が邪教徒か分かっちゃうし。


「・・・そういえばそういう設定あったなでげす」

「私の設定に一回だけ失敗を成功させるとかいう意味わかんないのがあるんだけど・・・これって取っとくべきかな?ゆうしゃっ!」

「・・・・・・聞かないでも分かって欲しかったでげす」

「結構大事だと思うよ、楓。私の能力の何十倍も・・・」

「え、そうなの!?ゆうしゃっ!」

「やっぱりみんな変な人・・・ふんふふん」

「朝顔氏、、、頼むからもうその流れ止めてくれでげす」


・・・ま、そんなわけだから気をつけてね。

ちなみに今回はいなかったけど霊媒師がいれば、新聞君と話せるよ。


「じゃあその人探しますか?メイド」

「いや、あと二日・・・もうどこで襲われたか分かってんだし光教教会に黒幕がいるとして総攻撃かけた方がいいでげす。」

「でも、黒幕がいるとは限らないし・・・無実の人しかいなったら罪までかさねちゃう。それは良くないと思うよ。ゆうしゃっ!」

「いくら騎士が一日三回移動できるとはいえ、たった三回の移動で見つけ・・・しかも話を聞けるでゲスか?」

「・・・悔しいけどコイツに賛成です」

「朝顔ちゃん?」

「誰が黒幕かもわからない、、、騎士の騎乗スキル効果が及ぶのは騎士と相乗りするもう一人だけ。戦力を分断しようとするのはもう良い考えじゃないです。それにコイツがいなくなれば調査役はほぼゼロ・・・ただでさえ手掛かりのない私たちに他のことをする余裕ないしコイツを失えば実質ゲームオーバー」

「おお、、、流石朝顔」

「説明が足りないのよ・・・いつもいつも」


さて、、、そろそろ方針決まったかな?

残り二日頑張ってね?


【盗賊桜 暗殺者小陽 勇者楓 魔法使い優子 騎士葵 踊り子朝顔 メイド様椿】


教会の扉をこじ開ける。

その瞬間に待ち受けるのは多勢の武装した神官たち、当然のごとく首には逆十字が掛けられている。


「・・・どうやら正解フラグを踏んだみたいでげすな?」

「その為に必要なフラグが神官の犠牲ってのも嫌なゲーム・・・」


喋ってる間にも魔法使いの炎が邪教徒を焼き、雷が奔る。

折角あの時のボスから頂いた『痺賊の剣』を早速試そうかと思ってもチートどもが活躍し過ぎてどうしようもない。

毒が舞い、剣が光り、銃声が轟く。

正直逃げ出した一日分の経験値分の差がここまで来るとは・・・一日限定のゲームのせいか経験値に補正が入っているのか?


「で、子供たちはどこにいるんですか~?」

「ひいぃぃぃっ!」

「しかも俺の役割もういらない感じだし・・・」


小陽ちゃんの『物理的交渉』で子供たちの情報も簡単に引き出せる。

既に盗賊の交渉スキル必要なくなっている。

てかそもそも、女だらけに男一人って何の罰ゲームだよ。

居場所ねえ・・・新聞くんどこー?


「もう最後の方になると戦闘ばっかな・・・」

「居心地わるい・・・」


朝顔が地味に話を返してきてくれてる・・・珍しい。

同じ非戦闘職どうし共感性が育まれているのだろうか?

今までの態度が酷すぎたせいか朝顔が凄く懐いて来てるような気になる。

やだ、おにいちゃん嬉しすぎて泣きそう。


「なに泣いてんの、気持ち悪い」

「・・・」


あ、いつも通りだわ。


「分かった、話す!」


何だいきなりと再び距離が若干離れた朝顔と共に小陽ちゃんと不幸にも選ばれたシスターさんの元へと向かう。

若干厳しめに躾けられたのか、口調がシスターではない。


「そうだよ、この神殿は光教の名を語っているが実質は凰教の信者が半分以上潜伏する教会なんだ!」

「子供たちはどこですか?」

「いえるわけないだろ!」

「子供たちはどこですか?」

「ご案内します!」


とてもとても描写できない交渉術により従順になったシスターに子供たちの元に案内される。

子供たちは一見無事だった。

首に妙な仕掛けさえなければ

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