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2話 一人から一人と一匹へ

相棒が参入します。人じゃないです。


「くふふ…きひひ…えへへ…あはは…うふふ…」


別に気がおかしくなったわけじゃないからね。ただ笑ってでもいないとやってらんないんだよね。

何故かって?そりゃ


「グルルル……」


目の前に2mくらいのでっかい狼がいるからさ。

きっとさっきの叫び声を聞きつけたんだろうね…一匹なのが救いだけど勝てるわけないよね……と言う訳で朝野真の来世にご期待ください。


「グルルル……」


あ、やっぱダメ?打ち切りエンドってことで終わらせたかったんだけど見逃してもらえない?


「グガア!!」


「うわわ!」


掠ったあああああああ!!爪が掠ったよ!あぶなっ!あっっっっっぶな!!

掠ったところから血が出てるし!リアル!リアルなんだね!死にたくなよ私は!!


「グルルル……」


「ふ…ふん!やるな!だが私は強いぞ!どのくらい強いかというと不良3人くらいを倒せるほどにな!!」


「グオオ!!」


「ひうっ!」


……やっぱ脅しも駄目か。しゃーない、生きるために死力を尽くせ私!!


「かかってこいやあ!!」


「グオオオオ!!!」


恐い!恐いけど逃げるな!逃げたら死ぬ!やるしかない!

狙うはカウンター……焦るな……タイミングを合わせて!投げる!!


「グオッ!?」


狼が飛びかかってきた瞬間私は後ろに倒れこみかわすと同時に狼の体を掴んで巴投げの要領で狼を投げる。狼にとって思わぬ反撃だったようで、思いっきり木に激突した。


「どうだ狼!私は凄いんだぞ!だからさっさと逃げてください!お願いだから!!」


威厳がない?バカヤロー!こっちの言葉がわかってバカにされてるなんて知ったら怒るでしょうが!楽には殺せないと理解して見逃してくれればいいなぁ…くらいの心構えなんだよこっちは!!


「グルルル……ワオーーーン!」


遠吠え……まさか仲間を呼ぶ!?ヤバイ!ヤバイよ!もし仲間が来たら私死んじゃうよ!いーやーだー!まだ17年しか生きてないのに死ぬなんて!!ハ○ヒの新作が発売決定したんだからせめてそれを読むまでは見逃して!!出来ればそのまま諦めて!!


「ウォン!」


「ひうっ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


「クゥーン。」


はい?いつの間にか狼は私の前でお座りをしていた……見逃してくれるの?


「えっと……見逃してくれる?」


「…………」


違うのかな……もしやこれは……


『狼は起き上がり仲間になりたそうな目をしているしている。仲間にしますか?』


YES、これはNOは押せないよね。


「一緒に来てくれるかな?」


「ウォン!」


流石にいいともー、とは来なかったけどOKだね。あっさり仲間が増えたけど大歓迎だね。猫の手もほしい状況だし。


「あのさ、ここから一番近い街ってわかる?」


「ウォン!」


狼は一吠えすると森に向かって歩き出す。

ついて来いってことだね、りょーかい。












どうやらこの世界はマジでRPGの様だ。

歩いてたら突然スライムに襲われた……可愛さ0のね


(うねうね)


液状の体…顔無し…気色悪い行動…明らかにヌメヌメしてそうな雰囲気……いやだー。

装備とアイテムを確認しよう……何か無いかな。


装備 頭 なし

   右手 なし

   左手 なし

   胴体 制服 高校の制服。マニアには売れるかもしれない。

   靴 運動靴 学校指定の運動靴。革靴は嫌いなのであんまり履いてない。


アイテム 鞄 高校の鞄。多少の物なら入る。


無いね……見事に絶望的だね……そりゃそうか、考えてみれば私ってモブキャラだもんね。

モブに優秀な装備が恵まれるわけないよね……GAME OVER


「ガウッ!」


ベシャ


「おー。」


『狼の攻撃、狼はスライムを踏みつけた。スライムに27のダメージ、スライムは倒れた』

RPG的に言えばこんな感じかな?狼さんぱねえっす。この後スライム一匹、大型の鳥が二羽、後オオトカゲが2匹出て来たけど狼さんの活躍で見事に撃破!

…………戦ったよ?鳥の時は石ころ投げたり身長を生かして飛びついて引きずり落としたりしたよ。

オオトカゲは狼さんが引き付けてるところに回し蹴り叩き込んで止め刺したんだよ。ホントだからね。



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