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ターニングポイント3

僕のポケットの中でスマホのメール着信音が鳴ったのはその時だった。


とりあえず確認してみれば、なんのことはないただのダイレクトメール。そういえば半日ほどスマホはポケットに突っ込んだままだった。


メールやLineも未読が何件か溜まっているのに気付き、何気なくLineを開いて……一瞬、息が止まる。


いったい何の運命の悪戯だろう? 未読Lineは優香からだった。


優香が生前に書き送ってくれたLineに今気づいたのだ。慌てて確認する。



【ゆうか】

現在ホームで列車待ち。なんかこうして列車で学校行くのも最後だって思うと感慨深いよ。

到着予定は11時30分。駅に着いたらすぐ電話するね。



なんで、なんでこんなLineに今さら気付くんだよ……。


今、僕の目の前には優香の亡骸があって、このLineを送ってすぐに彼女が死んでしまうことを僕は知っている。


今すぐ返事を返せば優香に伝わりそうな文面が、一層に僕の絶望を駆り立てる。


このLineに優香が事故に遭う前に気づいていたら、彼女を止めることができた。でも、その時の僕は彼女がこれから命を落とすことなど当然のことながら知りようもないから、止めたりしなかった。


スマホを握りしめたままの僕の頬を熱い液体が伝っていく。


僕は、優香を救えなかった役立たずのスマホを衝動的に床に叩きつけようと手を振り上げたが、そんな八つ当たりに何の意味もなく、むしろ僕が困るだけだと自分の中の冷静な部分がささやいていたから結局、そのまま手を下ろした。


僕のスマホに着信が入ったのはまさにその時だった。


……誰だろう?


発信元を確認した僕は今度こそ本当に心臓が跳ね上がるのを実感した。


そんな馬鹿な!?


発信元は優香のスマホだった。


彼女のスマホは、彼女の血にまみれたスマホは僕が拾ってきて、今も彼女の枕元に置いてある。


おそるおそる顔を上げて見れば、誰も触っていないのに、彼女のスマホの液晶ディスプレイは光っていた。


どうしよう?



1.とにかく電話に出る http://ncode.syosetu.com/n6369dp/


2.気味が悪いので電話を切る http://ncode.syosetu.com/n7584dp/


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