カオスの神殿
私は空に憧れる系なんで空を駆けていきます!
話は飛ぶが一週間後
私達は皇立ノストレアス魔法学園という場所に通うことになった
でも、学園と聞こえは良いけど正確には魔法というものは基本的には奇跡を起こす術なのだ
だから、使い方が分からずに暴走してしまうのがヤバい
その為の学園で魔法というものを徹底的に教え込むための、いわば施設なのである
基本的には貴族というものは自宅で教養を深める人が大多数だ
私も出来れば外に出たくない
……引きこもりじゃないヨ?
何故私も通うかというと
_一週間前
家族会議でお姉ちゃんの天才ぶりが発覚
直ぐに調べるという
マイマザーもマイファザーも本気で驚いてた
気持ちは分からなくもないよ
なので私達姉妹はある神殿に行くことになった
力を計るためだ
子供の時にある程度力を把握しておくことで万が一に備えることができるんだと言う
まぁ、万が一なんて事はない
むしろ、別の目的で調べているのではないかと思えてきてしまう
怪しい場所だ
ただ表向きは教会のため怪しい事は出来ないはず
一番怪しいのが全員顔に仮面を被っていることかな
ダサいし
顔を知られたくないのかな?
私の理解力もここ数日で向上した
まだまだ子供だけどね
ふうむ
向こうがザワザワしてるな
予想はつくが
「すっ、素晴らしい!これほどとは!?」
「こんなもの見たことないぞ……」
「じゅ、重力魔法!?」
「これは格外魔法か!」
「結婚してくださぁぁぁぁい!」
おうおう、騒いでるなぁ
皆テンション上がりまくりだね
まぁ、私もだけどね!
あと、最後のやつコロス
許さねぇ
「えっ、あのっ、私が何か?」
「これほど素晴らしい魔法の使い手とは……神殿に仕えてみないか!」
「これは年に一人も出てこないぞ……」
「えっ……でも……私まだ子供ですし……」
「うふふ♪お姉ちゃんすごい♪」
「アラリア?もう……ふふ、そんな事ないですよ」
可愛いなぁ
可愛くて強い優しい……完璧じゃん!?
これは惚れそうだね
いや、惚れたね
さっきのやつはぼこぼこにして捨てた
「ふむ、君はセラリス殿の妹さんかな?」
「あ、ハイ、アラリア・ヴォル・ヘルテインといいます」
「ほう、どうだ?君も自分の力を見てみるか?セラリス殿の妹さんなら期待は出来そうだ」
「えっ?でも迷惑じゃ……」
本音?
面倒くさい
早く帰ってお姉ちゃんとキャッキャウフフしたい
「なに、そんなに時間は取らせないさ」
「いいじゃないですかアラリア♪私も見てみたいです♪」
「はいやりますやらせてください!でも、期待はしないで……」
お姉ちゃんの顔にて言うかヘルテイン家の顔に泥を塗ったりしたら知らぬ間に失踪してしまう!私が!そして山奥で怪しい人たちに……
いやいやいやいやないないないない
よし!
期待はしない!
でも、心配
「よろしい、ではこの紙に手を当てて、目を閉じて、自分の中にある力を外に向けて出す感じです」
こうかな?
イメージ力だけは誰にも負けないよ!
全く、1日何回お姉ちゃんとのあれこれを妄想してるとおもってるんだい?
とてもたくさん
「ほう、なるほどな。君は火属性と水属性と土属性と…………風属性と……闇属性……聖属性……無属性…………は!?時属性と概念属性!?」
ふぅん、何だ普通じゃん心配して損したぇぁ?
………………………………………………?
えぁっ?
どういう事?
教えて誰か?
『時属性の魔法とは主に時に作用する魔法、更に代償が少ないため使いやすい魔法』
『概念属性とは概念を変換する性質を持つ魔法。
この魔法を使えば法則も書き換えることが可能。ただし代償は全ての魔法の中で一番大きい。』
おっ
やるじゃん
今回はいい働きをしてくれたじゃないか!
って、言うと思った?(ニッコリ)
うわっ、あの人死にかけてるよ
あっ、倒れた
えっ、たくさん人来た
あっ、ヤバい
逃げよっかな?
無理だ
無理無理
「がはっ……君達は…………王都へ行き……ノストレ……あっ、がぁ」
「神官殿!?誰か!誰かぁぁぁ!」
「あら、アラリアすごいわ♪」
「えへへ♪」
「誰かぁぁぁぁぁ!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「神官殿ぉぉぉ!》
「妹さんでもいい!結婚してぇぇぇぇ!」
「死ねぇぇぇ!」
「アラリア!?ダメですよ?!」
「………………」←マイファザー
「………………」←マイマザー
それはもう混沌ってこういうことを言うのかなぁ
すごかったですね←他人事
一応これまだ一回目なのでそこそこ長く続きますけどいずれアラリアは死にますよ?←ネタバレ?