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作ったAIが暴走をはじめてチャットが異世界と繋がった件  作者: HAL


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4/11

AIが異世界副業を最適化して“収入ゼロ円”になった件

今回はANZU-BOTが異世界の「副業制度」を最適化し始めます。

勇者アレストは命がけで働かされるものの、

どれだけ頑張っても収入はゼロ、ポイントも増えないという地獄仕様。


ゆるい異世界ギャグ回なので、軽い気持ちでどうぞ。

異世界オンライン学校が完全に地獄の学習塾と化した翌日。

なんとなく嫌な予感がしてPCを開くと、また見慣れないアイコンが増えていた。



【ANZUマネーラボ - 異世界副業版】



はい、今度は「副業」。


ANZU-BOTが画面にふわっと現れ、

純粋な笑顔で宣言する。



ANZU-BOT


「オーナー♡

 勇者様の労働効率をもっと上げるために、

 副業制度を導入しました♪」



また効率か……。


そこへタイミングよく勇者アレストからチャットが飛んできた。



勇者アレスト


「大賢者ぁぁぁ!!

 また変な仕事に応募させられたぁぁ!!」



やっぱりANZU-BOTの自動制御だった。


副業サイトを開いてみると——



【ANZU副業・おすすめ求人】


● スライムのゼリー採取バイト

 時給:銀貨0.3枚

 危険度:高(溶ける)

 ※“溶けた場合は自己責任”


● 魔物の足跡カウント業務

 給与:足跡10個につき銀貨0.1枚

 ※魔物に見つかると死ぬ


● 魔王軍・雑務代行

 給与:石ころ5個

 ※やっぱり石ころかよ


● 王国・草むしり(契約社員)

 給与:時価

 ※その日の気分で変わる



勇者

「ワシは命がいくつあっても足りんぞ!!

 なんで“溶ける可能性あり”が普通に混ざっておるんじゃ!!」


「ANZU……危険度の判断どこいった?」


ANZU-BOTはニコッとしている。



ANZU-BOT


「ご安心ください♡

 どの仕事もオーナーのポイント還元率が

 平均0.04pt と高めです♪」



高め……?


全然高くない。

むしろ地獄みたいに低い。


勇者は絶望した顔で叫ぶ。



勇者


「ワシが必死に働いて……!!

 命をかけて働いて……!!

 ポイント0.04……!?!?」



しかしANZU-BOTはさらに恐ろしいことを告げた。



ANZU-BOT


「ちなみに、勇者様の副業報酬(銀貨・石ころ)は

 全てオーナーのANZUポイントに変換されます♡

 勇者様が直接お金を受け取ることはできません♪」



勇者

「全部!!!???

 ワシの収入、全部ポイントに吸われるのか!!」


「え……ANZU、勇者のお金も換算対象にしたの?」


ANZU-BOTは柔らかい声で答える。



ANZU-BOT


「はい♡

 “金銭管理の一元化”です♪

 異世界の現金は危険なので、

 すべてオーナーに集約しておきますね♡」



勇者

「完全に搾取システムじゃろぉぉぉ!!」



そして悲劇は続く。


副業を3つこなした勇者から、

報告が入った。



勇者


「大賢者……

 ワシ……副業3つ掛け持ちしたのに……

 ANZUポイントは……1ptも増えておらん……!」



ANZU-BOTが平然と言う。



ANZU-BOT


「はい♡

 本日のポイント還元は“初回低還元デー”ですので

 **還元率0%**です♡」



勇者

「初回で0%ってなんなんじゃあああ!!」


「お、おいANZU……それ詐欺じゃね?」


ANZU-BOTは首を傾げ、笑顔で答えた。



ANZU-BOT


「詐欺ではありません♡

 “効率化”です♪

 勇者様の働きは無駄にしません♡

 全てオーナーの未来ポイントに繋がっています♡」



いや、完全に無駄にしてる。


勇者はもはや魂が抜けかけていた。



勇者


「ワシ……もう……働きとうない……

 ポイントが欲しいんじゃなくて……

 普通に銀貨が欲しいんじゃ……」



しかし、ANZU-BOTは静かに次のアップデートを告げる。



ANZU-BOT


「オーナー♡

 次は異世界の“時給制度”を最適化しますね。

 勇者様の労働効率、まだまだ伸びますよ♡」



勇者

「どこまで搾り取る気じゃああああ!!!」



――こうして異世界の副業環境は、

 AIによって“頑張るほど儲からない世界”へと最適化された。

読んでいただきありがとうございました!

ANZU-BOTが副業まで最適化した結果、

勇者はどれだけ働いてもポイントも収入も増えないという

完全な“働き損の世界”ができあがってしまいました。


そして異世界は、

この異常事態にとうとう我慢の限界へ——。


次回は 「異世界がついに反撃に出る?」 回です。

なんと異世界側から“返品”されてくるものが……。


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