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2.暗闇の中で

罪の無い者は殺されない。それが理不尽でない世界への第一歩…

世界が暗闇に沈む時、ライアは大の字でベッドに寝転んでいた。ふと右手を上げ、手袋を取ると暗闇の手がこちらを覗いた。ライアはずっと、自分を疑っている様だ。ライアは考えた。本当にこの世界に勇者は必要なのか、もし自分がゐぬい様だったら、リーシャは何故、自分を気遣ってくれたのか…ライアがふと気付くと右腕はうす橙色に戻っており、血がのぼっていなかった。ライアは右腕の力を抜き、ベッドの埃が宙を舞った。ライアはため息をつくと、目を閉じて夢の世界に潜って行った。


パキ。

ライアの顔に1つのヒビが入った。そのヒビは瞬く間に大きくなり、やがて顔の表面が割れた。そこにある顔はライアの物ではなく、ゐぬい様の物だった。パキパキと音を立ててベッドから起き上がると今晩も殺気を纏わせ部屋を出た。するとそこには見慣れた人影が1つ。

リーシャだ。

ゐぬい様は部屋の中に顔を向けて勇者ライアに()()した。

「ライア、こんな時間にどうしたの?」

リーシャは聞いた。今は深夜2時。そんな疑問が浮かんでも不自然ではないだろう。

「あなた、も、どうして、こんな時間にどうしたの?」

ゐぬい様は昼間もずっと単語を吸収していた。しかしそれでも違和感の残る喋り方だった。それを聞いたリーシャは深くため息をつき、言った。

    「やっぱりライア、あなたが…」

     「ゐぬい様だったんだ。」

ゐぬい様は自分の模倣がバレたことになんとか気付いた。その時にはリーシャの後ろに大きく複雑でここ600年、誰も見たことのないであろう魔方陣が浮かんでいた。


   「クリームシチュー、私も好きだよ。」


魔方陣は輝き、リーシャが1000年以上の鍛練で身につけた最高級の魔法、「憎しみを(フォギャート·)隠す魔法(ヒストリー)」が放たれた。

ー裏話ー

なんか結構長くなりそうだお

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