第4章昇って来た階段が崩れていく音がするpart1
試験期間に入るんで今まで以上に更新ペースが落ちます。
バイト代の使い道
如峰月水仙がここでは開けるなよと言った意味がリビングで誰にも見られないようにしながら確認してようやく分かった。
この際だから家族全員に少し高価なものでも買ってあげようかと思っていたのだが一桁高いものを買ってあげても余裕でお釣りがくる額だった・・・・バカじゃないの!?
明らかに俺が持っていれば碌な使い方しないのは分かっていたから、保護者さんに電話してみればそんなちっぽけな額、適当に部屋の修復とかで使い切るでしょとあっさり返された。
・・・・・いやいやいや!
市の運営と同じ感覚で考えるのは違うと思うよ!?と返したら忙しいからとぶっちんされた。
特に忙しい仕事は終わったからこの前帰って来たんじゃないのかよ・・・
以上の事情があったことといつまでもこんな大金持ち歩きたくないしで、スーザ先生の名義を借りてさっさと使い切ることにした。
「何これ?」
「俺の部屋」
「・・・・・・いくらかかったの?」
「朝顔、、、男は夢に費やした金は数えないもんだ」
「バカじゃないの?」
朝顔が真顔でそう言うものだからテンション少し落ちた。
業者に来てもらいマイルームの修復見積もりを出してもらったのだが、そんなに時間もかからないからと安く済むことが分かった。
ならと常識を外れた額のバイト代をつぎ込もうと庭に設置型の簡易組み立て式の大型ガレージを発注してしまった。
金をかけた(無理矢理使いきった)だけあって二階建て!
一階は伊月やスーザ先生が雪が積もる冬でもトレーニングを積めるように何も置かないことに、そして二階が俺のニューマイルームにしてある。
これによって元の俺の部屋が空くから椿に部屋をあげられる。
やっぱり女の子は一人の部屋とかあった方がいいだろうし中々いい判断だと自負している。
欠点としてはリビングから自分の部屋に行こうとしたら玄関か窓から一旦外に出なければいけないが・・・まあそれくらいは許容範囲内だ。
「他に荷物あるか?」
「いや、大丈夫。」
「分かった。」
ガレージの二階から伊月が顔を出す。
荷物・・・と言っても机とか布団とか服ぐらいだが、それらを運び入れる手伝いをしてくれていた。
外はそれなりに肌寒いが基本的にうちの家に住む奴らは新しいもの好きなので全員外でガレージを見に来ている。
そのついでに部屋づくりを手伝ってもらってる。
椿とスーザ先生も窓から顔を出さないが中で何かやっているのだろう。
「さて、、、今日は引っ越し祝いってことで皆で外食でも行くか?」
「兄貴・・・今回はしょうがないけど同じ学校に通うことになるんだから今後はこういう変なことやめて欲しいんだけど」
「・・・・・サクラよりましだっつの」
「何か言った?」
「いや、、、、なんも。気をつけるよ・・・・」
六月のあの日から始まったある意味二重生活。
如峰月桜としての日常と主人公サクラを見守る非日常。
十二月になってようやく『慣れてきた』。
例え目覚める前まで本当の命の危険に晒されていたとしても、その日が穏やかであることを何の疑問も思わなく受け入れられ・・・いや普通だと思ってしまっている自分がいた。
スーザ先生に言わせれば慣れ・・・らしい。
自分の現実がいかに非日常でも慣れてしまえば普通に過ごせるものだと。
感覚鋭敏化は流石に克服できないが、精神状態の波は自分でも驚くくらい安定している。
「如峰月」
「ん?」
自分の現状をぼうっと思い返していたら伊月が隣に立っていた。
そういえば異世界に入ったばかりの頃はコイツに殺されかけたりと、今と比べると現実の方も楽じゃなかったな・・・・
そりゃまだまだ一癖も二癖もあるし最終的な目標である『朝日奈楓をずっと笑わせてあげられる重要NPC』への立ち位置はまだまだ遠いこの現実だが、最近は家族のこととか色々なゴタゴタが片付き始めてる。
だからこそ感情の波が安定してるってのもあるかもしれない・・・いくら殺伐していてもこの現実でなら心を休められると。
「古畑さんから連絡が来てるぞ」
「・・・まじで?」
彼女の手にはその証拠に真剣ではなくリビングに置きっぱにしていたスマホが握られている。
その画面は古畑さんからの着信が入ってたことを示していた。
・・・・嫌な予感がする。
さっきまでごたごたが片付いてるとか言ってたのがフラグだった気がするお!!!!
生徒会会館。
鷺ノ宮高校の生徒でも限られた学生しか足を踏み入れてはならない場所とまで揶揄されている。
今の主が古畑さんだったり、そんな場所を逃げ場所に選んだりしてるせいかあまりそういう印象を抱いてはいないが殆どの生徒はそう感じてるらしい。
まあ、そういう場所だからイレギュラーな俺はともかく生徒会役員は基本的には皆ハイスペックだ。
人望の高い朝日奈楓にハイスペック眼鏡の新聞君。
そして二人についていける能力のある優子に小陽ちゃん。
更には唯一の常識人かつ運動神経が高い伊月。
そして彼らを束ねる古畑真琴生徒会長。
生徒会を名乗るには十分すぎる人材たちだ。
だというのに今日集まった皆の顔は絶望に満ちていた。
「・・・・・・・・・・・私としたことが予算編成丸々忘れてた。」
「・・・・・・・・・・・皆忙しかったすもんね。」
「・・・・・・・・・・・あれだけ言ったじゃないですか、、、机の上はいつも整理しておいてくださいって」
「・・・・・・・・・・・だって新聞部の資料整理もここでしてるから量多いんだもん。」
「・・・・・・・・・・・そうですか」
古畑さんが脱力気味に机に伏せ、副会長両名とも力なくうなだれる。
こういう時こそ朝日奈ぱわあで何とかしてほしいのだが、流石の彼女も頬をひきつらせている。
「新聞君、、、冬休みまであと何日だったっけ?」
「ふぁっく」
「え?」
「F**ブハッ!?」
まあ、、、いくら壊れていたとしても朝日奈さんに言っていいことと悪いことはあるよな。
本来なら俺の役割だが小陽ちゃんのやさしさだぞ・・・朝日奈親衛隊に命を狙われずに済むし。
何か言おうとした新聞君は瞬時に沈められ、彼の後ろに控えていた小陽ちゃんが代わりに返事をする。
「冬休みまで後、、、十日ですね。」
「・・・・・残ってる仕事は?」
「大きな仕事は部活動の予算編成、後は小さな仕事として計算してギリギリで冬休み初めまでに終わるくらいの各仕事ですね。」
「・・・・・何でこうなったんだ?」
伊月が会計の私ですら知らない仕事があったとは・・・と予算編成の紙を見たこともないんだがと見つめる。
事情を説明すると生徒会の仕事と新聞部の仕事をいっぺんに同じ机でするせいで生徒会の仕事と新聞部の仕事が混ざってしまったようだ。
新聞部の方で気付いて知らせてくれたのが昨日・・・古畑さんから『終わった』と連絡が来た。
「・・・ま、予算編成を年末にまとめてしまうのはうちの学校だけだし忘れちゃうのも無理ないっすね」
「・・・・・・ごめんよ」
古畑さんが珍しくしおらしい。
いやあ、、、そもそも予算編成以外の仕事だけでもこんなにギリギリになってるのは俺達がそれぞれ忙しかったせいってのもあるし。
となるといつまでも絶望しててもしかたない。
取り敢えず、、、と少し考え込み古畑さんに確認してみる。
「古畑さんの下僕にある程度任せてしまうとして・・・生徒会じゃないと出来ない仕事はどれくらいすかね?」
「えっ、生徒会の仕事だよ!?」
正義の執行者、朝日奈さんが早速ツッコんできてるがまあ長年の幼馴染の俺にかかれば・・・
「年末は特に忙しいから『お手伝い』して貰うんだよ」
「そっかあ!」
「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」
俺達(朝日奈さん以外)は知っている。
古畑さん達の下僕たちが年末まで馬車馬のようにこき使われるであろうことを。
それを『お手伝い』と称してしまっていることを。
古畑さんは一度全ての仕事を打ち出して更に二枚の紙に割り振る。
そして片方の紙を差し出してきた。
「そだねえ、、、こんなもんかな」
「うわあ!これくらいなら何とかなりそうですね!」
「「「「「「「うわあ・・・これくらいなら何とかなりそうですね」」」」」」
明らかに馬車馬のように働かなきゃいけない仕事ばかりを下僕たちに任せている。
それに気づかない朝日奈さんも朝日奈さんだが、何食わぬ顔で仕事を割り振る古畑さんも古畑さんだ。
とはいえ痛みのない政治は存在しない。
てか毎日徹夜とかしたくない、、、だからしょうがないよね!
「じゃあ、、、、時間もないから各自に仕事割り振るから!年末まで時間ないよ!」
「「「「「「はい!」」」」」」
古畑さんが早速下僕達を招集しに生徒会室を出ていく。
残された俺達は各自の能力で可能そうな活動をしようと仕事を選んでいく。
俺は、、、新聞君と昨年の予算編成を確認し今年度に反映させることからか。
早速机上の資料を開くが・・・・目が痛くなるほどの量だ。
どんだけ部活があるんだようちの部は・・・・・
新聞君ともどもため息が零れるばかり。
「この配分だとクリスマスもなしか・・・・・」
「だろうねえ・・・・」
「「「「!?」」」」
女子勢の顔色が変わった。
仕事は予算編成だけじゃない。
生徒会じゃないと出来ない仕事だってある。
「はい、中学生の皆さんきちんとついて来てますかー?」
「「「「「「ざわざわざわ」」」」」」
「・・・・・きいてますかー?」
「「「「「「ざわざわざわ」」」」」」
「・・・・・皆さーん、きちんと話を聞いてくださーい!」
「「「「「「ざわざわざわ」」」」」」
「おーい、誰か釘バット持って来い」
「「「「「「「!?」」」」」」」
「何やってのよ!」
「いだっ!?」
せっかく忙しい合間を縫ってクソガキ共を案内しているというのに、黙りやがらないから実力を行使しようとしたら優子にぶっ叩かれた。
「なんすんだよ!?」
「何するはこっちの台詞よ!怖がってるでしょ!」
「けっ、本当に怖がってたら話をもうちょっと聞こうとするだろうよ!」
「あんたはまた開き直って減らず口をッ・・・・」
「イだダダッ!脇腹をねじるな痛いから!」
女性の指は細いから抓られると本気で肉が食い込んで痛い。
鷺ノ宮は旧帝大にも一定の進学者を出すし、スポーツ方面でも県の中でも優秀な成績を出してる方だ。
そして何より私立だから設備が良い!
そんなわけで志望者が多い。
志望者が多いんだったら少しぐらいは受験者に配慮してもいいだろうと、鷺ノ宮では直前模試を冬休み前に行っている。
当然この時期の結果は急激に成績が上がるとかでも無い限り、間違いなく本番の結果の参考になる。
いい成績を出せればそのまま本番に望めるし、絶望的な成績なら他の学校を考える。
鷺ノ宮側としても誰でも彼でも受験されても面倒なのである程度絞れた方が都合がいい。
ある意味惨酷だが、高校は大学ほど二次とか後期が充実してるわけじゃないからこういう機会はやっぱり必要なんだろう。
と、ここまではいいとしてやっぱり受験者が多すぎる。
生徒会メンツも人員整理を手伝ってくれと要請が来ていた。
そんなわけで駆り出されたのが副会長両名。
担当の教師が突然の体調不良だから二人で生徒たちの誘導を行えということだ。
・・・まあ、結果はこのとおりだが。
「じゃあ、優子やってみろよ」
「あんたのつくったこの流れの後にやっても失敗するに決まってるじゃない!」
「じゃあ、何で俺に任せたし!?」
「あんたがじゃんけんで負けたからでしょ!」
「そうだった!?」
中学生大勢の前で喧嘩するバカ二人。
鷺ノ宮高校の雰囲気を大体掴んでくれると思う。
今年は受験生減るかもなあ・・・・・
「・・・・ごほんごほん」
「なに大人びた雰囲気で咳き込んでるのよ、(ピー)されたいの!?」
ポカンと俺達の漫才を見てる中学生たちがいるぞと合図を送るが彼女の口から出てくる言葉はピー音が必要になるほど。
あらまあ、、、、だ。
来年この中学生たちから先輩と呼ばれるのかあ・・・・・いやだなあ。
優子にガンガン頭振られながらそう思った。
「さすがですね、二人が案内した中学生たちは凄くいうことを聞いてくれていたので楽だったらしいですよ。」
「「ははは・・・・・」」
結局何見てんだゴラあ!と優子さんが中学生たちにブチ切れただけです。
美人が切れるとやっぱり怖いの見本でした。
ついでに俺もそれに便乗しただけです。
穂のちゃん先生の笑顔を前にそんなこと言えなかった・・・・・
全部終わった放課後のこと終了報告ついでに穂のちゃん先生のいる職員室を訪れた。
優子はやってしまったと顔を背け、俺は苦笑い。
穂のちゃん先生はそんな俺達に気付いていないのが幸い・・・・
まあ、学生のミスだし先生に迷惑はかからんだろう。
「そういえば、、、部活動予算編成の締切そろそろですけど大丈夫ですか?」
「「・・・・・・ダイジョウブデス。」」
「そうですか、まあ生徒会には新聞君や伊月さんがいるし大丈夫ですよね。今日はお疲れさまでした。」
「「・・・・・・オツカレサマデシター。」」
大丈夫じゃないです!
今その伊月さんや新聞君が俺達の分まで頑張ってやってます!
と、言いたいところだが先生方はこれから模試の採点に駆り出される。
任されて仕事として受けた以上、駄目でしたではダメなのだ。
ここで大きな失敗は次の仕事にも影響が出るし、次の世代の生徒会の裁量権にも関わってくる。
・・・・・・そういう意味でも絶対に破れない締切なのだ。
表で仕事をこなしながらもその裏側では必死で誰かが作業をしているのだ。
「さてと、、、、速攻で生徒会会館戻るか」
「そうね・・・・てか今日のこと覚えておきなさいよ」
「ほぼ優子のせいじゃね?」
「女の子に(ピー)とか叫ばせといて何ほざいてんの?」
「ええ、、、俺が言わせたことになってる・・・・」
「冗談」
「そ、そうか・・・・」
二人で歩きつつ軽口をかわす。
白凪優子とも六月のころと比べれば随分と仲良くなれた気がする。
『責任』がある以上、いずれは変わらなきゃいけない関係ではあるがこういう関係がもう少しだけ続けばいいと思う俺もいる。
生徒会館に戻る道すがらだが、まだちらほら中学生たちが垣間見える。
すぐに帰るように指導していたはずなのに残っているのは道に迷っているからか、いずれ通う学校をよく見ておきやる気につなげるためか・・・・
まあ外を長い間うろつけば風邪をひいてしまう。
声かけぐらいはしていくべきか。
そんなことを考えていたら早速女子中学生が一人立っていた。
生徒会館に向かう道すがら。
こっちの方には閉鎖された裏門ぐらいしかないから道に迷ったのだろう。
「おい、中学生。そろそろ帰らないと風邪ひくぞ。」
「あ、すいません・・・道に迷っちゃっ・・・・あれ?」
「なら案内してや・・・・・」
特徴的な少し高めの声。
団子状のぽこっとした髪。
出会いが強烈過ぎて忘れるはずがない・・・・・冴突師恩じゃないか。
「もしかして空木さんですか!?」
「・・・・・・・・・」
久しぶりの再会だというのに冴突師恩は相変わらず壁のない少女だ。
普通一、二回しか会ったことがない人間に対してこう懐くようにすら思える距離の取り方は出来ない。
彼女らしさというか、育った環境がそうさせたのか・・・・まあ得な特徴だと思う。
「・・・・空木?」
ついでに察してくれる性格だったらヨカッタノニ・・・・
俺の後ろで優子さんの声が聞こえます。
その声には『中学生に偽名を語って誑かした下種野郎への』軽蔑が込められていた・・・・
冴突師恩はたったんと軽い足取りで俺の側に駆け寄りいきなり右手を掴んできた。
女子特有の柔かさを愉しむ前に優子さんの視線が怖いっ!
「あ、消してる。」
「そっそんなことより、離して!」
「いいえ、もう一回書きますね」
「今しなきゃいけないこと!?」
嫌がらせなのだろうか・・・・まず会って最初にし始めることが俺の右手に自分のプロフィールを書き殴る。
綺麗な字なのはともかく、相変わらず嘘ばかり・・・・皐江月詩音だのDだのと。
「・・・・いつまでやってるつもり、う・つ・ぎ・さ・ん?」
「ひいっ!?」
唯一自由だった左手もいつの間にか優子さんに拘束されていた。
但し右手は優しく握られて幸せなのに対し、左手は手首を万力のように締め付けられ血液が流れていない。
「ゆ、優子っ!これには事情があんの!」
「どんな事情があったら中学生誑かすことになるのよ、このロリコン!」
「朝顔さんに殺されるからその呼び方はマジでやめてください!」
「このスケコマシ!女たらし!変態!」
「泣きたくなるからやめてくれぇ!」
「よし出来た!」
「この状況でよくできました!」
数日間は消えないようにとまた油性でびっしりと描かれた耳なし芳一化した右手。
本気で落ちないんだぞコレ・・・・・
冴突師恩はやり切ったという顔で俺の手を解放し、そこでようやく俺の左腕を紫色にしている白凪優子ちゃんに気づいた。
「お隣の方は?」
「白凪優子」
「名前答えられた!?」
・・・・・いや、それ以上ツッコまれると俺が困る『死』。
元とはいえお見合い相手の彼女に優子のことをきちんと紹介するのはまずすぎるし、優子に嘘とはいえお見合いしてたことを話せば絶対にこじれる!
「い゛あっ!?」
「ふんっ!」
とはいえ冴突師恩と同じく優子自身もその紹介に納得いってないご様子で俺の脚首を勢い付けて蹴って来た。
・・・・・・・・・・何だこの追いつめられようは。
「・・・・・・・そのだな・・・・・」
「「・・・・・・・・・・」」
なんか喋るなりしてくれたらいいのに二人とも俺の顔を食い入るように見つめてくる。
どうすれば生き残れるか・・・・
案一正直に話す
ばか
案二逃げる
優子さんからは逃げられない!
案三嘘をつく
既に嘘まみれなのに?
案四抱きしめて二人ともに口づけしてうやむやにする
・・・ふう、サクラならこれだな。
「あ、朝日奈さん」
「え、どこ!?」
「あ、冴突父」
「え、、、、」
二人の視線が逸れた隙に逃げた。
「「待てええええッ!」」
「絶対に嫌じゃアアアアアッ!」
その日はひたすら女子勢から逃げた。
何度か命の危機にあったが・・・・逃げ切ってやったぜ!
そしてその翌日、無駄にしてる日も無駄にしてる人材もないんだよと古畑さんに怒られた・・・・ついでに優子に捕まった。
結局終わったと思っても
どれだけうまくいったと思っても
一つの偶然が何もかも見ていた景色を変えてしまう
そんなときでも上手くいくかは結局は運とポジティブさにかかるんだろうと思う。
主人公の朝日奈楓なら当たり前のように持っているその二つ。
だけど俺はNPCだから両方とも欠けている。
・・・・・・つまりはそういうことだ。
いくらうまくやって来れたと
進んでこれたと思ってきたとしても
昇って来た階段が後ろから崩れていけばすべてが台無しになる。
そして崩れていってしまってはもう引き返せやしないから進まざるを得なくなる。
間違っていると分かっていても、崩れる音を聞きながら、崩落に巻き込まれないように前へ前へと。
鷺ノ宮高校を受験しようとしている皆様へ~よくある質問と回答 生徒会編~
質問1:如峰月副会長が学校の中をよく追い掛け回されているのを見かけます。最近までは凶器を持ったむさい男の人たちに、今日は凶器を持った美少女二人に。あの人は一体何者なんですか?
回答1:そういう人です。でも敢えて言わせていただくなら成人まで貞操を守りたいとお考えの女子の皆さんはあの人に近づかない方がいいとだけ・・・
質問2:最近生徒会の皆さんは忙しそうですが何かあったのですか?
回答2:新聞佑庶務がファッキンクレイジーに暴走してるだけです。いつも通りです。超いつも通りです。
質問3:朝日奈楓書記さんとお友達になりたいです!
回答3:http://love-K.A./Asahina-Kaede-Royal-Force.ne.jp/system/user/signup
質問4:伊月葵会計は他の役員と異なり部活に加入していませんが空いている時間は何をされているのですか?
回答4:訓練です。
質問5:山梨小陽庶務がたまに新聞庶務を○○しようとしてるのをよく見かけましす・・・・あれって止めるべきですよね?
回答5:いいえ、あれはただのプレイです。その証拠に最近小陽ちゃんが優しくすると新聞君はとても嫌がって泣き叫びます。二人ともとても仲が良いのです。
質問6:生徒会の顧問の先生のお名前は?
回答6:さあ?昔はいたみたいなんですけど、古畑生徒会長がなんかしちゃったみたいで・・・おっと誰か来たみたいだ。
質問7:クールな白凪優子副会長が中学生たちの前で(ピー)と叫んだって本当ですか?
回答7:bくえlん@こgfぃをえkq




