3-後日談① ナギサイド
カチュアとエドナは、ユミルの案内で、城の中を回っている最中だ。
「どーしたの? エドナちゃん?」
急に止まったエドナ。彼女は、通路に置いてある銅像を眺めていた。
「その像が、どーかしたの?」
「……ユミル様! この像って、なんかの?」
「え!? この像ですか!? 確か……この像はお父様の師である人で、確か……ゼクゥンス殿ですわ」
「どーいう人なの~?」
あの国王の師だから、スケベ心を持っているのでは?
「詳しくはわかりませんが、風の賢者の異名を持っていて、二十年前の戦いで、わたくしの父とシグマ様と一緒に、当時、悪帝に支配されていた、セシル王国を解放したそうですわ」
ユミルの話を聞くと、エドナは再び、ゼクゥンスと呼ばれていた銅像を眺めていた。
「う~ん……」
「どーしたの? エドナちゃん?」
「なんか……似ているんだよ」
「だれに~?」
「あたしの村にいた、村長さんに。この像よりかはら老けているんだよ」
「そういえば、村長さんの名前って、なんていうのかしら~?」
「……」
沈黙していますが。名前を知らなかったという、パターンじゃないよね。
「あれ? 名前なんだっけ?」
やっぱりかい!
「あらら~? 知らなかったのかしら~?」
「村の皆は、村長さんって、言われていたんだよ。だから、てっきり、名前が村長っていうかと思ったんだよ」
「あらあら~、そーなの~?」
いや、物語のモブキャラでも、そんな適当な名前を付ける人はいないでしょ。
なんか……、その村長と、この国の変態王って似ているわね。雑な扱いをされているとことが。




