イラリア、姉になる
ハイ、ここからが始まりみたいなものですね
………………あれ?
此処は?
知らない部屋だ
少なくとも学園でもお屋敷ではない
……?
あれ?
書き換えて
死んで
っ!?そうだ!お姉ちゃん!?
あれから何が?
…………そうか
探し物を見つけるまでは私は死なないんだ
きっと……
でも、ここは?
広い
ん?向こうに大きな鏡がある
行ってみよう
呑気にもそんな事を考えていた
鏡に映ったのは
「おおぅ、可愛い!」
蒼髪碧眼の美女だった
これが、私
二回目の私
セラリスお姉ちゃんはどうなったのかな?
いや、考えるのは止めとこう
私は精一杯やった
それだけだ
コンコン、とドアをノックされた
「?どうぞー」
「あ、あのっ、お身体は平気ですか?」
「うん、大丈夫だよ♪」
「よ、よかったらこちらお水です……」
「えへへ、ありがとう♪」
彼女は?
まぁ、金髪で可愛いからいいや
口移しで飲ませてくれないかなー
うそうそ、冗談冗談
「お身体はちゃんと休ませてくださいね……イラリア姉様……」
「う、うん。でも、本当に大丈夫だよ?」
「そうですか?しかし、今日だけでも休んで下さい!もしもの事があったら大変です!」
「わかったよ♪じゃあおやすみのチュー……して?」
「~~~~~っ!も、もうっ!」
あれ
顔を真っ赤にして出てっちゃた
それにしても可愛かったなぁ
誰だろう?
イラリア、それが今の私の名前かな
姉様って言ってたからあれは妹かな?
さて、探し物……ね
ヒントがないとどうしようもないからね
それにしても、ここは?
聞いとけば良かったね
後悔後悔
…………もう後悔するのは止めよう
あんなことは繰り返したくない
取り敢えず今日は寝よう
「……て下さい……………………起きて下さい」
「ふみゃ…………あと少し……」
「ダメですよ?起きて下さい」
むぅ
少しぐらい良いじゃないか
仕方がない
可愛い妹(?)が起こしに来てくれたんだ
起きなきゃ悪いか
「姉様、お父様がお待ちです。着替えて下に来て下さい」
「うん、わかった。ありがとう♪」
「では、私はこれで」
「えぇ、おはようのチューは?」
「~~~~~っ!?し、失礼します!」
可愛いなぁ
さて、着替えか
うん、適当に着替えていこう
そこにタンスはあるし
で、下だっけ
……下?
どこ?
下のどこ?
やば、聞いてないじゃん!
まぁ、どうしようもないか
適当に歩けばつくでしょう
つくづく楽観的な私だ
「っと、急げ急げ」
素早く着替えて、軽く身だしなみを整えた私は適当に歩き始めた
下、下、下?
と言うことは階段を見つけなければ
おおぅ、大きいなぁ
うわぁ、広いなぁ
うんうん、良いところだ
あとは、料理かなぁ
取り敢えず、アラリア➡️イラリア
ただし場所は一回目と同じ皇国です
時系列は………秘密(^^)




