天才
いいなあ天才
私も天才になりたいなぁ
「え?」
「え?」
話が噛み合わないなぁ
天才と凡人じゃあねぇ
「え、ええと、そうだ!じゃあお手本見せてあげますから!アラリアなら出来ますよ?!」
「え、ああ、まぁ……多分無理」
「そんなこと無いです!ホラッ、こんな簡単に……」
え、マジで浮いたんですけど
「アラリアもやってみて下さい♪」
えぇ
しょうがない
この私の実力の無さというのをお姉ちゃんに分からせてあげようじゃないか…
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…………
無理
「あれ?おかしいですね?私は簡単に出来ましたけど……?」
天才の物差しで図らないで…
無理なもんは無理
その後、何回もトライしてみたが、そもそも魔力の操り方も知らないのに浮かす?
無理なもんは無理
いいかい?人には得手不得手という物があるのじゃぞ?
何か、仙人みたいだね、何も使えないけどさ
「アラリアが出来ない?そんなはずはない……もしかして相性の問題?この本が悪いと言うの?ブツブツ……」
ヤバ!
怖い!
身内補正効きすぎだよ!?
この後お姉ちゃんにいろいろな本で試されることになった
結果?言わん
因みにお姉ちゃんの名前はセラリスですよ
忘れないで