表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

2.私の罪

ここは正義の村!私はこの村でみんなに笑顔を振り撒くよ!

私はこの世界で一番完璧に近い人間だ!

私は通称正義の村と呼ばれている所で生まれ育った美少女!皆を笑顔にする性格に、近所のおじさんも知らない豆知識を沢山持ってる知性、それにお父さんを負かせる運動神経!私は絶対に正義の味方だ!

そんな私は今日が誕生日!今年で20になるよ!


あの日、私は浮かれてしまっていた。初めての酒を大量に飲み、顔を赤くした私は机にぶつかってしまった。その机に置いてあるコップが音を立てて地面に落ちた。そのコップを使っていたのは、せっかく私の誕生日を祝いにわざわざ隣の()()()()から来てくれた親戚だった。私はヘラヘラとした口調で「あぁ、ごめんなさ~い」と言ってしまった。その瞬間、家の空気が凍りついた。さっきまで私を祝ってくれていた家族が皆こちらを見ている。そこで私は自らの過ちに気付いた。

「あっごめんなさい!つい酔っぱらっちゃって…本当にすみません!」

私は誠心誠意謝った。しかし空気に暖かみが戻ることはなかった。

「だ、大丈夫ですから…」

笑顔の村の親戚はやはり寛大だった。しかし、その人以外は私を許してくれなかった。ここは正義の村。誰一人として罪人がいない。そこに私という小さな罪人が生まれてしまったことは、家族にとってはとてつもない罪になる。母は私の腕を強く握ると力強い足取りで家から出た。

「どこに行くの?」

苦笑いして母に聞いた。

「貴方みたいな罪人を裁くための所。」

いつも優しくて暖かい母は冷たく囁いた。

ー裏話ー

裏話のネタ切れしてきたお。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ