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3話 一般人から魔法使いへ


夜です。


森は無事に抜けました。途中狼さんが果物を見つけてくれてそれでお腹を満たし更に保存が効きそうなのを鞄に入れてます。

そして草原に生えてた木の上で休んでます。幸い怪物はいませんでしたが女の子の外歩きは危険なので木の上で姿を隠しておきます。虫?大丈夫、上る前に狼さんと気をゆすって落としたから。

なので寝ます。さすがに疲れました。お休みなさい……
















………………………………………………………………………あれ、ここはどこ?


「ふむ、気づいたか。思ったより早かったな。」


狼さん?何故人語を話されますか?


「それは主の意識の中故、我の思念が言葉として主に伝わっているのだ。」


えーっと、つまりここは私の中であると?


「そういう事だな。」


おk、理解しました。


「速くて結構だ。ところで主はこの世界の住人でないな。」


鋭いね、何故?


「服装と匂いだ。見慣れぬ服と嗅ぎ慣れぬ匂い、そして見たことも無い技。異世界なら説明がつこう。」


技は巴投げ紛いの事ですね。つまり、あの技は最善であったと。


「うむ、異世界の人間であれば中々楽しめると思ってな。同行させてもらってるよ。」


面白い?はて、芸を披露せよと?


「はっはっはっ。いやいや、楽しめるだ。主が今後どうするのか楽しみで仕方ない。だからこうやって助けているのだ。」


ほほー、なら私も頑張って生きないとね。まあ死ぬつもりはないけど。


「そうか。さて、そろそろ本題に入ろう。」


おやおや、本題とは?


「魔法だ。主は知らんだろ。」


そんなことはないよ。知識としては知ってる。まあ使い方とか覚え方は知らないけど。」


「意外だな…ならば簡単でよいな。魔法とは自らの魔力を使用して発動するものだ。魔法の種類は千差万別。何故なら魔法とは己の思い描くものを魔力の量に合わせて具現化するものだからな。」


へー、じゃあ何でもできるの?


「何でもではない。魔力には属性があり、大体は一人ひとつだけ。複数仕える者もいるがあまり多くはない。属性は火・水・風・土の四つあり、属性ごとの魔法しか使えない。」


なる。


「また、魔力の量も生まれた時から殆ど決まっているため魔法使いや神官の子供が偉くなるかどうかは大体決まっているらしい。」


詳しいね。


「我らウルフは群れぬが仲間意識は強い。情報交換などよくするのだ。」


…ウルフは種族だね。意外だね。


「そうか?我はそう思わぬが……話を戻そう。主は見たところ水属性で魔力はかなりある。修行すればかなりの使い手になるやもな。」


おお!それは楽しみだ。狼さん、水のことなら何でもできるの?


「そうだな。水を生み出す、水の浄化、特殊な水を生み出す、水の硬化なども出来るだろうな。」


楽しみだね。ありがとね狼さん。


「ぬ…ところで、その狼さんは止めてくれるか?何か名をつけてくれると助かる。」


名前か……名前……狼さんは威厳ありそうだよね……よし、じゃあアーサーだ。


「アーサーか、うむ。確かに名は貰ったぞ。」


狼さん改めアーサーの姿が霞んでいく。どうやら今夜は終わりみたいだ……私も眠くなった……
















翌日、街を目指しつつ魔法の練習です。

と言ってもやはり魔力はあっても才能はありませんでした。水らしい能動的な動きが一切できません。固定して発射する、楯のように活用するという事は出来ても鞭のように撓らせたり出来ませんでした。

生成、固定は出来るのでとりあえずこれで頑張れという事なんだろうね……チクショー。

まぁ…水の確保が出来るだけ良しとしておこう……悔しくなんかないやい。


「やっと町だね……疲れたよ。」


「ウォン。」


アーサーは元気そうだ……やはり狼と女子高生の体力は差があるな。


「止まれ、その魔獣はどうした?」


おおう、油断してたら門番さんに止められちゃったよ。


「えっと……仲間です。」


「仲間?お前の使い魔か?それともお前は魔獣使いなのか?」


「いえ……倒して認めさせたんです。」


「……お前、冒険者か?」


「正確には冒険者志望です。」


「……わかった、通っていいぞ。」


疑惑のまなざしは消えてないね……ちっ。

まあいいさ。とりあえず恒例のギルドだよね。

町の人に聞き込みしつつギルドの場所を特定、いざ!



アーサーはただの狼じゃないですよ。


ちょっと話のテンポ速いですがこんな具合に進めていきます。

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