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プロローグ

※プロローグ〜13話まで、言い回しや段落などを修正しています

よろしくお願いします

「よう桐生! 久しぶり! よく来たなー」


 大学時代の山川先輩だ。

 卒業してからは4年振りくらいだろうか。


「お、お久しぶりです……」


 結婚式の二次会に呼ばれて、新宿までやってきた時のお店だ。

 仲は良かったがどうしても疎遠になってしまい、年賀状だけは欠かさず出していたからか、結婚の連絡を電話で貰ったのだ。


「桐生は変わってないなー」


 そう言ってくれる、若かりし頃の山川先輩を見ながらオレはとても困惑している。



『どう見ても先輩だよな……夢??』



 上から下まで先輩を眺めてしまった。



『確か仕事で疲れ果てて、布団に飛び込んだ所までは覚えているんだが……いきなり先輩が出てくるとは、いよいよヤバイな』


 

黙り込んでいるオレに、山川先輩は首を傾げながら手招きをしてくれた。



「まあ、とりあえず中に入れよー」


 

 あの頃と変わらない笑顔で、オレを導いてくれた。

 ざわめきが楽しそうな心地良い店内。

 ドアをくぐると、彼女の顔だけがクローズアップしてくる。



『ああ、やっぱり』


 

 忘れもしないあの瞬間。

 忘れることのできないあの横顔。

 身体中に電気が走って恋に落ちた瞬間。



『20年経っても一目惚れってできるんだな……』


 

 眠る前のオレは45歳の営業マン。

 目の前にいるのは出会ったときの奥さんだ。

 ヤケにリアルな夢だが、この感覚を思い出させてくれて感謝だな。



「どうした? とりあえずどこでもいいから座っちゃえよ」


 先輩に言われた瞬間に、足は勝手に動いていた。


「すみません。ここ良いですか?」


 振り向く彼女はビックリして困った顔で答える。


「え、ええ大丈夫ですよ。でも友達がもう少ししたら来るかも……」


 友達の女の子は、かなり遅れてくるのはもう知っている。


「友達が来るまでで大丈夫なので、ココ良いですか?」


 頷く彼女を確認してから向かいの席に座った。

 流れるような黒髪に似合う、黒いドレスが身体のある部分を強調している。


『うーん。このラインにもドキドキしたなぁ』


 不意に締め付けられる胸の痛みに気が付かれないように、彼女との会話が始まる。


「初めまして。山川さんの大学の後輩で、桐生和馬と言います」


「私は新婦と同じ職場の如月美鈴です。このお店も一緒に探したんですよ」


 何気ないひとときが心を軽く、そして熱くする。


『やっぱりこの娘じゃなきゃダメなんだな』


 改めて心の底から実感した。

 夢なのに緊張してるなんて、どれだけこの頃から惹かれていたんだろう。


『そりゃあ20年後も頭が上がらないわけだ』


 変に納得してしまった。

 そんな時に新郎新婦の挨拶が始まる。

 新婦は全く知らない人だが、とても可愛らしく優しそうだ。

 二人とも嬉しそうで、とても気持ちの良い夢を見られて幸せだ。

 この夢は仕事を頑張ってるオレへのご褒美かな?

 感動の余韻に浸っていると奥さんから声が掛けられた


「あの……」


「どうしました?」


「もしかして歌手を目指してますか……?」


 あれ?何で知ってるんだ? 夢だから?


「はい! 会社を辞めてアルバイトをしながらボイトレのスクールに通ってます!」


 ドラックストアに勤めていたが、これまた大学時代の親友に「桐生なら歌手に絶対なれるよ!」と言われ、勢いで辞めてしまった。


「やっぱり! 和馬だ!」


「えっ??」


「これ、夢とかじゃないから!」


「!?」


「二人とも昔に戻っちゃってる!」


 夢じゃなかったの……?


初めての執筆&投稿です!

全然異世界じゃないじゃんと思った方々はごめんなさい。

ここからどう異世界になって行くかは次のお話からです!

10話までは毎日19時に投稿しますのでよろしくお願いします。

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