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とある半端者の独り言

昔から自由に憧れていた。


だから、親の言いつけなんか聞かなかったし、先生の話だって聞きやしなかった。


勉強も適当で素行も悪い奴の行き着くとこはろくでもないのは当たり前だ。気付いた時には取り返しがつかなくて、自由を求めていたのにどこにも自由なんかなくて、せいぜい手足の届く範囲でみっともなく足掻くくらいしかできなくて最高にダサくてかっこ悪い。


だが、住めば都というもので慣れてしまえば中々快適で適度に文句言いながらアウトローを気取って生きるしょうもない人間になっていた。


決められたルールの中でその枠に収まる程度の自由を謳歌するのは自由なのだろうか?


ルールも守るし規律も守る。


それだけ聞けば模範生でしかないのに、その実自由すぎるあいつを見ると如何に自分が半端者なのかよくわかる。


あいつは、自由でありたいなど思っていないのだ。自由である事が当たり前で、だからわざわざ足掻かないのだ。


ルールに不服がないのに反発する必要は無いのだと正しく理解している。


そして、必要があれば躊躇なく破るのだ。


そんなところ見た事はないが、きっとそうだと確信している。


あいつはどこまでいっても自由なのだ。


あんまりにも、真っ直ぐで見ていて恐ろしくもあるのに羨ましくてたまらない。



いつか、自分はそんなあいつに耐えられなくなってしまうのだろうか?


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