プレイヤーキラーを追って
プレイヤーキラーを調査していきます。
僅か四人の手勢で第九層攻略したという情報は当然ながらゲームシステムで全プレイヤーに告知された。
「すごい! もう次のステージにはいけないと思ってたのに!」
「大した連中だ」
「俺達ももっと腕を磨いて彼女達に習おうじゃないか!」
閉塞感のあったプレイヤー達は突然舞い込んだ朗報に歓喜した。
シルクの思惑通りLPOに蔓延していた暗い雰囲気を吹き飛ばし、このゲームは攻略可能だという希望を与えたのだ。垂れ幕を用意する者、店を貸しきりにして呑み潰れる者、祝勝会を企画する者など町中がお祭り騒ぎである。中にはシルクの石像を作る職人までいた。功労者のシルクら四名は照れつつも熱烈な歓迎を受け入れた。
――だが良いことばかりではなかった。
第八層攻略に続きまたしてもシルクが活躍したこと、加えてたった四人で攻略に成功したことからシルクを運営側の人間だと確信をもって非難する者達が増加してしまったのだ。
「また『シルク』か。前回の攻略組は全滅したってのに」
「やはり運営側の人間なのではないか?」
「そうに違いない。でなければたった四人でエリアボスを攻略できる訳がない」
風当たりは一層強くなる。前回はまだ疑惑の段階であったが二度も奇跡が起こればよく思わない者も増えてくる。功績に嫉妬する者、第九層全滅被害者の遺族、女子の活躍を快く思わない者などである。彼らは正面からシルク達に喧嘩を吹っかけてくることはなかった。単純にレベルの差があったためである。現実社会と違い能力を数値下したゲームの中では格下が格上に勝つことは非常に難しい。だから彼らも陰口を叩くしかなかった。
また、プレイヤーの中にはシルクやMr.ヌードに世話になった教え子達も多いので彼らの反感を買うことを恐れていたのである。
シルクは祝勝会の最中もそういった悪意ある者達の視線を感じていた。
(やっぱり目立ちすぎたかな。でも誰かがやらなきゃいけなかったことだし……ハァ。この分じゃ第十層攻略に参加したらまた何か言われるんだろうな……)
町にいる限りどこかから向けられる彼らの視線にシルクは辟易していた。
だが問題は一般プレイヤーから向けられる敵意ばかりではない。そもそもシルクたちが第九層のエリアボスと闘わなければならなくなったのはPKに誘導されたからである。
「奴らについて調べねーと」
「きっと他にも手を出してるよね」
「そうですね、彼らを放置していれば間違いなく被害者が増えます」
「あの山賊モドキの不届き者共だな。我が復讐の業火で火炙りにしてくれるわ」
祝勝会を終えたシルク達はPKについて調べること決めた。
ミチルとリンネが聞きこみ調査に意欲を燃やす中、シルクはMr.ヌードに耳打ちする。
「ボク達が狙われたのは昔のことを逆恨みしてでしょうか?」
「……考えられるな」
史上初のフルダイブ型MMORPGとして開発されたLPOはリアルなファンタジーをコンセプトにしていた。故に五感に訴えかける仕様がゲームデザインに多分に盛り込まれている。食事や睡眠が可能なのもゲームの世界での生活を体験できるというリアリティを追求した結果である。多くのプレイヤーは認識していないが性的な接触行為も仕様の上では可能である。ペナルティコールが実装されたのも仕様を悪用されないようにするためだった。そしてリアリティの追及の果てにはプレイヤー同士の衝突、言葉を選ばなければ〝殺し合い〟さえも可能な設計になっていた。
町内などの安全エリアを除いてモンスターと戦えるフィールドやダンジョンではダメージ制限が解除されプレイヤー同士でHPを削ることができるようになる。
勿論最初はフルダイブゲームのもたらす真新しさに夢中になるためプレイヤー同士の目立った衝突は起きなかった。
しかし初日を過ぎると、仮想世界で色々なことを試しつくしたプレイヤーは他のプレイヤーへの加害行為を試そうとする者も現れるようになってくる。
他プレイヤーのHPを削ることができるのはあくまでリアリティ追及という設計思想に基づくものなので愉快犯的な虐殺行為は開発側も推奨していなかった。
そのため、シルクやMr.ヌードらの運営プレイヤー達がPKへの対応を行っていた。一応仕様に基づく行為なのでアカウント停止や削除等の対象には含まれない。だが、それを免罪符にしたPKの初心者狩りを黙認すれば初心者が根付かなくなってしまう。
よってシルクたちは古参プレイヤーの一人として実力を持って厳重注意を行うことになる。ありていに言えば武力鎮圧である。
PKを返り討ちにすることで彼らの加害行為を阻害し続けたのだ。
おかげでPKは最初の町付近のエリアから撤退を余儀なくされたのだ。最初の町を過ぎれば一般プレイヤーも実力をつけてくる。そしてシルクら運営プレイヤーの行動に触発された一般プレイヤーも自警団を組んでPK撲滅に乗り出していた。
中には自ら懸賞金を積んでアカウントの指名手配をする者も現れたのだ。この社会性のある団体行動を称賛した運営は初心者狩りを除いてPKを黙認するようになった。
――ここまでがシルクらの知るPK達の足跡である。
「結局好き勝手やって指名手配される方がリスクが大きいってことでPKの数が激減したはずですよね?」
「ああ。団体を組んでればそもそも目立っちまうから単独犯か二、三人のグループが僅かに残ってたくらいだな」
PKも町を出た瞬間に襲ってくる通り魔的な者や徒党を組んで襲撃する団体は根絶され、ダンジョンやフィールドに長時間潜伏して迷い込んだ者を襲うという狩人形式に変化していった。PKによる殺人報告が数時間に一度くらい上がる程度に出没頻度が大幅に低下したのをシルクもよく覚えていた。
「まさか……彼らが活動を再開した? でもリリース直後と今とでは状況が違いますよ!? HPゲージはそのまま命に値します! ここでのPK行為は殺人と同等です!」
「或いは現実の死に直結するからこそ再開しちまったのかもな。今の状況を悲観して〝どうせ現実に帰れねーなら〟と変な覚悟決めちまったとかさ」
絶望の果てに犯罪に走る或いは、失くすものが無い人間が凶行する無差別殺人などは現実でも起こりえることだ。この仮想世界で起こっても何ら不思議はないだろう。
シルクは急いでメニュー画面を開き、戦闘記録のログを探し始める。過去の記録から自分がかつて倒したPKたちのアカウント名を割り出そうと考えたのだ。
莫大な記録の山を遡ろうとしたところでMr.ヌードに制止されてしまう。
「やめとけ。お前このLPO内で何回戦闘したと思ってる? ログは一定数溜まれば古い記録から順に削除される仕様だ。もうリリース直後の記録は流れちまってるよ」
「そんな、どこかにバックアップがあるはず……!」
「あるだろうぜ、本社のサーバー内にはな。けど仮想世界からアクセスできねぇ」
シルクはがっくりと肩を落とした。一々初期に闘ったPKたちの名前など覚えてはいない。ペナルティを与えたプレイヤーなら警告印がつくため一目瞭然だろうが、PKたちは合法的に加害行為を行っていたために対象外だった。
「もう、二人共遅いよ! 何やってるの?」
「ミチルさんにリンネさん」
「汝らが油を売っている間に我らで周辺の聞き込みを終えたぞ。やはりこの付近ではPKの噂は聞かぬようだ。連中と遭遇した第九層を調べ直す必要がありそうだ」
シルク達が密談している間に二人の少女は精力的に活動してくれていた。
すでに近くの町周辺では情報を集められないと判断し、もっと深層で調査しようと話し合っている状態だった。そんな二人の積極性に勇気づけられたシルクは気合を入れ直す。
(そうだ。彼女達は運営権限なんてもってなくても自分達の足で頑張ってるじゃないか)
四人はPKの情報を集めてレベルの高いエリアまで向かうことになった。
最初に足を運んだのはPK集団と遭遇した第九層である。
一度解放したエリアの町には転移柱から瞬間移動することができる。これにより他の層を飛ばして一気に第九層の中央都市【サンゼルス】まで最短で移動できた。
転送地点から町の様子を一望すると、先日解放したばかりだというのにもうNPC以外のプレイヤー達が出歩く姿が見られた。新しい階層が解放された時には我先にとその町を探索することがプレイヤー達の行動となっている。デスゲームの虜囚となり同じ場所で生活を続ける彼らが唯一開放感を感じられる瞬間である。そのため功労者のシルクも町の機能独占などは行わず幅広いプレイヤーへの開放を推奨していた。
「第八層のエリアボスを倒して以来のはずなのに随分人が多くなってるわね」
「閉塞感に苛まれるよりはずっとよい」
新しい街への関心から移動してくるプレイヤーも多いため、中には低レベルのプレイヤーも沢山いる。しかし街中でも武器を装備した集団などは攻略に前向きなプレイヤーであることは一目瞭然なので、PKに関する聞きこみは彼らに絞ることにした。
「PKね。俺もLPO始めた初日にやられたよ。何度か殺されてさ。そいつらに殺されないように強くなろうって奮起したわけ。……けど、あの時挫折して二度とログインしなけりゃこのデスゲームに巻き込まれることもなかったんだよな」
「……お察しします。それで最近はPKについて何か聞いたこととかあります?」
「いや、ねーな。カイト、お前は?」
「お前とパーティ組む前に第三層で一度遭遇してそれっきりだ。そん時は俺とのレベルの差を察して退いてくれたから俺も深追いはしなかったぜ」
「集団で動いてなかったかしら?」
「いや、俺の時は単独だった」
他の仲間たちもおおよそ同じような供述だった。以前の階層で単独もしくは二、三人程度の小集団で襲ってくる低レベルのPKに遭遇したという話ばかりであり、二十人以上の集団行動は全く見られなかったと口々に証言する。
「情報共有大義である。感謝するぞ」
「PKについてまた何か分かったら教えてくれ」
「ああ。……そういえばアンタら祝勝会の時、PKについて注意喚起してたが、あれマジなのか?」
「はい。残念ながらこのデスゲームでもPK達は未だにいるみたいです。これから森林の調査に出かけます。安全が確認できるまであなた達も町に待機してください」
「いや、俺達も一緒に行くぜ。そんな輩が野放しにしてたんじゃ攻略は進まねーしな。集団できても俺達とアンタらなら対処できるだろ」
表情を輝かせたシルクは彼らの申し出を快く受け取ることにしたのだ。
早速例の温泉地を拠点に付近の森林を探索する山狩りが決行される。
捜索から十分程度で結果が現れた。武器やモンスターのドロップ素材などが捨てられた痕跡が見つけられたのである。それも野営地があったり空の薬瓶が捨てられていたりと短時間の滞在ではありえないほど生活感に満ち溢れていた。このことから何らかのプレイヤーがこの森を拠点にしていたことは明らかである。
「やはり、PKはここに潜伏していたのですね」
「恐らくな。回復できる温泉が近くにあるのにわざわざ簡易野営地を作ってる時点で普通のプレイヤーじゃねーだろ」
「考えたくはないが、あの温泉を囮にして無防備になったプレイヤーを襲っていたのかもしれぬな」
「怖いこと言わないでよーリンネちゃん」
彼女の推測も間違ってはいないだろう。湯船に浸かっている間は体力を回復し続けられるし、温泉地ではプレイヤーに危害を加えることはできない。だが温泉があることを前提に回復薬を浪費し続けたプレイヤーがいれば、疲弊したとき必ず温泉を目指すことになる。そこで待ち伏せすれば満身創痍のプレイヤーを奇襲することができるのだ。
「おーい! 洞穴に生活の痕が見つかったが人はいないみたいだ!」
捜索に協力してくれた他のプレイヤー達も似たような結果だった。念のため数日間交代で張り込んでみたものの、PKの集団が戻ってくることはなかった。
「拠点を移したのでしょうか?」
「……だろうな。エリアボスに殺されるだろうと思ってた俺達が相手を返り討ちにしちまったから慌てて逃げだしたんだろう」
「激戦の後で我らも薬は枯渇しておったがボス討伐の経験値でレベルアップと全回復したからな。撤退するのも無理はなかろう」
「不意打ちで罠にかけた上、勝てないと思ったら逃げるってどこまでも卑怯者ね」
ミチルの怒りも尤もだ。シルクも一杯食わせてやりたい心境である。解放したばかりの第十層は町以外の開拓も進んでおらず、フィールドには第九層より強力なモンスターが跋扈している。シルク達に後れを取るレベルのPKたちが潜んでいるとは思えない。
そこで今度は第一層から第八層の間で聞きこみと探索を続ける方針となった。協力者にお礼を言って別れたシルクらは久しぶりに第一層の町【テオラルザ】を訪れる。武器屋、アイテム屋、料理屋、宿泊所等RPGはじまりの町として申し分ない店舗が並んでいる。
「懐かしいですね。もう随分来ていませんでした」
「店の商品レベルとかは新しい街の方が上だからな。上級者程戻ってくる理由はなくなる」
本来ならばクエストやイベントなどで各町独自の特色をつけるのだがデスゲームと化したLPOでは運営が限定イベントなど開いている余裕はない。それどころかメッセージも送られてこないので恐らく干渉すらできない状態なのだろう。
必然的に攻略を目指すプレイヤー程序盤の町は脚が遠のくのである。
「そういえば私もしばらくぶりだわ。でも結構人が残ってるのね」
「ここにいるのは攻略に消極的な者達だろう。精神的に戦える状態にない者かそもそもゲームセンスがなくて戦うことを諦めた者達であろうな」
LPOは世界初の新感覚フルダイブゲームだったため様々なプレイヤーがログインしていた。一般的なゲーマーは勿論、業界関係、そして未成年の学生たちなどである。
ゲーマーや業界関係者はある程度戦えるが、義務教育すら終えていない未成年者が命懸けの攻略戦に挑むのは酷な話である。そういった明かな非戦闘員はこの【テオラルザ】で安全に暮らすことがルールとして決められた。屋内では簡易的な学校が設けられ、義務教育を完了していない未成年者に対して年長者が勉強を教えている。
「カリナ先生、算数教えてー」
「はい、はい。この公式はね……」
皮肉なことに普段勉強嫌いの子供達も命を駆けて戦うよりは日常を思い出せる学業の方がよいと集中できていたのだった。
たまたま通りがかったシルクは生徒に手を振り返した。優し気な眼鏡の先生も一礼してくれる。年端もいかない子供達は庇護対象だと皆が認識していた。
彼らの生活費は基本的に善意のプレイヤー達による援助で成り立っている。最前線で攻略に参加できないもののそれなりに戦える中間層のプレイヤーたちが彼らの主な支援者である。勿論シルクらも深層でしか手に入らない素材や資金を提供していた。
「おーい、薬草と肉と木の実、持ってきてやったぞ!」
「ありがとうございます」
今もまた多層ので活動するプレイヤーと第一層の非戦闘員とのやり取りが散見される。
多くの者が援助に頼っていたが中には第一層のフィールドやダンジョンで素材を集めて料亭や宿屋を開いて生計を立てる者もいた。
「でもこの町の人はPK関する情報持ってるかしら? 殆ど非戦闘員なんでしょ?」
「ミチルよ、何もないと決めつけるのは早計だぞ。支援者は多層でも活動しておるし、ここには傷痍軍人もおる」
「傷痍軍人? 戦争の怪我とかで負傷した人のコト? この仮想世界では傷薬次第で手足の欠損も治るわよ?」
「目に見える怪我はそうですね。ですが心の傷までは治りません」
目の前で仲間が殺された者、強い敵との連戦で心が疲弊してしまった者などは多数いる。体の怪我がすぐに完治するからか或いは仮想世界だからか心の傷の方が重症になりやすい。
特にデスゲーム化した初期には死者も多かったため心の病を患う者が後を絶たなかった。
途中まで前戦にいた彼らならばPKについての情報を持っているかもしれないと推測したのだ。
そしてその予想は当たっていた。昼間から酒に溺れる中年アバターが話してくれたのだ。
「PKか。覚えとるよ。俺も何度か殺された」
「えぇ!? オジサン幽霊!? 成仏してください!」
「違う。LPOがデスゲーム化される前の話だ」
ルシウス・カスケードと名乗る男は元有名ゲーム実況者であった。LPOもその噂を聞きつけて購入しプレイしていたらしい。
「自慢じゃないが俺はMMORPGには自信があった。国産、輸入モノ問わず色んなゲームをプレイしてたからな。LPOも早い段階でランキング上位に載ったんだぜ? シルクとMr.ヌード、アンタらには及ばなかったけどな」
「あはは……」
運営チームとしてあらゆる点が先んじていたシルクは乾いた笑みを浮かべるしかない。一般プレイヤーでランキングに載るのは十分な実力者だろう。そんな男を殺せるというPKの実力は計り知れない。
「俺は油断なんざしていなかった。だが……殺されちまった。何度もな。襲ったのは女を頭領とした五人パーティだった」
「女の頭領に五人組? そんなの聞いたことないわね」
「俺達を襲った連中も顔と名前は隠してやがったが女はいなかったと思うぞ」
「その女頭領とやらも、もう死んだのではないか?」
「けっ、あのアマがくたばるかよ。きっとどこかで生きてる」
ルシウスは自分を殺したPKたちが如何に強かったかを語った。他のメンバーも強かったが、中でも頭領の女性の強さは異常だったらしい。クラスは狩人で弓を武器としていたが接近戦も十分に戦えるため、まるで勝負にならなかったという。
最初の一回目は姿を目視できずに即死。二度目以降は姿が見えたが即死。頭領には傷一つつけられず秒殺されたのだと証言する。
「デスゲーム化して以降俺もしばらく前線で戦ってきたが、あの暗殺者に殺られた記憶は払拭できなかった。どれだけ腕を磨こうがレベルを上げようが奴には届かなかった。またいつか遭遇したら殺されるんじゃねーかってブルッちまってリタイアさ。そんでも今でも夢に見るんだ。奴の鋭い眼光を……」
震えるルシウスと目線を合わせたシルクはスカートの裾を摘むと丁寧に一礼し、感謝の意を伝える。
「辛い記憶なのにお話いただきありがとうございます。今日の酒代はボクが持ちますので」
「ありがとよ、嬢ちゃん。ついでにもう一つ思い出したこと話しておくぜ。俺は殺される直前に連中の会話を聞いた。――奴らは『B.B』と名乗っていたぜ」
ルシウスから得た情報は今までに聴いたことのないものばかりだった。
超人的な女性を頭領とした五人のグループ『B.B』。名前が分かっただけでも収穫である。メニュー画面から現存するチームは確認することができるが、当然のように『B.B』の名前はなかった。正式名称ではないのかもしれないし、既に改名したのかもしれない。運営のサーバーにアクセスできない以上、記録を辿ることはできない。
――となればまた地道に聞きこんでいくしかない。
プレイヤーキラーを野放しにできないシルクたちは
『B.B』という組織が一番強く有力だったという情報を仕入れました。
今後は彼らを追っていくことになります。