麗しの姉と残念な妹
主人公はちょっと残念な女の子ですね……
似てる……!
誰に?
さ、さささ、さぁ?<(`^´)>
目が覚めたら私は広い部屋の豪華なベッドで寝ていた
何か……とても昔の事を思い出してた気がする
ああ、探し物か、とても大切な
ドコカニアルナニカヲ
え?
無理じゃん……
いやいやいやいや何処かに在るなにか!?
何処に?何を?探しに行けば?
おい、責任者出てこい(ニッコリ)
待て待て、え?
死なない?
見つけるまで?
ちょっ、え、何、意味わからん
何で何のために何で私がなにえぁぁぁぁっ?!
おっと、何時までも愚痴ってたら始まんないか
私、アラリア・ヴォル・ヘルテイン(14歳)は上位貴族、ヘルテイン家の次女になった、のである
お金持ちの権力持ち
ヒャッハー、やるじゃん!
いやいや、まずは現状確認
と、言っても私が覚えてるのは探し物の事だけ
それ以外は全く覚えてない
何故、あの様な出来事になったのか皆目検討もつかない
まぁ、権力あるし
取り敢えず14年分の記憶を辿って行くしかないか
此処は確かセイルスト皇国ヘルテイン領の都市にある屋敷の中だろう
デカイなぁ、無駄に……
私はアラリア、次女だね
次女か……微妙だなぁ
そして私にはお姉ちゃんがいる
いやぁ、可愛いっすよ?
痛みを我慢したら目に入れられる位
無理だけどね
良く良く考えてみたら無理
いや、考えなくても無理
よし、考えても仕方がない
まずは可愛いお姉ちゃんを愛でに行くとしますか
「フン♪フフン♪フンフンフンフン♪フフン♪」
今私はとても上機嫌なのだよ
なんたって権力者の次女だもんね!
男の兄弟は居ないからお姉ちゃんの次に偉いもんねー
でも広いなぁ
いいなぁ
って、私の家じゃん!
そうこうしている内に着きました
こちら私のお姉ちゃんの部屋です!
ノーノックで不意討ち気味に入ってみた
「お姉ちゃん!大好きー!」
「?ちょっ、アラリア?ノックぐらいしてよもう……」
嬉しそうなのがバレバレなんだよなぁ
これがツンデレ?
デレ多めかな?
「ねえねえ、お姉ちゃん♪大好きだよ♪」
「ふふっ、ワタシもよ♪」
グハッ!心に染みるわぁ
流石、私のお姉ちゃん、セラリス・ヴォル・ヘルテイン
てかもう、ツンデレじゃないよね
デレデレだよね
可愛いなぁ……
「アラリアはどうしてここに?」
「あっ、そうだった!お姉ちゃんお昼食べよう♪」
「あら、もうそんな時間かしら……そうね行きましょうか」
「うん♪」
探し物の事なんてすっかり忘れてしまってた
はい、探し物の事は一旦置いておきました
ダメ?
ですよね、