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The Diary  作者: 石榴矢昏
2/7

Day2

 


 〇月X日


 今日は図書館で、一冊の詩集を借りてきた。

 名前も顔も知らない作家だったが、最初の数ページを読んで、どこか惹かれるものを感じて借りてきたものだ。

 どれもいい言葉選び、いいリズム感でわずか数時間のうちに読み終えてしまったが、あの詩はここにも載っていなかった。


 僕の中に刻まれたあの詩は、いつ、誰が綴ったものなのだろう。

 これまでに何人かの人たちに訊いてみたが、誰も彼も、首を横に振るばかりだった。

 誰かに教わった記憶も無ければ、本で見た記憶も一切無い。文字通り、まさに生まれた時から僕の遺伝子に刻まれたような、そんな感覚だ。

 

 わかることといえば、その文面からして、それが一種の物語のようなものだということくらいだ。

 

 太古の日々より在りし光 全てを叶える至高の叡智

 石の棺に眠り続け 解放の時を待ちわびた

 無数の冷たき大粒の雨 嵐の如く吹きすさぶ風

 打てども打てども光は動じず その日を頑なに待ち続けた


 キリがないので、これくらいにしておこう。


 幻覚:無し 夢:無し



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