拷問
他人を痛めつけて情報を聞き出すという行為は煩いし(悲鳴が)、衛生的ではなし(血とか)、疲れる(色んな意味で)。
しかも、それで得られた情報が正しければ良いが正誤の判定は結果が出るまで分からない。そもそも、彼らが本当に情報をしてるかどうかからして分からないのだから労力をかけるだけ無駄なのではないだろうかというのが自論だ。
まあ、それでも成功例があるから今も行われているのだろうから別に否定するつもりもない。私がが、個人的に否定的なだけなのだから組織に楯突いて文句を言うのもおかしな話だ。
国際法に反するというのはあるが、争いが起こってから何年も過ぎている。そんなものは最早有耶無耶になっていてお互いが都合の良い法を持ち出して相手に突きつけるものにしかなっていない。法があったところで運営するのは人間なのだから仕方ない事だろう。
なので、この状況を私は仕方ないと思っている。
思っているが、ノリ気ではない。
相棒も嫌そうな顔をしている。
女好きなので、可愛い顔をした彼女を気の毒に思っているのかもしれない。
いや、そもそも無駄に誰かを傷付けたい方ではないか。
お互いに。
敵を倒すのに容赦はしないが、必要以上に傷付けるのは無駄だと思っている。無駄に体力を使うし、時間の無駄だ。たまに、暴力衝動を押さえられないからこんな仕事をしてるのだというような事を言われるがそんな事はない。他人を傷付けたくてこんな仕事してるなら間違っているので辞めた方が良いだろう。
そんな事をつらつら考えながら私は懐から道具を取り出す。
何に使うかよく分からないがやたらと物騒な沢山の物は、むかしよく話していた拷問官に譲られたものだ。要らないといったのだが形見分けで送られたら断れないだろう。
そういえば、死んだ所で困ることはないので気兼ねなくやれと言われたな。
そう思うと、少しは気が楽だ。
「初めて使うが、使い方はレクチャーされている。そんな不安そうな顔をしなくても無駄に長引かせはしない」




