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7.ファンタジーに謝れ

 毎日せっせと童話を書き続けていたモウルは、やがてあることに気付きました。


「ナーロ街では童話の人気がなさすぎる」


 そうです、このナーロ街ではファンタジーが圧倒的に強く、童話はかなりマイナーなジャンルだったのです。


 プロの物書きを目指す人がたくさん集まるこの街で、一発当てれば一生食える、とまで言われている童話を書こうとする人が少ないのは、モウルにとって意外でした。


「そのファンタジーにしても、一般の人が思うファンタジーじゃないし」


 そうです、このナーロ街で流行っているファンタジーと言えば、さえない男がトラックに轢かれて死んだ後、異世界に生まれ変わって、その際に神様からもらったすごい力で、たいして苦戦せずに敵を倒しまくり、女の子にもてまくってウハウハですよ、な物語を指すのです。


「確かに色々な意味でファンタジーかもしれない」


 モウルは少し頭がくらくらしました。

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