第1話『幕張メッセ登場なのだぽ!』
あるケータイサイトでチャットルームを見つけた私は、震える指でケータイをクリックして、哲平という男の子がいるチャットルームへ入ってみた・・・
哲平:誰かいる〜
哲平:ふぅ〜今日も一日終わった。終わった・・・
**お知らせ**
♀ぽ 入室
♀ぽ:こんばんわ・・・ぽっ(*^_^*)
♀ぽ:誰かいるかぽ?
哲平:誰もいねーよ!!
♀ぽ:そっか・・・誰もいないぽか。(:_;)
♀ぽ:寂しいぽ(T.T)
哲平:うそだよ!!いるだろここに!
哲平:頭悪りぃのかよ、お前!
♀ぽ:きゃぁ〜。\(^O^)/嬉しいぽぉぉお!よろしくなのらぽ☆♪d(⌒〇⌒)b♪
哲平:何なんだよ、コイツ
♀ぽ:きゃはっぽ!!てっぺーって変な名前なのらぽ〜
♀ぽ:てっぺー!てっぺー!きゃはっぽ☆きゃはっぽ☆
哲平:人の名前で遊ぶな!
♀ぽ:ねぇ...
♀ぽ:てっぺーはいくつなのらぽ?
哲平:23。ぽは?
♀ぽ:ぽは15歳なのらぽ〜(^o^)
哲平:若けっ!
♀ぽ:てっぺーはチェリーボーイなのかぽ?
哲平:違げーよっ。なんなんだよ、いきなり!?
♀ぽ:ぽは、幕張メッセつきなのだぽ〜!!\(^O^)/
哲平:馬鹿かよ、お前っ!
哲平:ガキは早くしょんべんして寝ろっ!!
♀ぽ:寂しいぽ・・・(;_;)
♀ぽ:てっぺーがイジメル・・・(T_T)
♀ぽ:男の子は、みんな幕張が好きじゃないのかぽ?
哲平:アタマイテッ!
哲平:変なヤツが来たもんだぜ!!
♀ぽ:o(T□T)o
哲平:わぁーったよ!はいはい好きです。好きです。
哲平:オレは処女が大好きだよっ!
♀ぽ:わぁ〜ぃぽ!!\(^O^)/てっぺー大好きらぽ〜!!へ(^-^)乂(^o^)ノ
♀ぽ:ぽはてっぺーと結婚するのだぽ!(*^∇^*)
哲平:今度はなんだよ急にっ!!オレはちゃんと好きな人いるって!!
♀ぽ:('_')
♀ぽ:(T.T)
♀ぽ:o(T□T)o
哲平:はいはい。いませーん!!オレ世界で一番彼女探してる23歳ですっ!!
♀ぽ:わぁ〜ぃぽ!\(^O^)/わぁ〜ぃぽ!\(^O^)/てっぺー大好きだぽ〜!o(*^ヮ^*)o
♀ぽ:早く結婚しておウチ出ようぽね(^-^)
哲平:ったく、なんなんだよ、このガキ!
哲平:こんな時に限って誰も来ねぇ〜し!!
**お知らせ**
ロックユーヤマー入室
ロックユーヤマ:幕張メッセ・・・( ̄ー+ ̄)ニヤリ
哲平:おお〜ヤマー!!ブリ
ロックユーヤマ:哲サンが面白いヒトといるぽ!
哲平:何なんだよ。オメーまで!
♀ぽ:きゃぁああああ!\(^O^)/やまぁ〜ぽの言葉使ってるぽ〜(*^□^*)
♀ぽ:やまぁ〜大好きぃぃぃ!へ(^-^)乂(^o^)ノ
哲平:おぉ〜矛先がヤマーに向いたぞ。ラッキー
ロックユーヤマ:ぽ様、初ヨロだぽ(*´Д`)v
♀ぽ:てっぺー、矛先がヤマーに行ったってど〜ゆ事ぽ(`▽´)?
♀ぽ:てっぺーは、ぽのフィアンセなのだぽ!(`▽´)
♀ぽ:もっと自覚もってもらわなきゃ困るぽ!!(o`∀´o)
哲平:なまらウゼーこいつ!!
♀ぽ:きゃはっぽ!\(^O^)/
ロックユーヤマー:ぽ様は哲サンのフィアンセだったアルか・・・
ロックユーヤマー:哲サン、おめでとうだぽ!!(´∇`人)
哲平:んなわけねーだろ!
哲平:そーいや、どーよヤマー。最近スロット勝ってる?
ロックユーヤマー:軍資金がないYO。
哲平:同じく。
哲平:バイトも辞めちゃったし、どーすっぺこれからオレ。
ロックユーヤマー:ボクもお金ぜんぜんないYO!
♀ぽ:いくらほしいぽ?
哲平:はぁ?お前がオレに金くれんの?
哲平:じゃぁ、とりあえず、1000万くらい用意してくれよ。
ロックユーヤマー:ボクは今月15万でいいからクレぽ
哲平:ヤマーお前・・・それ現実的すぎ。ワラ
哲平:って、何やってんだろぅ、オレら、ガキにたかってどーすんだよ。
哲平:馬鹿みてー
ロックユーヤマー:ガキでもなんでもいいから、ボクは今お金ほしいYO!
哲平:ヤマー・・・お前・・・ワラ
♀ぽ:いいぽよ。お金あげるぽ(^-^)
哲平:???
ロックユーヤマー:ゴクリッ・・・
♀ぽ:お金なんて大キライぽ!!(`▽´)
♀ぽ:お金なんかあるから、パパもママもぽの事相手にしてくれないぽ・・・
♀ぽ:てっぺー、やまぁ〜ぽのおウチのお金全部もって行くのらぽ!!
哲平:何???お前、ホント頭おかしいヤツか?
ロックユーヤマー:哲サンもしかして、ぽ様はどこかのお嬢様だよ。
ロックユーヤマー:哲サン、玉の輿オメデト・・・結婚式にはぜひ、ゴンドラに乗って現れてYO!ワラ
哲平:んな訳ねーだろっ!お嬢様がチャットになんか来るか!?
♀ぽ:ぽのおウチはお金ならいっぱいあるぽよ。( ̄▽ ̄)
♀ぽ:だけど、ぽには、ガッコの『おともらち』は全然いないぽ・・・(T^T)
♀ぽ:お金もおこづかいもいらないから、『おともらち』いっぱい欲しぃぽ・・・o(T□T)o
哲平:マジ!?
ロックユーヤマー:ぽ様、チミってヤツは・・・
♀ぽ:もぅガッコ行きたくない!!(ノ`д´)ノ
♀ぽ:ぽだけ、お弁当ないぽ!!(>д<)
♀ぽ:クラスのみんなと、一緒にお弁当食べたいのに、いつも一人なんらぽ・・・(T_T)
ロックユーヤマー:ボクは、ほか弁のシャケ弁は好きだぽ。
♀ぽ:イヤだぽ!!イヤだぽ!!o(T□T)o
♀ぽ:ぽもママが作ったお弁当食べたい!食べたい!o(T□T)o
♀ぽ:ガッコのみんなと、おかずの交換したいぽ!!
哲平:・・・
ロックユーヤマー:ぽ様・・・
哲平:お前可哀相なヤツなんだな・・・
ロックユーヤマー:ぽ様・・・からかってゴメンぽ・・・
♀ぽ:だから、早くおウチ出たいぽ!!
♀ぽ:てっぺー、やまぁー、おねがいだぽ。ぽと結婚して早くおウチから連出してぽ。
哲平:イヤ・・・だからなんでオレが・・・
ロックユーヤマー:なんで、ボクまで巻き込まれてるYO。* ̄0 ̄)ノ
♀ぽ:(*`▽´*)
♀ぽ:もういいぽ!(o`∀´o)てっぺーとやまぁーなんて知らないぽ!(ノ>д<)ノ
♀ぽ:もう明日からガッコもいかない!
ロックユーヤマー:チミってヤツは・・・ホントにワガママなお嬢様だこと。
哲平:・・・
♀ぽ:・・・
ロックユーヤマー:哲サンどうした!?さっきから
哲平:ふざけんなよ!!お前っ!!
哲平:何が結婚しろだ?
哲平:あぁ!?もう学校いかねーだぁ?
哲平:ばっかじゃねーの!友達いねーなら、自分から誰かに声かけろよ!
哲平:家でたいなら、自分で仕事でも見つけて、勝手に家から飛出せばいいじゃねーか!
哲平:ただ・・・何かに一歩踏み出せる勇気がねぇだけじゃねーか!
哲平:ただ待つだけじゃなく、そこから一歩踏み出せよ!!
ロックユーヤマー:哲サン・・・
♀ぽ:待つだけじゃなく・・・踏み出す事・・・!?(/_;)
哲平:おーよ。それが勇気じゃねかっ!
哲平:いつまで傷つく事から恐れて遠回りばっかしてんだよ!!
♀ぽ:勇気・・・(;_;)
ロックユーヤマー:哲サン・・・カッコイイぽ
哲平:オレは、今好きなヤツがいる。でもその子には彼氏がいるんだ・・・
哲平:だけど、オレは自分の気持ちにウソはつけねぇし、その子に告白した・・・
ロックユーヤマー:哲サン、ついに告白したアルか!?
哲平:ダメかもしれねぇけど、傷つくかもしれねぇけど、オレは一歩踏み出した。
哲平:ぽ、お前もガンバレ!!
ロックユーヤマー:哲サン、すげぇYO!!ボクらのヒーローだYO!
♀ぽ:・・・分かったぽ。
♀ぽ:明日、ちゃんとガッコ行く。あさってもその次もガッコ行く。
♀ぽ:そのかわり・・・
哲平:そのかわり・・・!?
ロックユーヤマー:ドキドキ・・・!?
♀ぽ:また、ここに来ていいかぽ?o(^○^)o
♀ぽ:てっぺー、やまぁーまた、ここで遊んでくれるぽか?(*^-^)
哲平:おーよ。ったりめーだろ!
ロックユーヤマー:もちろんだYO!ぽ様
哲平:これだけ、気持ちぶつけあったんだぜ。
哲平:オレたち、もう『ともらち』だろ!!
ロックユーヤマー:そうだぽ!!友達だYO!
♀ぽ:(T^T)
♀ぽ:ありがぽ☆てっぺー、やまぁー大好き☆へ(^-^)乂(^o^)ノ
♀ぽ:また明日会おうね!!
ロックユーヤマー:ぽ様、これからもヨロシクだYO!(* ̄ー+ ̄)b
ロックユーヤマー:チミのぶっとんだ会話は、どんなテレビよりおもしろいYO!
哲平:おう。待ってるぜ。
♀ぽ:てっぺー、やまー。今日はホントありがとうなのだぽ。
♀ぽ:ぽは、そろそろ寝ます。おやすみなさい・・・だぽ☆彡
**お知らせ**
♀ぽ 退室しました
哲平:ガンバレよ!!
はじめまして。あいぽです。
このお話は、ホントのような夢のようなお話です。
だけど、私が、あるケータイサイトのチャットルームで、かけがえのない友達を見つけたことは事実です。
そして、彼らは、泣き出しそうな私の心をいつも励まし支えてくれました。この小説は、そんな私のかけがえのない友達に、精一杯の感謝と愛情を込めて、捧げます。
また、前の私と同じように、気が付けば寂しさで心が壊れそうになった時、このお話を読んで、ちょっとでも何かにチャレンジする勇気が出たり、誰かを想う優しさに包まれる事ができれば、とても幸せです。
精一杯がんばりますので、最後までお付き合いよろしくお願いいたします。
あいぽ




