洞窟編 8
カレンダー見間違えていた。連休は今週の後半だった。
とりあえず、連休中仕事で動けなくなるので、先に書き上げた部分を順々に上げます。
おはようございます。早速ですが、第一回、洞窟大脱出会議を開催します。
こんなにも恐ろしいところはさっさと逃げだしましょう、具体的には、誰か、見つけて攻めてくる前に、速攻で、まず現状のおさらいです!
1、私、本体、ドラゴンの動く場所は口と目と顔?てか首、そこから下は動かない。ピクリともしない。
2、周辺、洞窟。岩だけ。岩だらけだ。首が動かせるようになって、尻のほうも見たけど、岩だらけでどっから私は入ってきたのか?
えーっと、まずは体が何で動かないのか考えてみましょう。
はい、えーっと、まず、雷に当たり、空から落ちたので、その際のショックで、こう首から下に麻痺が残って、実は半身不随の状態とか実際もっとヤバい状態なのかもしれません。全然動かないというか、力を入れている感覚がない、入らない、動かせない。なんかこう、なんだろう、こうなんだよ。わかるでしょ?わかんない?感じろよ!フィーリングだよ!
ただし、この推測ではもうひとつわからない事がある。それが飲まず食わずで2か月くらいたっているのに全然衰弱しないという事実。真っ暗だから、時間が全然経っていないという可能性もあるけど、ほんとに不思議。この場合、なんで生きているのかやっぱ魔法とか神様的な力で動けないように封印されたのかな?
封印されたとして、この封印を解く条件は何か?その前に、ほんとにその封印を解いても大丈夫なものか?
これは最優先で、考えなくてはいけません。
とういわけで、雷があたったと思われる背中の羽の付け根あたりを見たいのですが、見えない。こう、首を限界まで回して、くうぃ、見え、見えた羽、あてて、いたい、つる、首が攣る。羽は確認できたのですが、角度的に羽の付け根が見えない。というか、暗くて、羽っぽいものがうすぼんやりと分かるだけで、傷がよく確認できない。
あ、そういえば、私がどういた体勢か言ってなかったね。こううつぶせに潰れております。手というか羽は口の下、顎?に重ねて枕にしているような形なので、岩だらけの洞窟の中でも、少しは楽です。でも、この体勢、てかこの角度ではやっぱり付け根は見えない。もうちょい無理してみれば、くぅー、んーあたた、やっぱ無理だ。
まあ、見えた範囲の羽は傷ついていないですし、やっぱり、雷が当たったところだけ見られればいいんだけど、なんか方法を考えましょう。うーん、なんか思い出す範囲で背中を見る力はなかったかな?
見えないところを見る力、持っていないな。そもそも、暗くて見えないわけだから、火でも吐くか?洞窟で?酸欠で死ぬは!いやいや、食っていないのに生きっているのだから、酸欠程度なんか大丈夫かも、うーん、保留。もうちょい、ダメなら検討。要は、暗いとこ見えればいい。暗いところがよく見える力ってないかな?うーん、暗くなったら寝ていたからな、夜に襲われた記憶もないし、夜間に動ける目を持っていない。今やっと、目が慣れて暗い中でもある程度形がわかってきた。でも、これでは、火傷や傷の判別なんかはできない。
あ、そうか、火傷や傷が見えなくても治っていればいいのだから、触っていたくなければ・・、動けないじゃん。
あ〜、もう、ほんと、どうしようもない。やっぱり、火を吐くか。一瞬、火はいてすぐに消せばいいじゃん。
よし、決めた。とにかく、怪我ないか確認をしないといけない訳だし、ちょっと、火を吐いて明るくして、パパッとヤケドや傷がないか確かめよう。
こう、後ろを向いて、上の方に向かって3,2,1で火を吐くぞ!よし、3,2,1ファイヤー!
あれ、ファイヤー、あれ、ん?息を吸い込んで、スゥー、勢いよく吐いて、ハァー、吸って、吐いて。精神統一して、3,2,1ファイヤー!出ない。火が出ない。なんで?えっと、なんで?
あれ、今まで、どうやって火を吐いていた?火を出す?口から?どうやって?んーん、さっぱりわからん。これは、やっぱり封印の影響かな?まあ、普通に考えたら、ドラゴンが普通に火を吐けるなら、強いもんな。動けないとしても、近づけないなら戦えないような、封印の意味ないもんな~、ハハハ、はぁ~、どうしよう。
飛べない、動けない、火も出せない、でも、体大きい。そんなドラゴンって完全に的だよね。でかいから、魔法も当てやすいし、切りやすいだろし、完全なる的だ。ふざけんな!
私ドラゴン。プチ切れる。