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Destiny - 私と君との出会い -  作者: 天野 遥
第1章 出会い
2/7

1.リディア姫

始まりは15年前。

私が9歳の時。



===========================



私は年百年と続く王国の姫として生まれた。

生まれたときは、他と変わりない普通の子だったと聞かされている。


けど、3歳を迎えたころ。

私はすでに読み書きができるようになっていて、幼いながらに大変美しかったといわれている。


幼いうちに賢くなったせいか、子供らしいといえない子になっていた。



「姫様、リディア姫様!国王様から、お絵かき用の絵の具をいただきましたよ。これで私共と遊びませんか?」

「・・・いいわ、遊ばない。わたしお部屋にもどるわ。」

「あっ、姫様・・・」


(だってつまらないじゃない。みんなわたしが″姫″だから褒めるんだもの。″リディア″を見てるんじゃないわ・・・)



ガチャ

パタン・・・



私はひねくれたことを考えながら、ベッドに倒れこんだ。

ゴロゴロと転がって、あきてしまったから窓際に座る。

外を見ると、同い年ぐらいの子供が遊んでるのが見えた。

手作りの水鉄砲を持って、キャーキャーと走り回っていた。



「あんなことして、何が楽しいのかしら・・・」



そんなことをいいつつ、じっと眺めていた。


今思えば、自覚していないだけで本当は遊びたかった。

あの輪に交じって、遊びたかった。

お勉強やメイド達と遊ぶのではなくて、同い年の本当の友達と――――。



コンコン・・・



「はぃ、どうぞ」

「入りますね、リディア」

「お母様・・・」



私はお母様を見た後、また窓の外へと視線を戻した。

お母様も窓の外を見た後、リディアにそっと近寄り抱き寄せた。



「あなたも遊びたいのですか?」

「そんなことないです。」

「そぅ・・・。最近、メイド達が庭に花を植えているそうです。リディアも植えてみてはどうですか?気分転換になりますよ。」

「・・・・・・」

「それじゃあ、失礼しますね。」



パタン・・・



「花・・・。」






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