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登場人物紹介

  Caution! ネタバレを含みます!


 キャラクターが分からなくなった時の覚え書きのようなものです。初めて読まれる方は、まずはお手数ですがこちらを飛ばして本編をお読みくださいませ。

 おさらいの意味も兼ねての登場人物紹介、順不同です。名前が出た人も出なかった人も、これから出る人も出ない人も、適当に紹介されます。こんな人いたっけ? と思い出しつつご覧くださいませ。



★主人公


トマス=ハリス・ラペルマ(23)[第三分隊聖堂騎士]

「とにかく、ゆったり暮らしたい…」

 得意分野は弓と投擲(とうてき)と短槍。何でも投げたら当てる驚異的な腕前。近接戦闘では一歩劣る。魔術が使えなくなったが、元々力押しタイプではなかったので困っていない。不真面目に見える顔つきが悩み。顔のせいで他人の三倍は損をしている。

 父母と妻を災害で失っている。妹夫婦は別の場所にいて無事。ジェレミアの兄貴分を気取っているがいつも叱られているダメなひと。エトワールへの恋心をひた隠しにしている(つもり)。



☆ヒロイン


エトワール・ブラン・ノレッジ(16)[侯爵家令嬢]

「トムさん…。す、す、す…好きです!」

 黒術を最高位まで修めた天才であり、魔術の大家(たいか)ノレッジ侯爵の孫娘。侯爵にとっては手駒であり、実験動物のように扱われてきた過去を持つ。「子を産めば死ぬ」と予言されているにも関わらず、実父に政略的に差し出された国王の婚約者候補だった。ノレッジに抗って生きるために懸命になっている。

 運命の恋を信じ、一途にトマス=ハリスを想っている。不幸な生い立ちを感じさせない明るい性格。炊事、洗濯、掃除が壊滅的。ちょっと抜けているところは愛嬌でカバーする。



★西部大森林のみなさん


ジェレミア・リスタール(24)[第六小隊第三分隊長]

「ええい、もう! いい加減にしないか!」

 得意分野は黒術で拘束しつつぶん殴ること。剣技より総合的で実践的な戦い方が好き。武器マニアで戦闘狂な一面を持つ。普段は真面目実直で、皆の模範となる聖堂騎士。説教くさいのが珠に傷。仕事以外では信じられないくらい無防備だったりして隊員をはらはらさせている。

 ノレッジと同じくらい古い伯爵家の次男。後妻の息子であるため幼少から聖堂教会に預けられている。トマス=ハリスとは幼馴染みのようなもので、顔以外は双子のようにそっくり。いつもどちらが兄貴分かで揉めている。トマス=ハリスが魔術を失うまでは共に過酷な第一線の金杯騎士団で活躍していた。



ロクフォール(25)[第三分隊聖堂騎士]

「ジェレミア分隊長!」

 熊のような大男。ジェレミア分隊長に心酔している。



ベイジル(22)[第三分隊聖堂騎士]

「……………」

 寡黙な男。土木作業が得意。ジェレミア分隊長を尊敬している。



???(?)[第三分隊聖堂騎士]

「オレの出番まだ~?」

 第三分隊最後の一人。出番はない。



ヨックトルム(26)[第六小隊第四分隊長]

「チッ、ジェレミアめ……」

 最近、分隊長になった。以前からジェレミアに叱られているため、留守の間は羽を伸ばしてだらけている。



フレデリック・ガルム(22)[第六小隊第六分隊長]

「ジェレミア、あまり根を詰めてはいけないよ?」

 ジェレミアを愛しすぎている変態紳士。ジェレミアを追って聖堂騎士になったは良いものの、配属先にジェレミアはおらず失意の中、分隊長まで上り詰めた実力者。しかし、貴族的な上品さのためか踏み込みが甘く、実戦ではそこそこ。剣技に優れている。

 歳はトマス=ハリスとジェレミアの一つ下だが、年長者のように振る舞う。書類仕事等も得意で、上司には可愛がられている。突発的な事故に弱い坊っちゃん。寝起きがすこぶる悪い。ジェレミアが転属してきてからは毎日が幸せ。



ジンウェイ(37)[第六小隊副長]

「……休みなら、私こそ欲しいよ」

 得意分野は情報戦。書類仕事の鬼。脳味噌まで筋肉な隊長と、手が早い部下たちを抱えて胃を痛める日々を過ごしている。最近、愛しい妻と娘に全然会えていない。息子二人は……まぁいっか。トマス=ハリスたち三人がエトワールのために王都へ行った際の一番の犠牲者。合掌。



アラン(32)[第六小隊長]

「ん~、今日も皆、元気だな!」

 隊長、横で項垂れてる副長を気遣ってやってください!



ダルダムンド(42)[街人(まちびと)

「よっ、お疲れさん。何にする?」

 リリオにある酒場の親父殿。十二代目。ふくよかなお腹をしていて、その体には美食とエールがパンパンに詰まっている。妻子持ち幸せ家族。



マックス(30)[第四小隊第六分隊長]

「おれはマックス、よろしくな!」

 カルドの街で会った気の良い聖堂騎士。得意分野はスタミナを活かしての山狩り。走って追い立てて捕まえろ! 火事には気を付けつつ【発火】の術も使うベテラン。



第四小隊第二分隊の新人諸君[第二分隊聖堂騎士]

「ご指導ありがとうございました!」

 マックスに連れてこられた新人五人。皆、二十歳未満の少年騎士。初々しい。



老婦人(?)[黒術士のリーダー]

「ごきげんよう、皆様」

 上品な老婦人。えも言われぬ迫力がある。トマス=ハリスにエトワールの窮地を伝える。



お姉様がた(?)[黒術士]

「ごきげんよう」

 聖堂騎士たちの期待とは裏腹に、ちょっと歳上過ぎたお姉様たち。とっても頼りになる四人。



キャデリン・ジェイム・ファラダ(8)[黒術士]

「しょちらから名乗るべきではなくて?」

 八歳の幼女にして、黒術の使い手。ファラダ商会の一人娘。逆・玉の輿を狙おうにも手厳しいお嬢さん。なお、ジェレミアにだったらすぐに懐いていた模様。



リサ[魔物]

★☆☆☆☆/★★★★★

 二足歩行するゾウの姿をした少数民族、スパイス族の眷属。輿を背にくくりつけてヒト族を運ぶ。その際には必ずスパイス族の案内人が一緒である。飼い慣らされたゾウは大人しいが、野生のゾウは恐ろしい強さである。災害レベル。

 リサはちょっとお転婆で気の優しい娘ゾウ。馴れ馴れしいジェレミアが嫌い。体長9メートル程の小さな(!)体で俊敏に動き回る。兄イッサ、妹サンサがおり、三兄妹の真ん中。



炎の尾持つ(ファイア)殺戮者(スパイク)”[魔物]

★★★★★危険度MAX

 陰の魔力を帯びた処女がご飯という、ユニコーンより性質(たち)の悪い魔物。虎に似ていてもふもふだが、ペロペロされると死ぬほど痛い。尻尾の先が麦の穂のような形をしており、常に燃え盛っている。



幽魔[魔物]

★☆☆☆☆

 夜の死の女王に遣わされ、闇をすべる“誘惑者”。死んだひとの眠れぬ魂が魔物になったと言われる。また、親しい死者の姿を取って現れ、出遭ってしまった者を死に(いざな)うという。隕鉄のナイフさえあれば怖くない。

 本物じゃないとはいえ、知り合いの姿をした魔物をバッサリ切り捨てる聖堂騎士の人間性が心配。



肉食蝿[魔物]

★☆☆☆☆

 読んで字の通り肉食の蝿。対処法を間違えなければ雑魚。村人レベル1でも倒せる。一匹なら。大群でやってきては手当たり次第に貪る嫌な魔物。



寄生ニガ蜂[魔物]

★★★☆☆

 ニガ蜂のニガは苦しみの「苦」。鎖帷子を突き破る針と、生きた獲物を麻痺させて卵を産み付ける習性から危険度は肉食蝿の比ではない。とっても遭いたくない魔物。




★アウストラル王国のみなさん


コルネリウス(31)[国王]

「………………」

 十六代目国王。十五の成人と共に二歳だった実妹クリスタニアを除いて父母や兄、その他国内にいる王位継承者を惨殺し、王位に就いた人物。“血塗れ”のコルネリウス。迎えた正妃オデッサがグレアル国の貴人であり、もうすぐ彼女に第一子である男の子が産まれる。権力を偏らせないため国内からも側妃を選び出したい考え。

 いつも無表情で何を考えているのかが読めない。冷たい目をした優男。



トリシア・ノレッジ(15)[侯爵家令嬢]

「ああ、このドレス素敵だわ~。その真珠の首飾りもよく見せて」

 魔術の大家ノレッジ伯爵の孫娘。ちょっと頭が弱い。魔術の才能はあるのだが、いかんせん努力が嫌いで見栄えが良い習い事ばかりを好むため大成しない。派手顔の美人で肉感的な肢体の持ち主。大変な美声で、歌が得意。



アンジャルク・ノレッジ(?)[侯爵]

「ふん、使えぬ手駒どもよ……」

 いつから生きてるのか定かではない魔術の()。魔術師であった始祖と同じ名を継ぐが実力は遠く及ばない。エトワールに「ブラン」という特別な名を授けたが、一人しか子を成せないと知り、一番良い掛け合わせを考えている最中。諸悪の根源その1。



ロクサーヌ(?)[侯爵家使用人]

「しようのないお人形さんだこと!」

 ノレッジ伯爵に仕えるサディスティックな老婦人。エトワールを憎み、苦しめ続ける家庭教師。エトワールの父、リシャールの家庭教師でもあった。諸悪の根源その2。



リシャール・ノレッジ(31)[侯爵家令息]

「……ああ、許しておくれ、エラ」

 伯爵の跡目争いに負けまいと娘を差し出した弱い男。日に日に亡き妻エラそっくりになっていくエトワールを疎んじている。それでも、「お前が娘を抱いて身ごもらせろ」という命令には断固として逆らうあたり、弱いだけの男ではないようだ。それが娘のためではなく亡き妻への愛ゆえだとしてもエトワールにとっては幸運だった。しかし、そういう人間らしさが魔術の徒として大成しない理由であり、権力のない立場に追いやられる原因だとは思ってもいない。



エトワールの祖母(?)[侯爵の後妻・故人]

「辛いときには、空を見上げるんですよ」

 エトワールの心の支えだった優しい婦人。リシャールの母。しかし、幼少時から無理やり引き離されていたため、リシャールが「送り返されて」きた後もぎくしゃくしていた。



エラ(28)[リシャールの妻・故人]

「もう、ロクサーヌってば意地悪ね」

 リシャールの二歳上だったので、生きていれば三十三歳。エトワールとは引き離されていたが、夕飯前の挨拶のときだけ触れ合うことを許されていた。リシャールを愛し、よく支えていた良妻。エトワールの様子をこっそり覗きに行ってはロクサーヌに手ひどく追い払われる日々を過ごしていた。裕福な伯爵令嬢で、おっとりした性格の婦人。若くして病死してしまい、エトワールとの和解はならなかった。



サーラ(21)[侯爵家使用人]

「お嬢様ぁ……!」

 そこそこ美人と自分では思っている。愛嬌のある顔立ちで、こっそりモテているが幼馴染のドニが対抗馬を全て根こそぎ蹴散らしている。ドニのことは意識はしているけれど、まだ恋人ではない。



ドニ(25)[侯爵家使用人]

「……サーラ」

 オブライエンの抱えるボディガードの一人。騎士ではない。サーラが好きで、彼女のためにエトワールを連れて西部大森林に行くことを了承した。職は失ったが後悔はしていない。



パトリス・クレマン・リスタール(60)[伯爵]

「おっほん、良いかね諸君?」

 ジェレミアの父。厳つい大男で老体ながらも長剣を振り回す現役の伯爵。「伯爵とは何なのだろう?」と見る人に疑問を抱かせるスーパーおじいちゃん。鍛え上げられた上半身に比べて腰周りが細くなってきているので奥さんをお姫様抱っこしたら確実に腰をやるだろう。

 息子もパトリスなので呼ぶときには「大パトリス」もしくは「カリヨン卿」という名称を用いる。面倒くささも半端ない。移民の国アウストラルは領地の名がそのまま苗字である貴族の方が多いのだが、領地とは別に名があるのが自慢のリスタール。初代国王の母がリスタールの一族なのでノレッジよりも偉いのだと思っている。現在は向こうが侯爵こちらは伯爵なので負けているように見えるが実際は五十歩百歩。



パトリス・マクシム・リスタール(32)[伯爵家令息]

「さてと……あっちがジェレミアならこっちは誰だ?」

 ジェレミアの兄。実直な弟に比べて遊んでいる印象が強いが、実際は妻子を大切にするお父さん。分家が煩いのでジェレミアを遠ざけているが、年に二度は顔を見に行くブラコン。策を練るのが好きだが、結局は全てを暴力で解決する辺りジェレミアそっくりである。気取った髭の持ち主。



グリセルダ・リスタール(28)[伯爵家令嬢]

「四の五の言わずに婿に来い! じゃなきゃ嫁に迎えろ!」

 大柄で派手顔の美人だが、男をちぎっては投げちぎっては投げ(物理的に)してきたお転婆さんなので嫁の貰い手がない。自分より強い男に嫁ぐのは諦めたので、今は大学で賢そうなイケメンを見つけてはちぎっては投げしている。最近、お気に入りを見つけて猛アプローチしているところ。



イレーニア・リスタール(42)[大パトリスの妻]

「あらあら、うふふ……」

 年齢を感じさせない、ふわふわした雰囲気の女性。大パトリスの後妻にしてジェレミアの母。大陸から渡ってきた旧い血族の末裔。後妻として苦労はしてきたはずだが、それを全く見せない。不思議さん。




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