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壊れた少女の探し物  作者: マカロン@いずれリア充
10/11

一回目

飛ばす飛ばす

キャッキャウフフ飛ばしました!

私としても苦渋の決断だったのですが

飛ばしました!


結論から言えば、私の学園生活は失敗だった

何もかもが壊れた

少し選択を間違えたんだろう

ほんの少し

だけど、全てを壊すには充分過ぎた


私は誰とでも話せたし誰とでも仲良く出来た

順調に魔法も徐歌うしたし、理解も深まった

休みの日はお姉ちゃんと一緒にいろんな事をした


幸せだった、楽しかった、嬉しかった


些細な切っ掛けで崩れるくらいの日常だった

でも、そんな日常を本当に愛していた


私は


お姉ちゃんを


殺せなかった




_魔法の合同演習の時だった

ただの演習のはずだった

お姉ちゃんには簡単な事だったはずだ

でも、間違えた


魔法の演習と言うものは基本暴走を止めるために魔法具を付ける

魔力の最大値を抑える目的

その日もそのはずだった

そうでなくてはいけなかった

しかし、お姉ちゃんが着けていたその魔法具は違かった

全くの逆だった

魔力の増大を目的とする魔法具だった

それは意図的だった

ある一人の講師が好奇心でお姉ちゃんの力の限界を知りたかった

そいつは皇国魔法師だった

そいつはお姉ちゃんを兵器としか見てなかった


お姉ちゃんが魔法を使った瞬間


世界が、赤に、染まった


キレイだった校舎も

輝いてた笑顔も

寮だった物も

人も物も

思い出さえも


瞬間、私は理解した

皆、死んだんだ、と

じゃあ、私は、何故、死なない?


お姉ちゃんは呆然と辺りを見つめ、私を見付けると

ただ一言


「…………殺して」




結局、私は殺せなかった

逃げた

逃げた

逃げた

忘れるように


私にはもう、何も残っていないと思っていた

二つだけあった


時と概念か


もうこれしか残ってない


祈る思いで魔法の発動を試みた

今まで隠れて練習してきたが通常の魔法発動のイメージでは出来なかった


じゃあ、どうやって?


知らない、祈るしかない


そうだ、祈るんだ

何故かそう言い切れた


概念書き換え


《魔法》はあくまでも物語の中の話だ

人は使えない


そう願った、祈った、思った


そうだ、魔法なんてものがあるからだ


イラナイ

そんなものはイラナイ

キエロ


そう願った


だから、叶った


世界が書き換わる

たった一人の魔法で

ただ、代償は重い

それだけでは飽きたらない

私の中で、何が壊れた


……………………そう

私は死んだ


後悔の中で死んだ


………………なに

淘汰を重ねればいいだけだ

これは一回目だ

肩慣らしには丁度いいだろう

君は探し物があるのだろう?

出来るだけ早く見つける事だ

それが君の運命を狂わす

出来るだけ早く見つけ

壊すことだ

君なら出来るよ………………


あ……なた、だ……れ?


消える意識のなか声が聞こえた気がした





あ、そうだ探し物あったんだっけ

忘れてました(^.^)


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