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お嬢様レディース ~超お嬢様達がレディースをつくったら、最強のやりたい放題のチームになりましたわ~  作者: 猫の手


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お嬢様 『湯煙の中のハングオン』

本日夕方にもう1話アップ予定です。


テクニカルプラクティスが終われば、次は温泉タイム。


今回の合宿では、午後4時から入浴、5時から夕食、そして7時からは夜間の実技教習が組まれている。


湯気の向こうで、笑い声が弾ける。 肩まで湯に浸かりながら、女子生徒たちはお互いの肌の白さや日焼けの跡を見せ合ってはしゃいでいる。

中には、ないはずの力こぶをつくって見せる子もいて、みんなで笑い合う。


「わたくし、初めてバイクに乗ってエンジンをかけた時、思わず震えましたわ。あの音と振動……まるで人工の生き物が息づいてるみたいで」


「今日のカーブ、最初はめちゃくちゃ怖かったですよね。

でも、教官の後ろについて走ってみたら、抜けた瞬間の加速が気持ちよくて……クセになりそう」


「うんうん。教官の走りを後ろから見てると、なんだか自分もできる気がしてくるんですよね」


湯船の縁に腰かけて頬を赤らめながら話す子もいれば、手を組んで背伸びしながら語る子もいる。

目を閉じて、静かに余韻を楽しむ子もいて、それぞれが今日の体験を噛みしめていた。


「いやぁ~、今回の会長の計画、私たちの想像を軽く超えてましたわ」

麗子が雅に話しかける。


「ふふ、最初は適当な自動車学校を買って、免許だけ取れればいいと思ってたんです。でもそれじゃ、ただのツーリング。

とても“走り”とは呼べませんわ」


雅は湯に肩まで浸かりながら、静かに続ける。


「レディースとして名乗る以上、生半可な走りでは“アルテミス”の名にふさわしくありません。

短期間でその名を知らしめるには、圧倒的なテクニックが必要だと思ったんです」


「でも、私たちって完全な初心者ですよ?いくら教官がすごくても、初日であんな走りができるなんて……ちょっと信じられませんわ」

麗子が首をかしげる。


「それには、ちょっとした秘密があるんです。実は、バイクにはAIアシストを搭載してますの。

前面には画像センサーと超小型レーダー、車体には加速度センサーとジャイロセンサー。

うちの会社で開発してる迎撃ミサイルの技術を応用してますわ」


「えっ、それって……軍事機密じゃ……」 麗子が一瞬青ざめる。


「ご安心を。その情報を、梓さんのところのAIチップが瞬時に演算して、路面状況や車間、カーブに応じてエンジン出力や車体の傾き、グリップ力を最適化してくれるんです

教官の走行データも、私たちの体調も、すべてピットに蓄積されてますの」


「じゃあ、もう人間いらないんじゃ……?」


「それは違いますわ。あくまで“アシスト”です。

乗るのは人間。いくら優秀な機能でも、乗る人が下手なら限界を超えて制御はできません。結局、走るのは私たち自身ですの」


同じ頃、男子浴場では、


空気は一転して静か。 湯船には無言のプロレーサーたちが肩まで浸かっている。


マルケスは考えていた。 今日は初日だから、ペースを抑えて走った。とはいえ、プロの走りだ。 普通なら、初心者がついてこられるはずがない。

それなのに、少女たちは誰一人転倒せず、しっかりついてきた。 しかも、怖がる様子もなく、むしろ楽しんでいた。


「なあ……あの子たち、今日が初めてのバイクって言ってたよな?信じられるか?」


「間違いないと思う。乗車のとき、エンジンのかけ方もアクセルもブレーキも知らなかった。俺、教えたくらいだし。それに、走りに変な癖がなかった」


「でもさ、なんであんなにためらいなく、俺たちのスピードでコーナーに飛び込める?インカムで“気持ちいい”とか“爽快”とか言ってたぞ?」


「ミラー、お前はどうだった?」


「俺、ちょっとカッコつけてハングオンしたんだよ。

 そしたらインカムで、“まあ、ちょっとお下品な体勢ですわね。

 でも先生がお好きなら私も……”って返されて……

 そのままハングオンで抜かれた」


「……惚れた」 ミラーは顔を赤くして、ぽつりとつぶやいた。


夕食


風呂上がりの女子生徒たちは浴衣姿で席につき、教官たちもそれぞれの担当生徒の前に座る。

テーブルには、八寸、刺身、焼き物、煮物、土瓶蒸しなど、彩り豊かな料理が並んでいた。


「今日、初めて走ってみてどうだった?」

教官が優しく問いかける。


「最終ヘアピンで、何度も膨らんじゃって……」


「最初のカーブで、減速しすぎちゃいました」


「複合カーブの攻め方が、まだよくわからなくて……」


「スロットルワークの感覚が、つかみきれなくて……」


少し照れながらも、みんな積極的に質問を投げかける。 教官たちも真剣に、丁寧にアドバイスを返していく。


「でも、ミラー先生のハングオン、すごくカッコよかったですわ」


ミラーはうつむいて、また頬を赤く染めた。

(……俺、もうヨーロッパに戻りたくないかも)


夜間講習


食後の休憩を終えると、サーキットのナイターが灯り、コース全体が昼間のように明るく浮かび上がる。


中心部には、免許取得用のコースが設置されていた。

ここからは、日本の教官による実技教習が始まる。


使用するのはMT車。 AT限定ではなく、しっかりとギア操作を学ぶためだ。


アクセルの使い方、半クラッチの感覚、加速と停止、ギアチェンジ、 基本操作を一つひとつ教えていく。


ただし、教える側のプレッシャーは尋常じゃない。

後ろには、世界ランクのプロレーサーたちが控えているのだから。


まるで、教育実習生がベテラン教師の前で授業をするような緊張感。


「えっと、そこは……もう少し丁寧にクラッチをつないで……」


「ギアは、ここでは……えっと……」


「はい、メーターを見て、速度を40kmキープで……」


(もう無理……こんなの実技で落とせるわけないでしょ。

 世界ランカーが教えてる生徒を落とすなんて……)


あっちのスラロームでは、世界1位が個人レッスンしてるし……ひぃ、あそこでは世界2位がクランクの見本走行してる……あ!うちのベテラン教官、クランク失敗してる!?


(胃が……もたない……)


こうして、アルテミスたちの自動車学校合宿は、濃密な1日目を終えたのだった。


忌憚のないアドバイスを頂ければ幸いです。 理屈ぽいとか、内容が薄いとか何かありましたら教示願います。批評は大歓迎です。

見直してみるとかなりの誤字脱字があります。都度修正していますが、操作ミスなどで繁栄されてなかったり。 読みにくさは反省しております。 


すこしでも、「付き合ってやるかなど」思われましたら、評価もよろしくお願いします。

作者の励みになります。



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― 新着の感想 ―
前話の【お嬢様予想外の環境で免許合宿を行う。】と内容が全く同じです。 サブタイトルだけ【お嬢様 入浴~夕食~夜間講習。】と違いますが
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