死神少女の日常3
流血注意!
そこまでグロくはないはずですが……苦手な方はご注下さい!
ため息をつきながらも……
「分かった。その仕事引き受ける………」
大きな仕事は滅多に入ってこない。大きい分報酬も多いわけだから引き受けて損はないと感じ引き受けることにした。
「おぉ!お前なら引き受けてくれると思ったぞ!死神ちゃん!」
「……………」
なんとも不吉な名前だが『死神』がコードネームなのだ。
まあ、名前に死神って入ってるくらいだし…………
「あぁ、そうだ。一応俺もついていくぞ?とはいっても俺はそのお偉いさんの護衛だ。」
「そうなの?」
「お~。あと、お前のその目の力使う必要がある時があると思う。」
思わず私が顔を顰めると………
「あんまりにも人数が多い時だけだ………もし、使うなら指笛を二回吹け。それを合図に使うことを許可する。」
まあ、たしかに、あまりにも多いならこの”力”を使う必要もいる。
「わかった。」
「んじゃ、とりあえず今渡したやつよろしくな?」
大きな仕事の依頼が来るかもと言う話も一通り終わり私は早速仕事に向かうことにした。
本当に簡単な仕事だから今日中に終わらせようと思ったからだ。
―――――――――――――――――
目の前に建つのは大金をはたいて造ったであろう大きな屋敷………
「…………嫌な臭いがするな……」
ガイルからもらった資料にはここの主人は大層なお金持ちでそれにくわえて趣味も悪いと書いてあった。
正直趣味が悪いだけじゃよく分からなかったが次の資料を見た途端私はまた顔を顰めた。
書かれていたのは無惨にも刃物で引き裂かれたりなど拷問を受けた跡があるような死体の写真だった。
多分、この屋敷の主人の趣味は人を拷問にかけること………
そう察し最後のページの依頼人の名前を確認してみた。
どうやら、ここの主人に酷い目に合わされた遺族達が依頼したようだ。報酬が少ない理由は多分この人達がそんなに裕福ではないからだろう。
ただ、まあ、依頼の時の状況なども書かれている最後のページにはその遺族達の怨みなどがこっちにも伝わってくるような迫力だった。
なんとなく、この資料を読んでこっちも同じ目に合わせてやろうかとも思ったが懐に入れていた懐中時計を見ると明け方まであまり時間がないことが判明したためさっさと終わらせることにした。
真正面から入ってもいいのだろうが……
「一応慎重に行くために屋根を使うかな………」
塀からか屋根まで伝っていき一番高いところまで来ると……
目を閉じる心の中でターゲットがどこにいるかを探る魔法を使った。
どうやら、地下にいるらしい。
「…………拷問部屋か…?行きたくないな……」
なんとなく、そう思い主人の寝室で来るのを待った。どうせ、寝に帰ってくるのだから寝首をかけばいい…
予想したとおりそれから1時間後くらいに主人は帰ってきた。
見た目はでっぷり太った……うん。なんとも言えない見た目の男だった。
ベッドに入ってしばらくしてからゆっくりと窓から侵入し………
「依頼者の恨みはらさせでいただきます………地獄で拷問にでもかけられてくださいね?」
そう一言つぶやき一気に首を切った。
血が吹き上げるのと同時に床にその主人の首が転がった。
結構活きよいよく血が吹き上げたために自分にもかかってしまった。
「うわぁ………服が血でべっとり……」
血が気持ち悪くて早く帰りたくて痕跡が残らないようにいろいろしたあと私はさっさとその場を離れた。
そして、報酬は明日貰おうと決め、血や汗を流すために家の森の近くの川に寄って帰ることを決め川に向かった。
まさか、あんな出来事が起きるとは思ってもみなかった………
次回、ついに王子様登場!
やっと出番だよ!!ww