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キミ色の夢  作者: 針野 あかうめ
〜始まりの夢〜 主要色のご紹介
5/6

番外:紅は夏を教えたい

番外なのは季節ネタだから。

紅こと赤音の視点なのは、この人視点が暫く無い(予定だ)から。


※彼女は暑さで脳が蒸されました、馬鹿を見る目で大丈夫です。


 ⸺暑い。暑いのだ。

 そう、今は夏。だというのに、私しか買い出しに行けない……現代文明に。だから皆、ずっと春の気候の空間にいて、一切夏の暑さを知らないのだ。

 何故だ神よ。


「ししょー、どうしたんですか? そんな真剣な顔して」

「やぁね、弟子ちゃん。君らと私じゃ、なんか座標が違うみたいなこと教えたでしょ?」

「あぁ、はい。この空間だと、触れ合ったり出来ますけど、私達が元々いた世界じゃ触れない、でしたっけ。私達の身体は元々の世界、ししょーはゲンダイ?とかいう世界に紐付いているとかなんとか……」

「そうそう、そんな認識でだいじょーぶよ。でね、その現代の方は今夏なんだけど……真っ昼間外にいると、ガチめに死ぬ程暑いよ」


 コレが本当に辛い。お陰で、家で現代料理を食べたい時は私が買い出しに行かなきゃいけない。なのに私の身体は小学5年生相当の少女体型……酒類が買えない。

 いや、アラン君とかヨツバ、ヨウやレイが向こうの世界で買ったり狩ったりしてるから、酒類が全く無いって訳じゃないんだけどね……話が逸れたや。

 ⸺私は、いいことを思いついた。それはそれは”ステキ”なことを。


「いいこと、思いついたんだ……先ずはリビングに湿気と気温を閉じ込める結界を掛けてぇ……ふふふ♪」

「……えっ、あの…脳溶けましたか?」

「溶けてなーいよ♪」

「いやあの…え?」

「弟子ちゃんや、師匠特権だ。アラン君とユーちゃんとツバっさん呼んできて! 皆に夏を教えてあげるから…♪」

「………はい」


 さぁさぁ準備だ準備〜♪


 *


「⸺で、なんですか。この部屋」

「ふっふっふ…よくぞ聞いたなアラン君! この部屋はな、結界ぱわぁで気温・湿度を外に逃さない様にし、加湿器とストーブをセット運用して温度&湿度計で完璧な調整を行う……私特性「夏の暑さを味わえセット」だ!」


 ふはははは! どうだ! 暑いだろ!

 私も暑い!


「なぁリア、ホントにこの人大丈夫か?」

「わかんない…てかもうすでにあつい……」

「わっ、お姉大丈夫!?」


 悲しいことに、ヨウとレイの二人は妖精&精霊的パワーで気温等の変化に影響をうけないから、夏を教えてやれない。仕方がないので二人にある設計図を渡し、作っておけとの上位特権を使った。

 アイツらズリぃよ!!!


「水は飲んでいいよ、でも部屋から出るのはお手洗いだけね。5分以内で済ませてね♪」

「……むり、むりぃ…もぅ……あたま、いた…ぁう………」

「リ、リィ!? ちょっ、経口補水液!」

「………アラン君よく知ってるね経口補水液なんて」

「元凶は黙れ!!!」


 怒られた…なんでだ、暑さを教えてあげてるだけなのに。


「あークソッ。ユー、セキネさん抑えて。暑さで更に駄目になってる。ヨツバ、ストーブと加湿器切って換気してくれ…俺はリィの看病するから」

「おう、了解だ」

「あい! ほらセキネさん、あっち行きますよー」

「ぁい〜…? オメーらまだまだ暑いをしらねぇだろぉ…」ズルズル


 あー……引っ張られるー………。


 *


「………〜♪」

「あっまた掴みそこねたっ!」

「ユー、箸の使い方荒いな……よっと」

「なんで、お姉もヨツバもそんなに箸を使いこなしてるの…?」

「おいし〜♪」


 いいなぁ…私も流しそうめんしたい……。


「⸺聞いてますかセキネさんっ!!!」

「あっはい聞いてます! 聞いてます!!」

「だいだい、セキネさんがいつも突発的にやることは、コッチに9割以上損なことばかりなんです! ですから⸺」


 ⸺結果として。私が突発企画した「夏の暑さを味わえセット」セットは即座に壊されしまい、アラン君から今までかけた迷惑分も合わせて説教を受けることになってしまった。

 わ、私もそうめん食べたい……駄目? アラン君。


「……⸺なんですセキネさん、目で訴えて。食べれると思っているんですか?」


 やべっ火に油注い⸺グェッ。


「レイ…本当に助けなくてもいいのですか?」

「アレはシノノメ様が火種ですので、助けなくていいですよ。⸺それよりヨウ、次の麺を茹でてくれますか? 出来れば多めに」

「あぁ…はい。分かりましたよ、レイ」


赤音はそうめんは流れた末の物を食べました。

そうめんを食べた後は皆でかき氷を食べました…仲良し。

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