6ー後日談③ ユミルサイド
ソフィアさんがセシル王国へ戻ってしまいましたわ。
わたくしはカチュアさん達のところへ残ることにしましたのよ。
「そう言えば、また、ソフィアさんに新しい弓技を教えてくれたんだよ」
「そうなんですね」
最近はエドナさんだけでなく、カチュアさんにも技を伝授していますのよ。
「ソフィアって、何だか、技を教えている時が楽しいそうに見えるわ~」
「ソフィアさんは技を開発するのが、好きで、その技を伝授するのも好きなんですわ」
ソフィアさんは弓も含め、色んな武器が扱えますわ。だから、エドナさんな弓技を教えられるましたのよ。
魔術はエドナさんが、得意な風属性は、ソフィアさんには扱えませんですわ。ソフィアさんは雷の他に闇が扱えません。たぶんですが、わたくしの時のように、魔術を使った応用技はソフィアさんが扱える、属性に置き変えて教えたのですわ。
そう言えば、ソフィアさんが言っていましたわ。『二人は素直に聞いてくれるうえ、技が実用できるのにそう時間が掛からない。見方によっては、素直すぎる生物兵器』と言っていましたわ。どういう意味でしょ。
「じゃあ~、ユミルちゃんも?」
「はい、ナイフ投げも出来ますよ。後、鎚も扱えますのよ」
「あの、雷のトンカチを使えるんですか?」
「せめて、ハンマーにしときなって。トンカチは、建築作業で使うイメージがするんだが。それを言ったらハンマーも、そっか」
「わたくしは、エドナさんのような、武器に構成することは、できないのです。出来ることは、武器に付着させることしか」
「でも、ユミルさんの魔術は凄いんだよ。津波だしたり、切断できる水の飛び道具だしたり、相手を凍らせたり」
「他にも、水の監獄で相手を閉じ込めたり、霧を出して、自分の分身を作ったり、霰を降らしたりと、色々できますのよ」
「そっか~、機会があれば見て見たいわ~」
「聞き流すことができないほどの、凄すぎないか?」
ナギさんのツッコミが。でも、確かに、中には、えげつない技も、ありますのよ。
「全部、ソフィアさんからの提案なんですよ。今まで、カチュアさんたちに見せた技もです」
「そうなんだ~」
「そうなんですね」
ソフィアさんに教えっぱなしにはいけませんわ。カチュアさんの大剣を使った剣術とは戦い方は違いますが、他者の剣技を見るのもいい経験ですわ。わたくしは亡くなった、お兄様のように誰かを守れるような人になりたいですわ。それがわたくしの目標ですわ。
「その影響で、叫びながら、滅多メタ斬りをするようになったのでは? ソフィアが雷の鎚を持った時と似ているから」




