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100の意味。

作者: 桜櫻

たとえば


好きっていう詞に


100の意味があったとしたら


私のこの気持ちも


あなたの態度も


好きってことだったのかしら?


じゃあ


何故?


涙がでてこないのは…




それは


ワタシが


誰よりも幸せ者だからね




あなたが居ない世界は


何も変わらないように


時を刻み続けるけれど


あなたがいないと


なんだか


紅い薔薇も


白い百合も


どれも美しくは見えないの




だけど


ワタシは


それでも存在していなければならないの


死ぬことは


決して


赦されない




つまらない毎日


だけど


きっと


誰もが羨む毎日







でも、ね


毎日は死へのカウントダウン


一日一日


一分一秒




時がワタシを運んでしまう




あなたが美しいと言ってくれた


紅い薔薇が


あなたが可愛いと言ってくれた


白い百合が







あなたが醜いと言った


ワタシの前で


今日も美しく


気高く


咲いているの






ワタシは


毎日


彼女たちを


優しく


けれども


強く



摘んであげる




ほら…


あなたたちのご主人様も


こんな風に


美しく


可憐に



死んでいったのよ


と、


語りかけてあげながら



あなたの為に


毎日摘んであげるの






たとえば


好きっていう詞に


100の意味があったとしたら


ワタシがあなたを殺してしまったことも


あなたが毎日ワタシだけのために


ここで彼女たちと待っててくれることも



あぁ


やっぱり


好きってことだったのね




あなたはワタシだけのもの


二度と離したりはしない







きっと


このことを知ったら


世界中が羨むわむね


だけど


これは


ワタシとあなただけの秘密



ここにあなたがいることを知るのは


ワタシと彼女たちだけ




死ぬことが


赦されない?


いいえ


ワタシは


こんな幸せな毎日を捨てるなんて


出来ないわ



死ぬなんてことは


絶対にしない


あなたの為に


毎日を生きる




そして


たとえ


この躯が


果てようとも




あなたを










離さない

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