第2話『女のたしなみはおこずかい日!?なのだぽ』
昨日の夜、哲平とヤマーという男の子に励まされた私は、今日の学校で思い切ってクラスの女の子に挨拶しようと思った。
学校でずっと無口な私は、たった一言の挨拶だけですごく緊張した。
「おはよう!」たったそれだけの言葉だけど、心臓が飛出すくらい、鼓動が早くなった。
そして・・・・かなりの勇気が必要だった。
緊張で震える体をなんとか落着かせながら
「おはよう・・・!」
まわりからは、蚊の鳴くような声だったかもしれないけど、精一杯の勇気をだして挨拶してみた。
クラスの女の子は、いきなり無口な私が挨拶したので、かなりびっくりしたみたいだった。
だけど、一瞬のとまどいのあと、笑顔で「おはよう!」と返してくれた。
久しぶりに私だけに向けられたクラスメイト笑顔は、私をこれ以上ない幸せな気分にしてくれた。
私は、心の中で哲平とヤマーに向かってピースをした。
『てっぺー、やまぁー、わたしもちゃんと一歩踏み出したよ。』
とてつもない達成感と、クラスメイトの笑顔のせいか、その日の教室の窓から眺める青空は、いつもにもまして爽やかに輝いて見えた。
その日の夜、私はまた昨日のチャットルームへ、今日の事を報告しにいこうと思った。
チャットルームでは、哲平とヤマーがすでに喋っていた。
♂ヤマー:シカシ・・・ぽ様っていったいホントに何者ナンダ!?(゜▽゜)
哲平:俺らにわかっていることは、15歳のお嬢様!?だって事。
♂ヤマー:15歳のお嬢サマか・・・響きがなんかイヤラシィYO!
♂ヤマー:今度絡んだら、ボクセクハラしていいか?(*´艸`)ワラ 哲サン!?
哲平:やまー、それはしたらダメぽ。幕張メッセあるぽ。(^0_0^)(笑)
♂ヤマー:幕張メッセキタコレ!Σ(゜▽°)
♂ヤマー:あの鉄壁は絶対破れないぽ・・・(>ω<)ノ ワラワラ 哲サン
哲平:やまー鉄壁というより破っちゃいけないんだよ・・・(笑)( ̄^ ̄)y-~~
♂ヤマー:神聖すぎて直視できないよ・・・哲サン(>人<)ワラ
哲平:やまー 多分あれだ・・・
哲平:幕張メッセは、ぽ様は永遠に破れないんだよ・・・(笑)
♂ヤマー:永遠・・・ゴメン・・・ボクセクハラしたいなんて間違ってた ワラ 哲サン(*´艸`)ゞ
哲平:やまー言葉のセクハラも難しいんだよ・・・(笑)
**お知らせ**
♀ぽ 入室。
♀ぽ:てっぺー!やまーただいまぽ〜♪\(^O^)/
♂ヤマー:イエス!哲サン・・・ てか
♂ヤマー:キタコレ━━('▽')━━!
哲平:同じくキタ━━(・o・)━━!
♀ぽ:何なぽぉおお!!二人ともっ!(o`∀´o)
♀ぽ:キターって、ぽはリングの貞子じゃないぽよ!!(`▽´)
♂ヤマー:貞子よりタチ悪いぽ・・・ワラ(*´艸`)ノ
♀ぽ:やまーなんて知らないぽ!!(`ε´*)
♀ぽ:二人して、ぽをイジメル〜
哲平:いや・・・(汗
哲平:キタ━━━って歓迎の言葉だから・・・ぽ様 (笑)
哲平:俺らぽ様の事待ってたんだよ・・・(o^-’)b
♀ぽ:ほんとか・・・!?(;_;)
哲平:ほんと!ほんと!
♂ヤマー:待ってたぜ!(* ̄▽ ̄)b〃ぽ様
♀ぽ:きゃぁあああああ!\(^O^)/嬉しいぽ〜!ぽも逢いたかった!
♀ぽ:ぽは今日ガッコ行って、なんとクラスの子に挨拶もしたぽよ〜(〃^-^)
♀ぽ:みんら、二人のおがげだぽ!
♀ぽ:ぽの幕張メッセはてっぺーとやまーにあげるって決ぃめたぁっぽ!!o(^ヮ^)o
哲平:やればできるじゃん!ぽ
哲平;てか、幕張メッセはいらねーけど・・・(笑)
♂ヤマー:ぶっちゃけ、ソレはノーセンキューだゼ(・∀・)ぽ様・・・ワラ
哲平;つーか、8歳下とHしたくね
♀ぽ:って、なんでみんな断わるんだぽ!(`□´*)
♀ぽ:ぽはこー見えてもともらちはいないんだけど、かわいぃんだぽ!!(ノ>д<)ノ
♀ぽ:ぽも3年したら、立派な女だぽ!
**お知らせ**
あこ 入室。
あこ:幕張メッセなんてないぽ( ̄▽+ ̄)
あこ:もうとっくにやぶれてるぽ・・・!!ワラ( ̄ω ̄)
哲平:おぉ〜あこブリ!!元気してた!?
♂ヤマー:あこ殿ブリ!キタヨコレ!プリチーガール!(*´艸`*)
♀ぽ:(`▽´*)
♀ぽ:誰か変な人がキタぽ( ̄▽ ̄)
♀ぽ:ぽはちゃんと幕張メッセつきだぽ!!(`□´*)
あこ:そんなの、体動かしてたら自然に、やぶけちゃうんだぽ。('∀')
♀ぽ:( ̄□ ̄;)!!
♀ぽ:ホントなのかぽ・・・?(;_; あこさんは、幕張もうないのかぽ?(ToT)
♀ぽ:明日から、体育は休むぽ・・・o(T□T)o
あこ:ボクはオトコだから、そんなのないよ
(*´д`)ハァアァ ぽ様
♀ぽ:プリチーガールなのにオトコ!?(;□;)!!
♀ぽ:意味わからないぽー!!(ノ>д<)ノ
♀ぽ:てっぺーとやまぁーには、幕張断わられるし、変な人いるし、もぉなんなのぽ今日わぁああああ!!o(T□T)o
哲平:・・・爆爆!!ホントお前面白いヤツだな・・・ぽ
♂ヤマー:ワラ・・・ぽ様のポジションは芸人だったら羨ましがられるYO!(* ̄▽ ̄)ノ
哲平:あこは、俺らの仲間だよ、ぽ。女の子だよ。美人なんだぜ!
哲平:あこ、お嬢様をあんまりイジメるなよ・・・(笑)
あこ:それから、キミ幕張二人にあげるって、二人いっぺんにはできないぽ・・・( ̄▽ ̄)ワラ
♂ヤマー:いや・・・哲サン、ぽ様はあれで案外喜んでいてドMかもしれないぽ・・・(*o´艸`)ワラ
♀ぽ:変なヒトがイジメルぽ〜(T^T)
あこ:キミ、オトコなんだろ!?ぽはネカマだぽ!ネカマだぽ!
哲平:あこ・・・おまぇ・・・
あこ:哲平、絶対コイツおかしぃって!ネカマに決まってるよ!
♂ヤマー:いや・・・あこ殿、ぽ様のブットビ方はネカマを超えてるぽ!ワラ
♀ぽ:ぽは女の子だぽ!!だいたいあこさんはいくつなんだぽ!!
あこ:ぴちぴちの18歳だぽ
♀ぽ:・・・・
♀ぽ:おばちゃんらぽ・・・!!(笑)
♀ぽ:きゃぁぁああああ!おこはおばちゃんだぽ!おばちゃんだぽ!
♀ぽ:あこおばちゃんだぽ!!
あこ:うぜー!ネカマくん。
哲平;一体何なんだこれは・・・なぁやまー(汗
♂ヤマー:ワラ・・・哲サン、女!?同士の仁義泣き戦いだYO!
**お知らせ**
ダイズ 入室。
ダイズ:うわさのぽちゃまがいる〜☆ε=┏(*´∀`)┛
ダイズ:きゃぁ〜かわゆい☆かわゆい☆Chu!(^3^)-☆
哲平:おぉ〜ダイズ!
♂ヤマー:YO!イズ。
あこ:ダイズぽはネカマだぽ〜!( ̄▽ ̄メ)
♀ぽ:女の子らもん!
ダイズ:怒った感じもかわゆいぃ〜
∈=(ノ*亜∀亜)ノ
♀ぽ:きゃぁぁぁぁあ!\(^O^)/ダイズさっきからありがとーらぽ。ぽはかわいいんだぽー(*^□^*)
♂ヤマー:チミは・・・さっきから、自分で可愛いっていってるYO・・・(-_-メ)ワラ
哲平:わかったよ。じゃあ、女の子だったら服とか好きだろ?ぽ
哲平;好きなブランドとか雑誌とかあるの?
♀ぽ:ぽは、いっつも銀座のプランタンで買い物してるぽ!(*^∀^)
♀ぽ:好きな服はイネドとエフデらぽ。
♀ぽ:で、ちゃんとエスカーダの香水もつけてるし、雑誌は・・・25ansらぽ\(^O^)/
♂ヤマー:エスカルゴ???そんなもんの臭いがするのかチミは・・・Σ(´艸`*)!!
ダイズ:25and読んでるって、ぽちゃま噂では中学生じゃなかったっけ・・・
ダイズ:ホントにお嬢様・・・!?(☆o☆)
哲平:????女のブランドはよく分からん!?
あこ:・・・・
♀ぽ:やまー、エスカルゴじゃなく、エスカーダ!!(*^▽^)
♀ぽ:ぽが、大好きな香りだぽ♪ヽ(*´∀`)ノ
♀ぽ:それに、おこおばちゃん。ぽはちゃんと月一度の女のたしなみもあるぽ!(*^_^*)
あこ:じゃぁ、生理の周期を言ってみなよ。これは、女にしか分からないからねっ!
♀ぽ:・・・・
哲平:・・・・
ダイズ:o(≧∇≦o)
ヤマー:アルカイダ!?
♀ぽ:ぽは、毎月かなり周期がきっちりしているんだぽ・・・
♀ぽ:毎月、おこずかい日がぽの女のたしなみの日だぽ・・・(*^_^*)ゞ
哲平:おこずかい日って・・・爆爆
ダイズ:ぽちゃま、ますますかわゆぃ〜(*≧▽≦)/
あこ:爆爆
♂ヤマー:Σ(´艸`#)
♂ヤマー:ンーなんか、女でも男でもどうだってよい気がしてきたYO。( ̄艸 ̄*)ゞぽ様
♂ヤマー:チミは、性別を超越したオモシロサをもってるYO!
♂ヤマー:あの日がおこずかい日だなんて、チミはなんて偉大なお方なんだ・・・ヽ(*´艸`)ノワラ
哲平:わぁーったよ。ぽは女でいいじゃん。オレのホムペ教えてやるからさ。
哲平:今度、そこに、自慢のぽの写真でも貼っといてよ。
哲平;ここに、いるみんなの写真もあるから楽しいぜ!(笑)
ダイズ:うんうん、ぽちゃまのかわゆぃお顔みたぁ〜い(*u_u)o〃
♀ぽ:参ったか!おばちゃん!(笑)
あこ:・・・・
哲平:でもまぁ、ぽは、オレらの新しい仲間だ!
哲平;これからも、みんなで、いっぱい楽しもうぜ!(*^▽^)b
♂ヤマー:仲間というより・・・チミはもう神の域だYO・・・( ̄艸 ̄*)ゞワラ
ダイズ:嬉しいぃ嬉しぃ、かわゆいハニィができたぽ(´・ω・`)
あこ:絶対オメの正体見破ってやる・・・( ̄▽+ ̄)
♂ヤマー:あこ殿・・・ワラ
こうして、ワタシはチャットという街に住む、不思議な個性的な仲間と出逢った。
大キライだったケータイが、いつしか彼らをつなぐなくてはならない物になった。
ケータイから、放たれる世界は二次元の文字だけの世界だけど、そこからは何でも言い合える、彼らの暖かい温もりを感じるようになった。
しかし、この時は、これから始まろうとするとんでもない事件のことなんて、誰一人これっぽちも思わず、ただふざけあい、楽しい日々を過ごしていた・・・。




