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異世界でも平凡な俺。ぱーと6



いったいどれくらいの時間がたったのだろうか。

スマホに依存していた異世界人の俺には、気軽に日時を確認することが出来た為、時間感覚がマヒしてしまっている。


「お父様、もう少しでドワーフの里に入りそうです。追ってもなさそうですし、今日はここでいったん休憩をしましょう」


娘とはあれから一度も間違いはおかしていない。

強化については約一週間くらいだったそうだ。

そのあとも、そういった空気があったが、俺の鋼の意思で我慢をした。

しかし、人は家族にはそういった感情は抱かないと本能的に思っていたが、相手が魔族とヒューマンのハーフだからなのだろうか。


「お父様、大丈夫ですか?ドワーフの里に入りますと人目もありますし、今日しますか…?」


「いや、アリア。それはよくない事だ。もう説得力もないけれど、親子ではね」


「? お父様が大丈夫なら私はいいのですが、親子ではいけないのですか?」


俺はまだ幼さが残る、正確にはわからないが、中学生位の娘に近親での行為について、危険性を伝えた。

誰が、何を言っているのだろうね。



「そういう事でしたか、ヒューマンの事はわかりませんが、魔族の間では普通の事です。むしろ貴族の間ではそれしか認められていません。その方がより濃く強い子孫が生まれるそうです」


やはり、魔族はヒューマンとは違うのだろう。俺も生まれた時からここまで、アリアとずっと一緒に居ればこんな気は起きないと思うのだが、逃げるまでにあったのは一度や二度だ。

父親としての自覚というか意識をする間もなく成長をしている。

完全に言い訳だが、大丈夫と言われて、俺の理性が仕事をしなくなった。


「お父様の価値観の問題だったのですね。大丈夫ですよ。里に入るとしばらくは私も情報収集で忙しくて、一緒にいれる時間も減ってしまいますし、お父様さえよければ、可愛がってもらえませんか…?」



俺はきっと人間ではない。

実の娘に対して、こんな気持ちになって、あろうことは、自制がまったく効かない。

母親の教育なのか、男が喜ぶことが徹底されている。

今この場において、世界と俺とアリアしかいない感覚。

そうして、夜の時間が溶けていった。



「…お父様。アリアはうれしいのです。自分の存在が、ここに自分が居ていいのだと実感できます。私はハーフでしたから、お城でもちょっと空気が悪くて、お父様が悪いわけではないのですが、誰が父親かなんて言えないですし」


「そうだったのか。すまないね。これからはずっと一緒に居よう」



はたから見た俺は大分ひどいだろう。

年端もいかない娘子と肌を重ね、あろうことかずっと一緒に居よう、だ。

親子としての言葉は及第点なのだろうが、問題ないとはいえ男女の関係をもってしまった。

この姿をエミリアや女王が見たらどう思うのか。


「お父様…、またお元気になりましたね。もう一回しますか…?」


俺は最低だ。



朝が訪れた。

ドラーフの里はもう目と鼻の先だという。

いつぶりの快感の開放で俺の頭はクリアになってきた。

これからの事について、冷静にアイアに聞いてみる。


「確かな事は、私たちがこれからどこで身を隠すかなのですが、敵に索敵能力があった場合、すでに私たちは捕まっているはずです。これからどうなるかはわかりませんが、一旦は大丈夫なので体制を整える為にも必要なのは時間だとおもっています。」


「ドワーフには、魔力を遮断し、索敵魔法から身を守る事が出来るローブがあると聞きました。そのローブを作ってもらう為に向かっているという訳です。」



アリアの説明はいつ聞いてもわかりやすい。

しかし、逃げて隠れてそのあとはどうするのか。


「お父様の仰っていることもわかります、反撃ですね。私だってこのままという訳にはいかないとわかっています。女王様やお母さまの仇は絶対に討ちますでも、力が足りません」


「今考えているのは、お父様のこの力。たくさん子供を作ってもらって、この強化を使えば勝てると思っています。私が出来ればいいのですが、まだ子を成す能力がないので、悔しいですが」



俺は、まだそんな状態の娘にそんなことをしたのか。


そんな話をしているとこの長い旅路が一旦、終わった。

目の前に里が広がったのだ。


「お父様、ドワーフの里です。お疲れ様でした!」


俺がイメージしていたドワーフの里とはまったく違う、里というよりも城下町がそこにはあった。

ドワーフも男性は背の低い毛むくじゃらだが、女性はただ背の低いヒューマンと違いがない風貌だった。

俺は何を確認しているのだろうね。


「そこの者、待て。」


ドワーフにしては背の高い、恐らく衛兵が立ちはだかった。


「お前たち、お尋ね者の一味にそっくりだ、身分を明かせ!」


ここにきて、あっさりと捕まってしまったのだった。



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