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無口な不良

〜〜〜〜学校のチャイム〜〜〜〜


都会の端の丘にある、花咲高等学校。

ここは普通の学校に見えるようで、

実はそうではないらしい。不良が多数通い

揉め事や喧嘩もしばしば。

あくまで噂だが、花咲高校の都市伝説に人を殺めた人もいたとかいないとか…



そんな花咲高校に通う2年、

海鷺(うさぎ)(しょう)


一見普通の学生に見えるが…

無口であまり話さない人見知り。

彼もまた、不良なのだ。


短髪の黒髪に茶髪メッシュ、

身だしなみはまあまあな着崩しと

少し猫背な姿勢で歩いている。


海鷺のことを知っている者はごくわずかで不良やヤンキー嫌う者、関わりたくない者は知らないであろう彼の一面。


不良のイメージといえば、ヤンキー同様

喧嘩、道を外れてる、遊んでばかり、髪を染めている、学校に来ないなど、それぞれの思うイメージがあるが、

彼、海鷺は違う種類の…いや

もしかしたら馴染みがないだけでたくさんいるかもしれない。


海鷺の持つ一面は、世に言う豆腐メンタルというものでガラスのハートつまり…繊細なのだ。

生まれつきHSPという気質を持っていて、

音や匂い、人の顔色といった敏感で傷つきやすい繊細な心の持ち主。


HSP気質にも個人差はあるので、

彼と全く同じだという人もなかなかいないだろう。


そんな海鷺に声をかけてきたものがいる。


「海鷺くん…?だよね?

ポケットティッシュ、落としたよ?」


彼女の名前は、藤崎(ふじさき)まな

学年は同じ2年で、初めて同じクラスになった明るい女の子だ。

 

翔「え…俺?あぁ…どうも」


目も合わせず、小さい声でお礼を言うと

足早に去って行ってしまった。


まなは、不良の集まりが多いクラスになってしまったものの、あまり怖いとは思っていないようだ。

少しズレているのか、近寄らない方がイイよと友人に止められるも、普通に話しかけているときもある。



午後のチャイムが鳴る。


今日はどうやら、職員会議のようで

早めに下校できるらしい。


「おーい!翔、帰ろーぜ!」


そんな俺にも友人はいる。

保育園からの幼馴染で、名前は

鎌田(かまた)(たける)同じく高校2年で

彼もまた、不良である。(金髪)

健はいつも元気で明るい性格だから

周りからも人気があって、

俺が人見知りで話せなくても

健は、面白い事をして、場を和ませてくれる。



健「なぁ、聞いたか?

明日、新しい店が出店するらしいぜ!」


翔「そうなんだ…。健はなんでも知ってるんだね…」


健「そりゃあな!うちの母ちゃんが情報通だからな〜!すぐどっかで聞いて、近所の人と話してっから、俺にも報告してしてくんだぜ!」


翔「あはは…(汗)」


健の家族は、健みたいにみんな明るくて優しいし、おばさんは俺を見かけると声をかけてお菓子をくれたりするし、子供の頃から変わらない。



健「ん?  なぁ、あそこにいるのって

うちの学生じゃね?」


翔「ほんとだ…うちの制服だ」



どうやら、橋下のところでうちの学生らしき男子生徒が、体格のいい怖そうな男どもに囲まれて追い詰められているようだ。


健「やべーんじゃねーの?これ…

助けに行かないとあいつボコられるぜ」


翔「うん…でも勝てるかな?

相手は体格いいし…4人もいるよ…」


健「大丈夫だって!!俺もお前もまあまあつえーし、それに、一人に対して4人は卑怯だろ?」


そう、健は子供の頃からケンカが強かった。小学生の頃にはじめてケンカの仕方を教わって、中学にはもう自分の力で守れてた…


健「いくぜ!翔!3対4ならギリいけるっしょ!」


翔「おい!…ちょ、ま…3対4って

あいつも含めてないか⁈あいつケンカできそうには見えないんだけど」


健に負けず劣らず、翔も加勢し

見事に4人を負かしてボコボコにしたのだ


俺らの思う通り、囲まれていたのは

うちの学生だった。

カツアゲにあっていたらしい…しかも

数日前から。


詳しく話を聞いていくと、まずこいつは

一年生で、名前は田中(たなか)響也(きょうや)。数日前から目をつけられ

見た目だけで弱そうだと判断されて

最初は圧力に負けて仕方なくお金を渡していたが、だんだんエスカレートして行ったらしい。


今回は、勇気を出して断ったものの

相手の男達に呼び出され、あの状況になっていたというわけだ。


なんなく終わり、男達はひるみもう二度と来なかった。

一年の田中は、お礼を言い無事家に帰って行った。


健「いや〜動いたら腹減ったー

翔!コンビニでなんか買って食おうぜ!」


翔「まったく…相変わらず自由だな(・ω・`)」



この後、家に帰宅した健は、汚れた制服を見た母に叱られるのだった。


翔は?叱られはしなかったが、怪我がないか心配されたようだ…

健の家とは違い、母は心配性、父は面白いがしっかりしている無口で優しい人。


家に帰ると、ちゃんと勉強をする翔。

来週はテストがあり、赤点だと補修になる

もちろん赤点を取るわけにはいかない。


となると、一番心配なのが健だ…

あいつはケンカが強くて元気が取り柄だが

勉強はいまいちできない。というかしない。やればできるやつなのに、勉強より身体が先走って行動してしまう…バカ?


翔「元気なのはいいことなんだけどね…

掛け算すら危ういって、教えるのは厳しそうだな…とりあえず俺は頑張るしかないな」



  ------------おまけ--------------


そういえば、詳しく紹介してませんでしたね!


ここで家族構成を紹介しましょう!


海鷺 翔の家族は、父、母、兄と翔。

ペットの犬が1匹、メスのこま。犬含め 

5人家族。

父は無口だが優しく、滅多に怒らない。

祖母譲りらしい。母は、心配性の天然。優しいが粘り強い強さを持っている。

兄は、2個上で実家が飲食店なこともあり

後継ぎとして働いている。


そしてこの兄もまた、学生時代にやんちゃしていた元不良であり元ヤンキー。

兄は弟思いの優しい人で、子供の頃いじめにあってた翔にケンカの仕方を教えてくれた。健からも教わっていたが、兄と幼馴染のダブルで教わったためにケンカが強くなった。


兄は喧嘩も強く、他の不良グループから恐れられるほどの強い族におり通称「怪力狼(かいりきオオカミ)」と呼ばれていたそう…その理由は未だに謎だ。


翔の幼馴染、健の家は、

鎌田 健の家族は、父、母、健、妹、弟のこちらも5人家族。

父と母は、それぞれ強いメンタルと面白さを持っており、どちらかと言えば母の方が強いらしい。妹は3つしたの中学2年、

しっかりした性格で、何事も冷静に対応する、勉強もできる家族思いの女の子。

弟は、5つ歳の離れた小学6年生。

好奇心旺盛で、何にでも興味を持つ、

兄に似て、元気な男の子だ。

兄のケンカもカッコいいと尊敬しており、真似をして花瓶を破り、母に怒られたこともあったがひるまないメンタルの強さと素直に謝る優しさを持っている。


以上、家族構成の自己紹介でした。


----------------END----------------

本文中に登場する人物は、フィクションであり現実とは一切関係ございません。

想像上の世界によるオリジナル作品です。

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