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異世界でもう一人の俺が暴れすぎてキチガ○と呼ばれている件について  作者: 浅き夢見む氏
第二部:激昂する乙女は剣と舞い、狂う咎龍人は最愛を想う<曇の奇術師編>
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第3章如峰月桜と朝日奈楓part1

サクラが牢獄で暮らし始めた。

最初はどうなることかと思ったが『うまく』やっているようだ。

・・・いささか、間違った方向に。

あまりサクラのやってることに口出しはしたくないが、現実も異世界も囚人のような生活なのでいろいろとキツイ。

異世界は気分転換にはもってこいだったのにい・・・


現実での俺、如峰月桜は合宿が終わってからは毎日学校に通っている。

穂のちゃん先生のお手伝いに文化祭実行委員会の会合。

毎日、あくせく働かされている。

逃げ出そうとしたことも何度かあったが、HURUHATA-NETによりすぐ見つかってしまうので既にもうあきらめた。

あの野郎・・・いつか必ず目にものを見せてやる。


そんな俺であるが楽しみにしていることもある。

穂のちゃん先生の手伝いの為に家を出る時間が結構早いから、毎日、朝日奈楓と登校出来るのである!

心なしか最近は鏡の前に立つことも多くなってきた。

朝顔さんが眉をしかめる機会も多くなってきた(邪魔だから)


ああ、本当に朝日奈楓は可愛い!

そんな彼女と会えるなら、俺は幾らでも囚人生活を送ってもいいとさえ思ってしまうね!

そんなこんなで、ちょっといつもより早い登校をするために、いつもより早く準備して制服に身を通す。

何でか知らんが、毎日とても楽しく感じてしまう。

そんな最高の気分のまま、玄関を開く。


「やあ、如峰月!今日も早いな!ちょっとつつき合わないか?」

「帰れ」


そういえば、もう一つ問題があったわあ・・・

俺の目の前の不審者はサーブルをブンブン振り回し、怒りを露わにする。


「!? ひ、ひどいじゃないか!『たまたま』『偶然』出会った友人に対して、その態度は!」

「友人?友人は『たまたま』が何度も続くほどストーキングしねえよ・・・」

「ふむ、一理ある・・・よし、フェッシングで決着をつけよう。な?」

「な? じゃねえよっ!


玄関の前で仁王立ちしていたのは伊月葵。

夏合宿最終日に俺とフェッシングの模擬戦をした女の子だ。

朝っぱらから、フェッシングをフル装備しやがって意気揚々と立っている。

すんげえ、迷惑。


「てか、家から出んなって言っただろうがっ!ご近所さんにばれたらどうすんだっ!」

「毎日毎日こもってられるかあ!」

「うるせえ、居候の分際で!」


何か知らんが俺が帰宅した時には、すでに朝顔に取り入っており、うちに居候していやがった。

俺としてはあの戦いでお互いの縁を終わらせたつもりでいたが、彼女にとってはそうではなかったらしく、毎日毎日俺にフェッシングに戻れと急かしてきやがるのだ。

戻る気ねえって言っただろうが・・・


「てか、俺は今から学校行くんだよ!居候は朝顔と家の掃除でもしてろ!」

「朝顔ちゃんは、全部お前に押し付けとけばいいと言っていたが?」

「・・・ふぁ○く!」


我が家のカーストは 俺≒伊月葵<<<<|越えられない壁|<<<<<<<<<<朝顔様 ってか?

コイツが居候し始めてから余計な手間が増えたからなあ・・・

早くあきらめて帰って欲しいもんだぜ。


「いつも言ってると思うが、学校にはくんなよ?来たら古畑さんにお願いすることになるからな?」

「うっ・・・分かっている。お前の迷惑になることはしない。」

「すでに迷惑なんだが・・・」

「さて、朝練も済んだし飯にするか・・・」


俺の苦言を聞くや否や、聞こえないふりして家に戻り始めた。

ったく・・・しょうがねえ奴だな。

伊月が家の中に入ったのを確認してから、家を出る。

たく、、、あんな面倒なのご近所に知られちゃまずいな。

気をつけないと・・・


「ほ、、、如峰月君!?今の人、誰!?」

「あああああああああああ、朝日奈さんっ!?」


一番知られたくないご近所さんに知られてしまいました。

そういえば、お隣が朝日奈さんだったな。

よく今までばれなかったもんだよ、まったく!

顔を真っ赤にした彼女は、大声で叫ぶ。


「ふっ、ふじゅんいせいこうゆうは禁止だよっ!」

「うん、モラルだもんね!でも、もう少し小さな声でお願いしますね!」


通勤途中のサラリーマンが胡散臭げな目で俺を見ている。

よくよく辺りを見渡せば、お向かいの鈴木さんとこの旦那さんじゃ・・・


「朝日奈さん!いこう!」

「ちょっと、話はまだ!」


取り敢えず、彼女の手を引っ張り逃走することにする。

ただでさえ、彼女の周りにはヤンデレ弟や朝日奈親衛隊などの黒とグレーの中間をさまようアブナイ連中がうようよいるのだ。

ご近所さんに朝日奈さんに卑猥な言葉を叫ばせていたとか噂されでもしたら、俺のアイコラ画像が全世界のアッー♂な人達に送信されてしまう。

それはイケない。


「はあ・・・はあ・・・ここまでくればもう大丈夫か。」

「はあ・・・はあ・・・ほっ、、、如峰月君・・・・手・・・離・・・して」

「うおうっ!?マジごめん!?」


女の子特有の吸い付くような柔らかい手を取り敢えず離す。

・・・離すんじゃなかった!

ここは『え?なんだって?』で誤魔化すところだろうがっ!と頭の中ですごく猛省することになった。

俺が脳内独り相撲をしている中、朝日奈さんはぜえぜえと息を切らしながら恨みがましくじと目で見てきた。


「もう・・・汗かいたじゃん。」


今日もとても暑い。

北陸とはいえ、夏になれば気温は35度になるときもある。

でも、敢えて言おう。

ありがとうと!


汗で湿ってしまったことにより薄いブラウスの先に見えるのは、スポーツブラ!

胸元をパタパタさせるその姿にも、どことなく目を引きつけられるッツ!

ペッタンコなのに・・・ペッタンコなのに・・・悔しい、目がいっちゃう!

俺は夏を創り出す太陽神ラーに感謝を伝えた。


取り敢えず、遊○王一パック買っとくか。


「で?あの人誰?」


バカなことを真面目に考えていると、朝日奈さんが不機嫌そうに聞いてきた。

うーん、あいつのことはあんまり聞いてほしくないんだが、、、多くの小説では隠し事をしたせいでむしろ心証が悪くなるからなあ。

正直に話すか。


「合宿中に出会って、それからずっと俺の家に居候してきやがって困ってるんだ。」

「・・・それって、責任取れってことじゃないの?」

「合宿で俺はナニしたの!?」

「私が聞きたいよ!まさか私の家の隣でそんな不潔なことが起きてるなんて・・・朝顔ちゃんだっているのに。」

「お願い、話を聞いて!あいつとは何もありませんでした!朝顔に聞いてみればいい!」

「・・・むう」


彼女は俺の言い分に一応は納得したのか、不潔だと大声を張り上げはしないが唇をとがらせている。

・・・長い付き合いだから分かるがこうなるとへそ曲げちゃうんだよな。

簡単に言えば、ずっと不機嫌になる。

誤解解かないと・・・


「本当にあいつはただのストーカーだって!」

「ストーカーを家に上げてるの!?どんな関係なの!?」

「もっと、悪化したッツ!?」


朝日奈さんはガチで歩行速度を上げ始め、俺を置いていこうとする。

ま、待ってくれ!俺の唯一の癒し!

本当に朝日奈さんと一緒に登校することだけが俺の唯一の癒しなんだっ!

朝日奈さんはちょっと俯きながら、ペースを落とした。

・・・聞こえたのだろうか?

てか、口に出してた?


「じゃ、じゃあさ・・・いったいあの人とどういう関係なの?」

「あ、ああ・・・実はね・・・」


目を合わそうともしてくれない彼女と、気まずい感じになってしまうなか、俺は彼女に説明をする。


「あいつ、伊月葵っていってさ。フェッシングやってんだよ。で、合宿中に会ってからずっともう一度復帰させようとつきまとって来てさ・・・」

「ふーん・・・?」

「ん?どしたの?」


朝日奈さんは俺の説明を聞くと、納得いかなさそうな声を出して首をひねった。


「如峰月君が凄いのは知ってるけど・・・やめた人を何でそんなに熱心に追いかけるんだろう?」

「・・・それが分かれば、追い出せるんだがね。」


俺がため息をつくと朝日奈さんは胡散臭げな目で俺を見る。


「本当に何もなかったの?あの子、如峰月君の好みのタイプでしょ?」

「何って何?」

「え、えっちなことしなかったかってこと・・・」

「・・・」


モデルみたいな均整の取れた肢体

すべすべな背中の感触

軽井沢の夜景の光

・・・そういや混浴したなあ


「今えっちな顔した!やっぱりなんかあったんだ!」

「いや、ちょっ!?なかったから!全然なかったから!」

「不純だっ!不潔だっ!セクハラだっ!」

「あ~~~、落ち着けって!」


やばい、話聞いてくれる感じじゃなくなってきた・・・

どうすっかなあ、長引くのは困るし、何かほかの話題はないか?


「あ、そういえば今日はどうしてわざわざうちに寄ってくれたの?」

「ごまかし・・・」

「か、かんべんしてくれ・・・」

「はあ・・・・お隣がうるさかったら、確認ぐらいしに行くよ。ましてやお隣さんが如峰月君なら。」

「・・・そっか、最近一緒に通学するぐらいは仲良い友達だしな。」

「そ、そうだね・・・仲良い友達だしね」


なんとなく彼女の方を見れなかった。

凄くこっぱずかしかったので。

もひとついうと、彼女の通学時間に合わせて通学していることは黙っておきましょう。



学校に着いて、朝練のある彼女と別れれば次に向かうのは職員室だ。

なんか、生徒会顧問を任されてるせいで殆ど夏休みは学校にいなければいけないらしい。

そのせいで彼女は殆どの雑用を押し付けられているらしく、結果的に俺の仕事になる。

昨日なんて、職員室の掃除しろとか言われて大変面倒なことになった。

さて、今日はどうなるかな・・・


「穂のちゃんせんせー、おはようございまーす。」

「ああ、、、如峰月君。」

「この上ないほど、やつれてるっ!?」


ジャージに着替え直してから彼女の元へ行ってみると、穂のちゃん先生はグロッキー状態で力なく机に突っ伏していた。

慌てて駆け寄ると、彼女は力なくパソコンを指さした。


「如峰月君・・・あなた成績いいですよね?文化祭明けのテスト作ってくれません?」

「なにいってんの!?」

「いいじゃないですか、自分が作ったテストを自分で解く。100点取れちゃいますよ?ああ、、、明日までが締切とか。いや、今日の昼までか。」

「・・・穂のちゃん先生。また、仕事任されちゃったのか。」

「若手は皆こんな感じですよ・・・教師の通る道です。」


なんか、他の先生もこんな感じで忙しいらしく、若手の夏はないと言っていい程休みがないとか。

それでも他の先生はまだ余裕があるらしいが、生徒会顧問まで引き受けてしまっている穂のちゃん先生は一日のカフェイン摂取量が中毒者並の量になっている。

・・・いつ死ぬのだろうか?


「目を覚ましたいので、ぶってもいいですか?」

「普通、ぶってくださいじゃないですかね?」

「フフフ、もうどうでもいいや。教頭のヤローめ。若手は休みなんていらない。量をこなして仕事を覚えろとか・・・眠気覚ましにこの愛刀蛇尾丸を・・・あのぴかヘッドに・・・」

「落ち着いて、それはただの『せいとめいぼ』。それをパソコンにぶつけたら多分後からすんごい後悔するぞ?」


怪しげな笑みを浮かべる幼女を取り敢えず、取り押さえる。

パソコンを見るとあらかた作成し終わっていた。

これならそんまま提出できるだろ?

眠らないように必死で『せいとめいぼ』とM○nsterとかいうガチのカフェインドリンクを握りしめた彼女をソファに連れていく。


「ああ・・・まだ救済問題があ。」

「救済ぃ?そんなの勉強しっかりしなかったやつが悪い。今は先生の健康が大事だ。ちなみに、今日の俺の仕事は?」

「それなら・・・机にメモが・・・」

「おっけ、お休み。」

「・・・・・」


ソファに寝かせた瞬間、ぐーすか眠ってしまった。

こうやってみると、本当に小学生が昼寝してるようにしか見えない。

抱きかかえているのが、『せいとめいぼ』とM○nsterじゃなければ写メでもとって、ハマリュウ辺りに横流しするんだが。


小学生っぽい人は疲れてるだろうから、そんなイタズラは流石にしない。

写メは撮ったが。

机に向かうと、一枚のメモ用紙があった。


-クエスト-校庭の区画整理

【補足:生い茂る草木が景観を損なっている。このままでは我が校の代々の伝統まで汚れきってしまうかもしれない。おねがい、私の代わりに草むしりを】

報酬:スマイル 依頼者:高橋穂乃華

成功条件:私が笑顔になるくらい綺麗になること

-クエスト-屋内プールの清掃

【補足:プールの隅に生い茂るシミが景観を損なっている。このままでは我が校の代々の伝統まで汚れきってしまうかもしれない。おねがい、私の代わりに清掃を】

報酬:冷たいアイス 依頼者:高橋穂乃華

成功条件:私が笑顔になるくらい綺麗になること

-クエスト-教頭の頭の清掃

【補足:教頭の頭の隅に生い茂る残り少ない草が景観を損なっている。このままでは我が校の代々の伝統まで汚れきってしまうかもしれない。おねがい、私の代わりに草むしりを】

報酬:私の全て 依頼者:高橋穂乃華

成功条件:私が笑顔になるくらい綺麗になること


何故に、クエスト表にしたし・・・

てか、最後のふざけすぎてません?何よ教頭の頭に生い茂る草・・・あっ(察し)

ほっといてやれよ、あの人もいろいろ頑張ってんだよ?

前髪を無理矢理伸ばして河童はげにかぶせて隠そうとかしてたし・・・

てか報酬多いな・・・

中級クエスト報酬が大体、大人の生活費二日分くらいと考えると・・・

特級クエスト報酬じゃね?下手したら?


それにしても、どれか選べってことか?

俺が選ばなかった二つを先生がしてくれるってこと?

ま、、、一番大変そうな屋内プールの清掃にしときますか・・・

アイス食いてえし。



特に泳ぐ気はなかったのでジャージのまま、掃除用具を持って屋内プールに行ってみる。

特に誰もいない・・・か。

水も抜いてあったので、勝手に掃除を始めてよさそうだ。

・・・てか、水場掃除するんなら言ってくれよなあ。

タオルとか持って来たかったし。


屋内プールのためそこまで汚れてなかったから、軽くブラシでこするぐらいでいい。

せいぜい、8レーンぐらいのプールなので昼までには終わりそうだ。

そんなことを考えていると、上から声がかかった。


「あれ?今日ってプール使えないの?」

「あ、すいません。掃除あるんで、使うなら昼からでお願いしま・・・白凪!」

「・・・如峰月。あんた、なにしてんの?」


屋内プールの温室に立つその子の名前は白凪優子。

朝日奈楓たんスキスキ美少女であり、俺とこの前喧嘩した子である。

スク水を着た彼女は俺と目が合うや否や、豊満な胸元を隠した。


「じ、じろじろ見るなこの変態!」

「冤罪だっ!てか、なんでこんなところにいんだよ!」

「足痛めちゃったから、負担がかかんない水泳トレーニングしに来たのよ・・・アンタこそなにしてんの?」

「見りゃわかんだろ?掃除だ掃除。ボランティアだよ。偉いだろ?」

「なにそれ、超似合ってない。あんた、自分のキャラ分かってる?」

「・・・博愛少年?」

「・・・・・・・・・・・はっ、一瞬意識とんだわ。で?なんだって?」

「お前、俺が何でもかんでも傷つかないと思ったら大間違いだからな?」


なんだかんだで俺が泣いたり、ムッチムチのスク水を眺めたりしてブッコロされそうになってしまったりとしているうちに意外と喧嘩してしまったことを忘れてしまっていた。

足痛めてるとはいっても軽度だからと手伝ってさえくれはじめた。

もともと美人だし、胸あるし、社交的だし、胸あるし、さっぱりした性格って評価を周りから受けてるし、胸あるしで人気あるしな・・・

よっぽどじゃなけりゃ喧嘩なんてしないよな・・・


「よし、だいたい終わったんじゃない?」

「悪いな、手伝ってもらっちゃって。」

「大丈夫だよ、、、痛ッ!」

「!? 大丈夫か!?」


足がやっぱり不安定だったのか、どっかんと大きくしりもちをついてしまった。

急いで彼女の側に駆け寄り、足を持って見てみる。

・・・腫れはない。

バスケは足が命だからな・・・本当に良かった。


「白凪・・・よかった・・・外傷はねえけど・・・痛みはねえか?」

「如峰月・・・いつまで持ってんのよ」

「わ、わりい!」


一応は患部なので、ゆっくりと地面に下ろす。

改めてみると、本当に細い足首だ・・・

肌も室内競技のせいか凄く白い。

小さくてきれいな足だ。

その延長線の太ももも・・・


「・・・いひゃいです、ひらにゃぎひゃん」

「エロい目でこっち見るからでしょ!」


めっちゃ、ほおをぐいぐい引っ張られた。

なんだろうね、バスケって握力強いのか?

めっちゃ痛くて、涙目になった。

暫くして、やっと許してもらえる時には頬には真っ赤な指の跡が残っていた。


「・・・反省した?」

「はい、すいません。」

「たく・・・きゃあ!まだ、反省しないか!この!この!」

「いてえ!いてえ!運ぶんだよ、保健室に!」

「・・・・っつ、ほけ・・・ん・・・し・・つ・・・?」

「いっとくけど、お前の体に異常がないか見てもらうためだからな!ああもう、肩貸すだけのつもりだったけど・・・・よっと!」


なんかパニックを起こしているうちに、背に担ぎ上げる。


「ふ、ええ!?」

「あ・・・これは・・・」


彼女が水着だという事をすっかり忘れていた。

体重をほぼかけられたことによる胸の重さ。

けど、軽い。超軽い!

極めつけは、支えに持っている太ももの柔らかさとすべすべ感・・・

俺今日死んでもいい・・・とか思わないようにさっさと移動始めよう。


ジャージの上着を彼女の背に掛けてやり、保健室まで歩き出す。

考えないようにしてしまうのに、白凪の鼓動がじかに感じ取れてしまう。

・・・ああ、なんでおれもこんな行動とっちまったんだろう?

汗臭くないといいけど・・・

白凪もなんか喋れよ!気まづいだろうがっ!


「あ~、白凪さん?やっぱり肩貸すほうにしとこうか?」

「っ!?・・・・・いいよこのままで」

「そっかあ」

「・・・・・」

「・・・・・」


彼女の体温が上がってるのか、俺の体温が沸騰してるのか。

伊月と背中合わせになった時とは比べ物にならないくらい背中が熱い・・・

これは・・・普段の白凪とのギャップにやられかけてるかも。

なんか普段の強気な態度と今の押し流されてる弱気な彼女。


正直どっちも好みだが、そういういつもと違う面って妙に気になっちまうんだよなあ。

・・・・あああああああああああああああああああああああああああああああああ

どうすんだよっ!この状況っ!

本当にどうすんだよっ!この状況っ!


「如峰月」

「・・・・・・・・・・んあ!?どうした!?」


いきなり話しかけられて超、心臓が止まるかと思った


「楓と仲直りできたんでしょ?」


止まりそうになった。

み、耳元に熱い息を駆けながら、、、、さ、囁きかけてきやがった!

く、くすぐったい!


「あ、ああ。」

「・・・そっかあ。」

「白凪のお蔭でもあるし・・・ありがとな。ようやく素直になれた。」

「そっかあ。・・・そっかあ、素直に・・・か。」


ああ、彼女のお蔭で自分の気持ちに正直になれて・・・再び彼女との絆を取り戻せた。

幼馴染から友達になれた。


「ありがとう、白凪。今、俺はすんげえ楽しいんだ。」

「・・・っ!!!」

「うおっ!いきなりしがみつくなよっ!?」


白凪は今まではどこか遠慮がちだった密着を急に強め、俺をかき抱くように手を交差し締め付けた。

・・・あ~、幸せすぎるんですけど~。

でも・・・

この状況見られたら、楓たんにブッコロされちゃうんですぅ!


「おい、楓に怒られるぞ?(俺が)」

「今だけ、、、今だけ、、、」

「ちょおっ、、、耳元、、、耳元ぉ!?」


耳が熱くなってきたぁ!

ヤバい!優子たんギャップぅ!

何!?何なの!?惚れたの!?

水着、、、しかもスク水で!?今!?

女の子ってもっとシチュエーション大事にするもんだと思てたよお!?


「如峰月・・・今だけ・・・楓のことは・・・忘れて?」

「・・・忘れるも何も、、、朝日奈は友達ってだけなんだが?」

「へ?」

「・・・うん」

「うっ・・・・」

「う?」

「うわああああああああああっ!」

「首!首!チョーク!?チョークスリーパーッツ!?しま、、、締まってるぎゅっ・・・・つ!?」

「うわああああああああああっ!」

「あっひゃあ!?」

「うわああああああああああっ!」

「・・・・・・・きゅっ」

「うわああああああああああっ・・・・あ」


その日、二人仲良く保健室で安静を言いつけられました。

・・・取り敢えず、お前が悪いと白凪たんにアイスをおごらされました。

何故に絞められたしって聞いたら、お前が悪いとクソ怒られた。

・・・理不尽じゃね?

あ、柔らかい感触ありがとうございました。

って言ったらまた殴られたんだが、これは照れ隠しか・・・喧嘩か?

どちらにしろ、白凪とは仲良くなれた気が少しだけ出来た。


その日は準備は無かったのですぐに下校することになった。

サクラと交代しても、また牢獄囚人生活・・・

本当に世の中ってやつは・・・

家に帰っても朝顔さんの独裁政権!

その後は一っ風呂浴びる前に運動しよう!そうだな、、、フェッシングはどうだ?とかいう阿呆を黙らさねばならんし・・・


本当に後から思い出しても、ろくでもない夏休みだったと言える。

でもその分思い出になったこともいっぱいあるんだよなあ。

大好きな少女、朝日奈楓と友達として毎日喋れたこと

白凪優子と仲直りできたこと

穂のちゃん先生に日頃の恩を返せたこと

新聞部のみんなで活動できたこと


そして


伊月葵と



コロシアッタコト。

あ、この小説はラブコメです。

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