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これから走られるんですか?

2020年5月19日、ファンティア公開。

この入浴施設は、サロン・ドゥムンのお客さんならば無料で使用できるし、また時間が合うのならば、その施設内でドゥムンのマッサージも受けれるのだ(要問い合わせ)

「さっき、この格好してたら、これから走るんですか?って聞かれました」

マッサージを受けるためにノースリーブとハーフパンツでいました(自前)

「あぁ、そうでしたか、こちらの施設はランナー向けのロッカーを貸し出しているので、本日は鈴木さま以外はみなさん、そちらのお客さんですね」

へぇ~色々やってるな。

ああ、それはそうと、今日は顔をさっぱりしたい気分です。

「お願いします」

「かしこまりました」

まず首に蒸しタオルをたてられ、襟にまかれる、その状態でしばらく放置。

先程まで湯船につかっていたので、まだ体はホカホカなのだが、さらにドン!である。

タオルはハズされ、鎖骨にオイルを塗る。

(うっ‥)

ちょっと圧をかけて、鎖骨の上をいったり来たりする指、まずは指の腹でくるくると、その後同じ場所を親指の付け根でクックッと、ほぐしにかかる。同じ場所を丁寧にやるということは、今日は俺は疲れていると思われているのか‥

自分ではそこまで‥なのだが、オーナーは見破っている。

「あっ、そういえば兄弟子さんは最近見かけませんね」

「今は温泉にいるようです、ここからちょっと遠いんですけど、そこでプチエステしているそうです」

「温泉か‥いいな」

注意、ここも一応温泉です。

「さぞかし星のきれいな空の下にいるんでしょうね」

「星‥はわかりませんが、水は綺麗なようですよ、いきなりワサビが送られてきましたから‥もしも行かれるならば面白いと思いますよ、あっ‥でも兄弟子は平日のみです」

「それは休みをとります(迷うことなく)」

「‥そうですか?予算としてもうちと同じぐらいでしょうか」

温泉、食事、仮眠室+オプションプチエステで、サロン・ドゥムンのフルコースと同じぐらい。

デメリットとしては平日のほぼ一日がつぶれるぐらいである。

「肩も少しやりましょうか」

触ってすぐにわかるぐらいのカッチカチ、鎖骨から丁寧に回りこまれて、もみこまれてからのツボ押しのグ~。

(あっ)

ここで全身から力を抜ける。

肌なじみのいいオイルはベタベタしないが、滑りが良いままの指は、一度も爪が当たらず老廃物を流す手伝いをしてくれた。

いけない、このままでは健康にされてしまう!大ピンチである、負けてたまるか!という気持ちは、すぐに好きにしてください!白旗をあげました。

緊張から解放され、ここに来る前に何か辛かったはずが、なんだっけ?ぐらいの夢見心地。

次は首であるが、首の皮膚は薄いので、撫でるような強さ、これもオイルの力を借りて、力を入れずに気持ちいい。

これはお気に入りのマッサージであり、首のシワというのが目だたなくなった。

ムニン

顎がムニっとした。触らなくてもわかるのだが、触られるとよくわかる、そんなしぶといムニムニを、耳の横から掌で顎の下まで撫で下ろす。

この凄さは次の日の朝よくわかる。

まずは顔がすっきりしている、そのまま髭を剃ると、カミソリのノリが違う、剃り味がシャリン!これには本当驚いた。

頬骨の上、ここは指を置かれた、そしてクニクニと動く、とてもいい、しかしそこからのハーナーギーワ。

「眼鏡はされるんですか?」

「えっ?あっ‥」

この間画面のチラつきある予備のモニターをいじるために、ちらつき防止眼鏡をかけていた。

「ああ、それだけですか」

いわゆる眼鏡をかけるライン、ここから凝りが始まっているらしく、そこをぐぐっと!

(耳?)

「そういえばここって耳かきはあるんですか?」

「耳かき、耳掃除ですか?ああ、私もできますが、メニューにはないです。兄弟子のところにいるのならば、兄弟子に頼んでみてください、私が知る限り最高の耳かきは兄弟子です、あれを味わってしまったら、とてもとても私は自分のメニューで耳かきは出せませんね」

天才は天才で必要だし、その天才がいても自分の出来ることはしっかりと研磨するオーナーも素晴らしい、よし、休みを取るぞ、とれたら次はプチエステじゃぁぁぁ。

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