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The Diary  作者: 石榴矢昏
1/7

Day1

 


 〇月X日


 僕は今日から、このノートに日記を綴ることにした。

 特に大きな理由はないが、強いて言うならば、この生きづらい世の中で過ごす僕の、ちょっとした憂さ晴らしのようなものだろうか。


 最近では、この僕自身の性質、この世に生まれた時に与えられた使命のようなものは、僕という存在のアイデンティティとして受け入れている。


 それでもやはり、心は満たされず、胸の中では冷たい風が吹き続けている。

 何に癒されるでもなく、ただ虚しく、機械仕掛けの人形のように、流されるままに生きている。


 ああ、やはりこうして文字に書き起こすと、気持ちが少し楽になる。まるで僕を締め付ける鎖が少し解けたようだ。

 新たに取り入れた習慣がどれほど続くかは分からないが、やめた時はやめた時でいい。


 何せこれは義務でも何でもなく、僕が好き勝手にやり始めたことなのだから。


 鍵はどこかに隠すか、常に持ち歩くようにしておこう。

 今夜も月の光が眩しい。鬱陶しさすら覚えるほどだ。



 幻覚:無し 夢:記憶なし


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