生徒会長
「改めて自己紹介するわね。私の名前は篠崎<しのざき>楓<かえで>。この学校の生徒会長よ。………あってないようなものかもしれないけどね。」
やっと思い出すことが出来た。
確かに全校集会などの時に話をしていたような気がする。
全校集会のときなどは、話など気にせずに近くのやつらと話していたので気にも留めていなかったからだ。
とりあえず年上であることが判明したので敬語を使うことにする。
「大丈夫ですよ。思い出したんで。俺はさっきも言った通り近藤です。近藤真。そしてこっちが………。」
「神崎です。」
香奈は軽く会釈すると沈黙してしまった。
それはないんじゃないかな~と思ったりもしたが、別に強要する必要もないかと思い直し、生徒会長へと会話を振ることにした。
「ところで会長はここにいつまで居る予定ですか?」
「とりあえず今日一晩はここに居ようと思っています。あとは外に出てみて現状の確認ですね。」
その言葉の後に近くに隕石が落ちたようで、唯一あった窓ガラスが吹き飛んでしまう。
「あーあ…。あれだと夜虫が入ってきそうだな…。」
「今思うことはそれですか…。」
その後も隕石は降り注ぎ、窓枠から余波である砂埃などが入ってくる。
途中建物にひびが入ったりもしたが、深夜あたりには隕石の衝突音も無くなり静寂が訪れたことで三人は眠ることにした。