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洞窟編 3

「・・・」

今日は叫ばず、前回の続き、周りに人がいない可能性を考えよう。


あ、おはようございます!なんか、朝の挨拶っていいよね。こう活気あふれるというか、一日をよくして過ごすのだという気持ちが湧いてくる。こう一人しかいないと、おはようとかこんにちはとかの人と交わす挨拶にほんとに飢えてくる。街歩いていても、見ず知らずの人にあいさつしたくなるもんなぁ~、ただいまーとかおかえりーとかは、こうもっと親しい関係じゃないと交わせないけど、おはようとかこんにちはとかは別に知り合いじゃなくても、気楽にかわせるものじゃない?


あれ、おはようとか、こんにちはってなんだ?

挨拶を交わす?竜である俺が?誰と?気楽に見ず知らずの人と?人と?俺が人とあいさつを交わす?

ん、んーん、んーんーーむ。なんか頭が痛くなってきた。


最近、私は、考えることにハマっている。

というのも、自分が考えることに没頭すればするほど、不思議な思考が頭に浮かぶ。

そう、前も話したけど。私がここで気づく前、私は人間に会っている。ここに来るきっかけも、最後にあった人間どもとの戦闘で怪我を負い、逃げて、気づくと身動きが取れなくなっていた。

その時の人間たちは、なんかこういっぱい盾が並んでなんかピカピカ光る槍がこう針ねずみになっていた。なんだろうと見ていると音のしない矢が飛んできて、急に風が集まらなくなって落っこちた。落ちた先には馬鹿でかい剣を振り回す奴といろんな奴らがいて、杖を持っていたやつらを守るように立っていた。こうピカピカ光る杖とか黒っぽくて大きな杖を持った奴、あいつらが滅茶苦茶、邪魔だった。剣や武器を持ったのがたくさんいて、弓矢の奴もいっぱいいたけど、そいつらの後ろからくる火の玉や氷の玉、石の雨が何倍も厄介だった、風がうまく集らなくて飛べなくて、剣や槍、弓の間合いで戦うことになり面倒で、結局、隙を見つけて逃げた。


だから覚えている。人間というのが、俺に戦いを挑んできた。そいつらは覚えている。


そいつらとは別の、うまく言えないが、もっと前に俺は人間に会っている。いや、ともに暮らしていた。こう、気軽に挨拶をかわせるほど近くで暮らしていた・・・ような気がする。

考えれば考えるほど、そんなことをしていた気がするのだ。

んー、なんだろう、気になる。まぁ、時間はあるのだから、これはまた別の機会に考えてと。


今日は、私の声がみんなの胸に響かない原因を考えたいと思います。

俺の歌を聞け―!!!・・・、しーん、ちょと、おにーさん泣いちゃう。


誰も聞いていないでしょうが、おに―さん独自の考察の結果、ズバリ、助けに誰も来ない原因は、誰も聞いていない!だと決定しました。

はい、ぶっちゃけぇ、これ以外ありえない思う。

普通、こんだけさ助けを呼ぶ声が聞こえれば、すぐに救助隊なり、レスキュー隊なりが来るでしょう?そうじゃなくとも、調査するなり、何かしらアクションするでしょう?


なぜ誰も来ない?Why?

ん、WHY?なぜ?あ・・・、そっか、言葉が通じなかったのか!


今まで使っていなかった系統の言葉が出てきた。意味は分かるがうまくは話せない、言葉にも種類があるのだ。今まで使っていた言葉が人にわからない言葉で、俺にはうまく話せないが、この言葉なら通じるかもしれない。


まずは、えっと、単語を思い出さないと、えーっと、んーん、アイ、アム、ドラゴン。おー、いけそう。

オーケー、オーケー!ディス、イザ、ザ、ペン。アイ、ファイン、センキュー、アンド、ユー。

おー、うん、完璧だ。

今まで以上に、具体的には10倍くらいうまくいきそうな気がする。洞窟編終了だな!


アイアムドラゴンは、イングリッシュでスピークする!


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