洞窟編 5
初めて、ポイントいただきました。ありがとうございます。
かなりつたない文章ですが、できる限り丁寧に書いていきますので、よろしくお願いします。
今日は、先日の声出しの結果とそれを踏まえての対策会議を開くので声出しは中止!
しかし、挨拶はしましょう。今日も!目覚めて!元気にグッドモーニング!!
朝ですし、元気に挨拶しましょう!しましたか?していない?しましょう!
「・・・」
きこえないぞー!全く、最近の若いモンは、わしの若いころはなぁ・・・、ぐっふぉ、くるねー、スンゴイのくるねぇ、思い出そうとすると、マジできつい。やっちゃった黒歴史以外も、ぼちぼち発掘しているのだけど、超ホラー、スプラプターなホラー、よいこは見ちゃダメ。演出は最高、音響もめっちゃいいよ、カメラアングルだってばっちり、主演がまさに神がかっているし、いやー、犯人目線の血まみれ、血みどろ、モツだらけてホント怖い。
今ね、冷静に考えているけど、俺、ヤバいな。マジでヤバイ。暴れたし、森も焼いたし、町も壊した。なんか、ほんといろんな所をぶっ壊した記憶があるから、すごいヤバい奴だ。
んー、外歩けるかな?おやじの仇!とか、人類の敵!って言われて襲われそう、んー、でもまあ、まずはここから出られるようになってから考えよう。
さて、本日は、第二回声出し無意味じゃね?会議にご参加いただき感謝の言葉もありません。
さて、先日開催しました第一回声出し無意味じゃね?会議の中で出ました結論。言葉が通じないのではないかという問題は新たな疑問と共に、暗礁に乗り上げました。結局、誰も、来ません。猫の子一匹、閑古鳥が鳴いております。イングリッシュが通じないとなれば、おそらく、地球の言語通じない可能性がありますし、そもそも、周りに人がいないかもしれない問題がまだあります。
今更だけど、イングリッシュって何?地球って何?また知らない言葉が出ているけど、まぁ、いいや。ほんとに、頭を使う、考えるということが今すごく楽しいから、もうまんたい、これも英語かな?違う、えーっと、無問題。おおう、完璧。
今までの自分、竜として生きてきた自分は、生きることだけを考えていた。竜が生きるというのは戦うことだ。竜は強いということが重要になる。ほかのどんな生き物よりも大きな体を持ち、他のどんな生き物よりも長生きするからだ。竜は大人の体になるまで、長い時間が必要だ。今どのくらいの竜が生きているのか知らないし、覚えてもいないが、俺ぐらいの大きさの竜は俺を含めて7匹程度しかいないと思う。
記憶にある限り、自分と同じ大きさの竜が4匹と自分より大きな竜は2匹はいるはずだ。
そいつらを見たのは自分が生まれてすぐ、同じ血を分けた兄貴や姉なのだろう、すぐに殴り飛ばして、泣かせてやって、世話をしていた黒い色の竜が兄貴や姉をあやしていると、どこからか現れた赤い大きな竜が俺を咥えて森の中に投げ捨てた。そこから俺は、他の竜を見かけていない。
えっ?これ、育児放棄じゃん。とーちゃん、か―ちゃん、俺を捨てているよね?
あ、どおりでいつも一人だったわけだ。どんなに記憶さかのぼっていっても、食事も、狩りも、睡眠もいつも一人だったんだよねぇ~、やっぱり、竜とかドラゴンって言っても爬虫類みたいなもので、子育てなんかしないのだろうと勝手に考えていたのだけど、実は、ネグレクト、子育て放棄で、放任育児の結果だったわけね!
うん、よく生きていたな、俺。
あー、でも、これで、仲間だよ!助けに来たぜ!の展開はなさそうな気がする。このまま、叫んでも、そもそも、この言葉が竜の言葉じゃない。俺も、生まれてすぐに育児放棄されているから、竜の言葉がわからない。
詰んだ。まさにチェックメイト。
私、ドラゴン実はヤバい。