アスピラスィオン
厳密にはサロン・ドゥムンではないけども、そのままにしておくのも惜しいので。
「どんな女性も願っている」
2013年3月27日、ピクシブ公開。
aspiration
アスピラスィオン
フランス語で憧れという意味である。
マッサージなどの手技療法には様々なことが出きるのだが、女性ならば痩せたい、美しくなりたいという気持ちはあるのではないだろうか。
「出来ることならば…このお肉がね、無くなればね…」
ため息をつく女性に。
「出来ますよ」
「えっ、出きるの」
「はい、でも…」
「でも?」
「痛いか、痛くないかですね」
「その言い方だと、痛い方が効果が出ると…」
「はい」
「う~ん」
考えている。
「でも…、出きるならば、美しくなりたいの」
秘めていた願望を解き放つのも、この店との信頼の証である。
「色々と変わってしまうことがありますが、それでも大丈夫ですか?」
「ええ、何が起こるか、わからないけれども」
「ではプランを立てましょう」
体重はここには載せることは出来ないのだが、受験の際に体重が増加してしまったようだ。
「あの時は合格することが全てだったのよね」
当時の食事を思い出してもらう。
「ご飯何杯食べていたかしら」 「私におっしゃらなくていいので、思い出しておいてください」
こういう心遣いもうれしい。
体重計もそういえば乗ってない、なんていうの、乗らなくても、太っているってわかるじゃない。
「まずお水を飲むことから初めてください」
「なんで水?」
「大抵の方は水分が足りてないのですよ」
「よくそれは聞くけど」
「人間の必要な水分を取れてないと、湿疹などの原因、皮膚から出ます」
「えっ、皮膚から」
「カイロの世界では、アトピーなどの皮膚病は水分不足、汗腺がつまっていて、そのせいであるという話があります」
「…私のアトピーっぽい部分はもしかして…」
「かもしれません、手のここ、真ん中の部分、ここが副腎のツボなんですけど、押すと痛いですか?」
ギュ
自分で押してみたら痛かった。
「水分が足りなくて、副腎に負担がかかっているということがあります、だから痛い」
「もしかして、それかしら」
「水を飲んでみてください、まずは」
ミネラルウォーターが一杯出てきた。
「空腹の時なら、水を飲んで、腸まで届いたなぐらい飲んでもらうと、わかりやすいかもしれません」
「ふうん」
「オススメとしては硬水です」
「軟水が日本のお水だけど、なんで硬水?」
「カルシウムの関係ですね」
「カルシウムが含まれているのが、硬水よね」
「ミネラルウォーターの成分を見て、カルシウムが多いものを選ぶ理由は、食事を変えることになると、カルシウムとか必要な量取れてない場合があります」
やけに足がしびれる、正座をしていつもより痺れた時は、カルシウム不足を疑った方がいいかもしれません。
「一気に体を変えると、具合が悪くなるので、ゆっくり落としていきましょう!」
彼女は笑顔でそういった。
私には憧れがある、綺麗になりたい、美しくなりたいと、女性ならばきっと思っていることではないだろうか。願望はアスピラスィオンが叶えてくれる。