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ゆいこのトライアングルレッスンH ~コートハグ~ その時タクミは…

作者: 七色のカコ
掲載日:2021/03/15

ゆいこのトライアングルレッスンH~コートハグ~のタクミサイドです。

電車で先に行ってしまったタクミ…悠衣子とひろしのコートハグの事は知りません。

タクミの揺れ動く心情を書いてみました。

どうぞよろしくお願いいたします。


(先に投稿しました、ゆいこのトライアングルレッスンH~コートハグ~を先にお読みいただけますと分かりやすいかと思います。)

「っしゃー!間に合ったー!」 

駆け足で電車に飛び乗った俺は、安堵と共に後ろを振り向く。

が…一緒に乗り込んだはずの悠衣子とひろしがいない。

「はぁ!?」

びっくりしてホームに目をやると、2人が呆然と立っているのが見えた。

流れる電車に身を任せるしかない俺…。状況を理解し小さくため息をつく。

いつだって俺はそうなんだよな…。悠衣子が困っている時、ちょっとした変化に気づけない。

それに比べてひろしは、ちゃんと悠衣子の事を見ていて、いつも隣にいて寄り添う。

むしゃくしゃした思いのままポケットに手をやると、悠衣子に買ったイヤリングの包み紙がカサカサと音を立てた。

悠衣子が欲しそうに見ていたイヤリング、こっそり買っておいたものだ。

帰り道に渡して、喜んだ顔が見たかったのに…。

てか、メールもこねぇ!何やってんだよ、あいつら!

何だか胸騒ぎがする。俺はとにかく駅で待つことに決めた。


遅い…。

悠衣子のスマホを鳴らすが出ない…。さっき感じた胸騒ぎが、どうにもまとわりついて離れない。

その時、

「あ、雪…」

しんしんと降る雪…落ちてくる雪を見ているだけなのに、なんでこんなに胸が締め付けられるんだろう…。

言いようのない不安をなんとかまぎらわしていると、やっと2人が降りてきた。

「な~に乗り遅れてんだよ!相変わらずトロいなぁ~!」

いつもの調子で悠衣子をからかう。きっと顔を真っ赤にして怒るだろう。そう思っていたのに…違った。

「あ、うん‥。ごめんね。」

予想と違う反応に思わずひろしを見ると、

2人の間に漂う空気が違う事に気づいた。

「と、とりあえず帰ろうぜ!!あ、さっき雪降ってたな!」

「ゆ、雪!?う、うん、降ってたね!きれいだった…」

悠衣子の慌てぶりが気になる。

ひろしの悠衣子を見つめる眼差しもいつもと違う気がする。

お前ら、絶対なんかあっただろ…?

なぁ悠衣子。俺を置いていくなよ?俺だって悠衣子の事色々想ってるんだぜ?

2人を見るのがなんだか辛い…。

今日はもう渡せないだろうイヤリングの包み紙を握りしめながら、俺は先頭をきって歩き出した。







読んでくださり、ありがとうございました。

正直、ひろし派の私ですが、タクミの気持ちを表現すると、タクミも応援したくなりますね(^^)

ご感想などいただけますと嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。


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― 新着の感想 ―
[良い点] たくみの想いが切ないです。 特に「お前ら、絶対なんかあっただろ…?」からの台詞が、気持ちをよく表していると思います。 この作品とコートハグを読み返してみて思うことは、七色のカコ様の言葉選び…
[良い点] 続きが拝読できてとても嬉しいです!! ありがとうございます! 雪で場面がリンクするのがとても好きです! どちらの情景も想像できて興奮しました!! イヤリング…タクミがポケットの中で握り…
[良い点] 初恋なのでしょうか……とても淡い気持ちが味わえました(*^^*) ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ
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