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情報収集
京は、走っていた。
薫のバイト先のオーナーから、薫の居場所を知り、向かおうとしていた。
「はぁはぁ、(まさか、オーナーが異常者とは…世界は意外とせまいものだな。って今は、薫を助けるが先だ。もうすぐに追いつくはずなんだが、相手が何人いるかわからない、なら敵に見つかるってのは「タブー」、いかに気づかれなく、薫を発見するのが、妥当な策だな。そうなると、まず眼だな。)」
「自分への目視の「選択」を拒絶」
京が万物選択の能力で、京を「見る」ことを拒絶したのだ。
「(薫発見。だが会うのはだめだ。まずは情報収集。相手の数は、3人………いや違うな。
周りにあきらか違うやつが5人ほどいる。相手は8人だな。難しいが殺るしかないな。)」
京は薫を救出するための戦いが、始まろうとしていた。