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異世界で英雄な俺。ぱーと1


エミリアのやさしさに触れて、考えに考えぬいた。

本当の俺は何がしたいのか。

それはわかっている。


安い正義感で考えればたやすい事だ。

しかし問題がある。

俺の能力だ。

俺は決して伝説の勇者でも、稀代の魔法使いでもない。

はっきり言って一般人だ。


そんな俺が大手を振るって息巻いて誰を救うというのか。

どうせアリアの力に頼り切りになり、俺は後方で身を潜めているのがオチだ。

なんとも情けない。

しかも俺の唯一の能力をアリアに行使する。


俺は何の痛みもなく、むしろ快適な思いをしておいて、偉そうに見ているだけ。

そんな立場の俺が、何をしようというのか。

アリアに何をさせるというのか。


どうしても自分のプライドが邪魔をしている。

これは男として、親としてひどい恰好つけをしようとしているのだ。

きっとアリアはそんな事を思わない。

俺が戦う意志を持ち、行動しようとするだけで喜ぶ事だろう。


でもこれは俺の問題。

俺の覚悟についてだ。


これまで流されるまま行動をした、望まれるまま能力もいかんなく発揮をした。

おかげでこのざまだ。

この世界の均衡を崩し、結果として自身の軽率な結果を、自身の子供にやらせようとしている。

もう言い訳はできない、文字通り覚悟を決める必要がある。

それも自身で決めた事で他の誰でもない、俺の責任だ。


そこで気が付いた。

もう朝になっている。


「眠れなかったみたいだね。それもそうだけど、気持ちは決まった?」


エミリアが優しいキスとともに、俺の心をくすぐる。


「わかっているよ、本当はどうするか決まっているんだよね。理由が必要?」


ダメだ、これ以上エミリアに頼っては、エミリアの責任にしてはいけない。


「いや、ありがとう。不思議な気分なんだ。何をするか、いやしたいかなんて最初からわかっているのに、決断ができない弱い男なんだ」


俺は卑怯だ。

悲観的で自虐的な事を言えばエミリアは必ず優しくしてくれる。

そして、その甘い言葉で自分を慰めようとしているのだ。


エミリアはちょっと微笑んだ。


「そうだね、君はずるい、それに弱い。そんな君に何ができるっていうのかな。僕たちの事だって、ずいぶんほっとかれたわけだし、やっと帰ってきたと思ったらもう出発?父親としての自覚はあるのかな?」


驚いた。

驚いたが、わかっているこれはエミリアの本心じゃない。

彼女は俺の為に憎まれ役をかってくれているのだ。

それでも。


「ごめん、そうだよな。俺って最低だ」


謝罪の言葉は必要だと思った。

続けて決断の言葉をいう前にエミリアは怒り出した。


「君ね、この子の事を考えてみて、父親は異世界人でなんのスペシャルパワーもない、お金もない、しかもヒューマンだからこの子はハーフエルフだ。エルフの世界ではハーフエルフは差別の対象になる。僕は周りから理解をしてもらえるけど、この子の周りは子供だらけ、きっと心無い言葉をかけられる。それで僕はこの子になんというの?君はなんというの?」


これが母親なんだ。

俺は受けて当然の非難を受ける、なんと心地よいのか。


「きっとこの先、遠くない未来に君が残した子供たちの力で世界は混乱する。このまま君がなにもしないなら、君は世界を破壊した魔王だ。それも恰好いいけどね。でも僕はこの子に言いたい。あなたの父親はね、世界を救った英雄なんだ。だからハーフエルフな事に誇りを持ちなさいって」


「ああ、その通りだ」


「だからね、お願い、この子の、フェルトの為に世界を救って」


この世界に来て、初めての俺の娘。

そして、俺のはじめての妻の激励。

これでやらなきゃ男じゃない。


エミリアは理由をくれた。

心無い言葉まで言わせてしまった。

・・・きっとそうだよね?


「ああ、本当にありがとう。約束する、俺は君とフェルトの為にこの世界を」

俺の覚悟の言葉。

勢いで言わないように、息を吸い、心を込めて、魂に刻むように吐き出す。


「救う」


俺は英雄になる道を選んだ。


「うん、そうでなきゃね。僕の旦那様。フェルトの事は任せて。きっといい子に育てる。君が世界を救った時にかえってこれる家を僕は守る。必ず帰ってきてね。僕はエルフだからあまり見た目は変わらないと思うけど、フェルトはハーフだから早くしないといい時期に間に合わないんだから」


再び彼女に感謝を。

俺は笛を使って、アリアを呼び出した。


アリアはすぐは来なかった。

俺の恰好はつかなかったが、アリアに対して過剰に期待をしすぎている。

ダメな事だ、こんな思いをもってはいけない。


アリアがくるまではエミリアとフェルトと静かな時間を過ごした。

朝食をとり、フェルトを抱き、エミリアとの会話を楽しんだ。

そして、アリアが来てくれた。

しかし様子が変だ。


「・・・お父様、遅くなってしまい申し訳ありません。お叱りは里を出てからいくらでもお伺いします。」


アリアは言い訳をしない。

聞くのは俺の義務だ。


「来てくれてありがとう。何か問題があったの?」


アリアは俺たちの家には入っていない、壁越しにおそらく魔法を使って話をしている。

「弁明の時間をいただきありがとうございます。エルフの里の結界が少々厄介で、スムーズな脱出の為の段取りに手間取りました。いえ、それもそうではありますが」


「いやありがとう、十分だ。アリアいつもすまない」


「…お父様。ここでは少し自分の気持ちに整理がつかなそうです。理由の後ほど。念のため確認ですが、笛を吹いてくれた事は、私の姉妹を助けてくれる認識でよろしいですね」


「ああ、間違いない。それに」


「ほかにも為すべきことが?」


「この世界を救う」


このお父様は初めてみた。

いつも優しく微笑んで、私ことをほめてくれる最高で最強な私のお父様。

いつも厳しかったお母様もお父様の事を話す時は本当にやさしい表情をしていた。

当時は会った事もないお父様がお母様にとってどれほどの存在か私にはわかっていた。

お父様は私の想像通りだった。


そんな私の理想のお父様が、こんなにも勇敢で凛々しく素敵な表情をしていた。

きっとお母様もこのお顔を見たに違いない。

だってこんなにも心が高鳴って、ワクワクする。

なぜか私の魔力がざわざわした気がした。


「可笑しいって思うだろ。俺の行動がこの世界の均衡を破壊したのに、俺が救うってこんなマッチポンプ最低だ、でもやる」


「マッチポンプなどんな事かわかりませんが、お父様は周りの期待に応えただけです。それにそのおかげで今私はここにいます。私達の存在を世界の破壊と考えないでください」


「すまない、そんなつもりで言ったわけでは」


「わかっています。待たされた分のちょっとした仕返しです」


悪戯に小悪魔スマイルを見た。

世界で一番かわいい俺の娘だ。

今のところな。


エミリアとフェルトに声をかけてアリアの完璧な段取りで里を出た。

気配遮断の魔法のおかげもあって誰かに声をかけられる事も騒ぎになる事もなかった。

道中気配遮断の魔法のせいもあるが、一切話さなかった。

里を出てから何か声をかけるべきだと思ったが言葉が出ない。


「お父様、お分かりだと思いますがくそエルフの里をでました」


おっと


「どうしたんだアリア、こんな事は言いたくないが君らしくない」


「すみません、少しは落ち着いたと思ったのですが、まだ少し残っているようで、もしお父様のお許しがあればヒューマンの里までの道中お耳汚ししてもよろしいですか」


俺はうなずいた。

決してエルフに対して特別な思いはなかったが、エミリアとエリス、フェルトがいる。

俺も自分の感情をコントロールしなくては。


「私はお父様を愛しています。この世界の誰よりも。でも私は欲張りなので、お父様の寵愛も私が一番がいいなんて思ってしまいました。自分がひどく恥ずかしくておぞましいと思います。そんな私の事をお父様は自慢の娘と言ってくれます。その言葉を聞くたびに、自分の事が許せなくて、お父様の望む私をずっと作ってきました。でも勘違いをしないでください。それは私にとって幸せな事です。それもこの前までです。お父様のファーストチルドレンであるエルフとの子供の存在を知った時、私はお父様のファーストではなかったと知ってしまいました。その瞬間自分の中の黒い気持ちがどんどん大きくなっていく事に気が付きました。でも誰も悪くありませんから必死に自分の気持ちを抑え込みました。それもすぐに限界が来て、あのファーストを少なくても5回殺してしまおうと行動をおこしそうになりました。」


すごいしゃべる。

あと飛んでもないことを言っているように思うが、早口すぎて俺の脳処理速度がまったく追いつかない。


「すぐに気が付きましたその恐ろしい行いはお父様からの信頼をなくし私の唯一の居場所をなくしてしまいます。だから私は6度思いとどまりました。でもどうしてもファーストのあの黒い髪を見るたびに私の赤い髪が憎らしく感じてしまい、8度私の髪をすべて引き抜こうとしましたが、抜いても赤い髪が生えてくるかと思うと思いとどまりました。きっとお父様は私の赤い髪も素敵だと言ってくれると確信していましたし、でも私にはお父様の身体的特徴があまり引き継がれていません。お母様似です。それが嫌という事ではもちろんないのですが、ファーストを見た時に思いました。今まで思いもしなかった気持ちがあふれてきてしまって、…お父様ヒューマンです」


アリアの愛情は十分に伝わった。

これでわからないようであれば、父親以前に男失格だろう。

俺はどのくらいアリアを我慢させ、無理をさせ、迷惑をかけたか自覚をした。

やはり甘えていたのだ。

反省はあとでたっぷりとしよう。

今は目の前の問題を解決をする必要がある。


「一人、か」

「そのようです。ヒューマンは慎重な種族です。もちろんお父様が随一ではありますが」


「気を遣う必要はない、このような状況ではね」


「いえ事実です」


アリアの赤いまっすぐな目を見て、少し動揺をしたが、ヒューマンの端くれらしく状況をじっくり観察しよう。


「どうやらお父様を拘束していた騎士団の一味のようですね。あの甲冑は先ほどの者と似ています。」


俺を探しているのだろうか。

それにしても、俺が逃げ出した騎士団のテントからこのエルフの里郊外までかなりの距離がある。

もしや。


「アリア、魔法で俺に追跡ができるような細工がされているかわかるか」


「その影響で間違いないですね、さすがお父様です。魔法はすでに外しております、しかしお父様が耳長の里に入った後でしたので、おそらくはそのせいでここまで来ているのでしょう。」


やはりか。

このままでは、騎士団がエルフの里と衝突する事も可能性がある。

しかしここで引き返してしまっては。


「大丈夫です、お父様。エルフの里には強力な防護結界と認識阻害の結果が何重にもかかっています。それも私が少しだけ穴をあけてしまいましたが、すぐに修復するでしょう。おそらく私が空けた小さい穴から溢れた魔力からここまで近づいたものの、またわからなくなったといった所でしょうか。」


「この事をエルフに伝えなくて大丈夫かな、俺のせいなのに」


「耳長とヒューマンは友好国ではありません。今までも何度も衝突していますし、お互いに今はそれどころではないはずです。よってここは気にせずにヒューマンの国に向かいましょう」


俺の娘が言っているのだ、その通りだろう。

しかし、これから俺がする事も含めて自分の不始末を付ける行為だ。

これもそれに当てはまるのではないか。


「お父様?もしお父様がしたい事があればこのアリアは全力でお手伝いをします。どうぞお心のままに」


アリアにはすっかり俺の心が見えてしまっているようだな。

そうだあれを言っておこう。


「さすが俺の娘だ。ありがとう」


アリアは赤くなって照れている様子だ。

気持ちははっきりと言葉にして相手に伝えよう。

でなければ伝わらないのだから。


「では、ヒューマン一人でしたらお父様が手をわざわざ手を下す必要もありません。私が数秒もあれば消し炭にしましょう」


これでいいのか。

結局自分は手を汚さず、俺の娘に汚れ仕事をさせ、俺は後方で見ているだけでいいのか。


「アリア、俺には何ができるかな」


アリアは驚いていた。

たぶん、二つ返事で頼む、とか言われると思っていたのだろう。

今までの俺ならそうだった。


「…お父様にはその、戦闘向きなスキルがありませんし、あの、応援していただければ私の力も倍増します!」


娘に気を使わせてしまった。


「考えたんだ。アリアにばかり危険な事をして自分だけ後ろでこそこそしているのが俺のしたい事ではない気がしてね」


「そう…ですか。では、いえ。」

アリアも考えてくれている。

しかし俺の力と言っても言われる通り、戦闘に向いているスキルなどない。

魔法も使えないし、腕力もない。というより武器もない。

俺ができる事といえば子孫繁栄で特殊な子供を残せるくらいだ。

なんとも情けない。


「お父様のお力はお父様自身には適応外かと考察しておりましたが本当にそうでしょうか。」


一瞬ぞっとしたが、試した事もない。

だが、四の五の言える立場ではない。

俺も覚悟を決めるべきか。


「さすがにご自身では不可能かと思いますが、私との共有ではいかがでしょうか。」


と言うと?


「お父様の本質はそのマナにあると思います、本来他人のマナは他人に使えるものではありませんから、共有も出来ません。しかしお父様のマナは他者へ力を与える。その媒介を一旦私を経由し、お父様へ還元をしてみるのです。思い付きで申し訳ありませんが試してみませんか?」


俺はうなずき、ズボンを脱ごうとしたが


「お、お父様!段階を踏みましょう。まずは口づけから唾液でも多少の効果があると私が実証しておりますので…」


ふむ、助かる。

俺はアリアを引き寄せた。


アリアは静かに目を閉じて、無抵抗のまま身を預けてくれた。


結果からいうと多少力がみなぎった。

アリアの予測通り、俺は初めてマナを感じる事が出来た。

そのおかげで自分のマナの流れを感じる事が出来るようになった。


「成功ですね、さすがお父様。しかしこれは私以外任せるわけにはいきませんね。少々刺激が、いえ」


「アリアこれがマナか。すごいな」


「お父様!お力を鎮めてください。大抵の魔術使いはお父様の特殊なマナが異質に感じますから、見つかってしまいます」


おっと。

調子に乗ってしまった。

だがもう遅いみたいだ。


「さきほどのヒューマンが気づきましたね。ではお父様。そのお力お試しになりますか?」


しかしどうやって。


「掌に意識を集中してください。全身に感じているマナを集める感覚です。お父様のお力なら術式を組まずに、マナをそのまま当てるだけで十分な威力になります。というよりお父様のマナは複雑すぎてどの術式に適正があるかわかりません。」


「ありがとう、やってみるよ。」


俺は目を閉じて集中をし、右の掌をこちらに向かってくるヒューマンに向けた。

だんだんと手の温度が上がってくる。


「お父様!今です!」


俺は目を開き、驚いた。

俺の右手の先にはおどろおどろしい色をしたマナが集まっている。

形状も安定しておらず、球状でもなく、ゆらゆらとした状態だ。

こんなんで大丈夫なのか。


「お父様!息を吐くようなイメージで放ってください」


「はっ!」


俺は後悔をした。

こんなもの、人類が放ってはいけない何かだ。

俺のマナが放たれた後は、肉眼では追いきれない距離まで続き、たったひとりの相手に放っていい威力ではなかった。


「さすがです、お父様。」


どっと疲れた。

俺はその場にへなへなと座り込んでしまった。


「初めてのマナの消費にお疲れのご様子ですね。循環をしましょう」


アリアとの熱い口づけをするとあっという間に元気になった。

いろんなところが。


「初めての事で高ぶっているご様子ですね…。少しお待ちください。ここまではご寵愛をいただくには不釣り合い。今はこれでお静まりください」


先ほどまで俺の口をふさいでいたものが俺の下腹部へ。

あっという間だった。


「改めてお父様のマナを直視しますとあまりに特殊で偉大ですね。おそらくこの世界のどの系統のマナ、いえ魔法とも違うと思います」


俺はアリアに鎮めてもらったあと、自身のマナを可視化できるように訓練をしていた。

アリアいわく、マナに慣れるための訓練らしい。

本来なら、そのマナを魔法や魔術に転換できるようにそこまで時間をかける必要はないらしいが、俺の系統が不明の為、ただマナをそのまま自在に使えるようになれば、空も飛べるかもしれないとの事。


「そもそも、マナとか魔法とか魔術とかどう違うんだ?」


「ではご説明いたしますね、マナとはこの星に充満している魔法や魔術と元のようなものです。私達はマナを自然から吸収し、自身のマナとします。そのマナを術式を使って加工をします。魔法と魔術の違いとしてはあまりはっきり決まっていませんね。一応あるにはあるのですが、マナを使わなくても実現可能な術式は魔術、不可能なものは魔法といった所でしょうか。ただ、地方によって実現力が違いますので、魔王国では魔術でもヒューマンでは魔法となっている事もざらにあります。」


なるほど。

マナが燃料で、術式がエンジン。魔法や魔術が動力といった事か?


「本来はマナを放出しただけは霧散してしまい、大した効力はないのですが、お父様は特殊ですから、そのマナを放つだけでも質量が桁違いのようですね。何よりもお父様のマナは他者が共有でき、質もとんでもない。本当にお父様の子でよかったと思います」


「しかしどうしてアリアのマナは違うんだ?俺と違って赤というかはっきりしているな」


「さすがお父様、見えるのですね。これでも極端に抑えていますが、おそらくお母様の影響です。お母様は赤の魔術師と言われておりました」


「俺の力は継承しない?」


「いえ、お母様曰く、お母様の赤がより濃く深いとの事です。お父様のマナはお母様マナと混ざり、強化したといった事なのでしょうか」


そういう事か。

だから強化。

相手が俺のような異質なマナ持ちではない限り、俺と同等な生物は現存しえない。

「知らないかとは思うが、異世界人はみなこのようなマナなのか」


「伝承はあまり残っていないのです。おそらく何かしらの強大な力があり、それが広まればあちらこちらで召喚儀式が横行してしまいます。でもこれだけはお母様に教えてもらいました。異界からの使者の力は一族の力を増大させる。と」


やはり、俺と同じかそれに近しい能力なのだろう。


「アリアのように、異世界人との子供はいないのかな」


「聞いた事はありません。このような騒ぎです。4か国同盟にて異界召喚儀式禁止が決まってからは特に。以前はいらっしゃったかもしれませんね。」


すでに血が薄まっていうという事か。

しかしエルフのような長寿でもいなかったと思う。

ドワーフでもそのような話は聞かなかったし、魔王でも予言とか言っていたから、

以前の転生者が魔族の国で大暴れしてからそんな気にならなかったという事か。


「また知りたい事があればいつでも聞いてくださいね。私、魔王様のお城にいた時にたくさん勉強しましたから!」


「頼もしいよ、ありがとう」


以前アリアが言っていた。

ハーフだと周りから疎まれ、しかし俺の子供という事も公開できず、苦しい生活をさせてしまっていた。

これからは目いっぱいわがままを聞いてやろう。


「お父様、見えました。あれがヒューマンの国、オーデンガルドです」


さて、戦える力も付いた。

わが娘を返してもらおうか。


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