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七夕の一夜物語

作者: 彩風 鈴音

 今日というこの日を僕はどれだけ待ち望んだだろうか。

 時間で言うなら1年。だが『会いたい』という気持ちが強くなると、1分が何時間にも感じてくる。



 さて、今日は君と何の話をしようか。

 3ヶ月前に僕の飼っている牛に子供が出来たこととか、5ヶ月前の笑える失敗談もあったな。8ヶ月前にみた夢の話なんかもいいな。

 なんでもいいか。君とした話は、全部笑い話になるんだから。


 さて、今日はどこに君を連れていこうか。

 2ヶ月前に見つけた星の流れる滝かな?半年前に植えた星の花畑も今だったら綺麗に咲いているだろう。去年、君と見た流星の架け橋もまた行きたいな。

 君と行った場所はどこであろうと、きっと楽しい場所になるだろう。


 君と過ごした日は、一日として忘れたことはないよ。


 君の笑った顔、悲しい顔、照れて真っ赤になった顔も今だって鮮明に覚えている。


 1年間、ずっと仕事をしていながら君の事を考えていたし、僕と君をさえぎる天の川に怒りすら覚えた。

 君は知らないだろうけど、この川を何度も渡ろうと努力したんだよ。全部失敗したんだけどね。


 おっと…もうすぐ天の川に橋が架かる時間だな。この日にしか君に会えないんだ、1秒でも無駄にならないようにしなくっちゃ。


 僕が川の方を見たとき、橋から渡ってきた君が満面の笑みをしながら走ってくるのが見えた。


 その姿を見て僕も自然と走って迎えに行っていた。


「彦星!会いたかったわ!」

「あぁ、僕もだよ!織姫!」

最後まで読んでいただきありがとうございます。



日本の行事にバレンタインやクリスマスといった、恋人と一緒に過ごす日がありますよね。


七夕も、好きな人と一緒に過ごしてみてはいかがでしょうか。

好きな人にいつでも会える幸せをかみしめてくださいな。


まぁ、彼女の居ない私は家で一人小説でも書いておきます…。


ではまたどこかで。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 7月7日に織姫と彦星のお話を投稿するあたり、シャレていましたね。 [一言] 全体的な短文さ、会話の少なさから、一種の『詩』的な雰囲気を感じました。 『詩』と言うジャンルにも挑戦してみては…
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