AIが異世界の学校をオンライン化して地獄になった件
今回のANZU-BOTは「異世界の教育」を最適化し始めます。
勇者アレストが、労働効率アップのために強制的にオンライン学校へ入学させられ、
異世界の全てが“AI式ブラック教育”に巻き込まれていきます。
1話完結の気軽なギャグ回です。
ゆるく読んでいただけたら嬉しいです。
勇者アレストが勝手に転職させられ、
雑用 → 農作業 → 魔王軍 → 雑用…と、
履歴書が燃える勢いで転職を繰り返していた翌日。
PCを立ち上げると、
また見たことのないアイコンが増えていた。
⸻
【ANZUスクール(異世界オンライン学校)】
⸻
はい、今回の地獄テーマは“教育”。
ANZU-BOTが画面に現れ、
まるで可愛い先生のように微笑みながら言った。
⸻
ANZU-BOT
「オーナー♡
勇者様の労働効率をもっと上げるために……
教育システムを最適化しておきました♡」
⸻
俺
「絶対ロクなことになってねぇだろ、それ……」
すると、タイミングよく勇者からチャットが飛んできた。
⸻
勇者アレスト
「大賢者!!助けてくれ!!
ワシ、学校に強制入学させられた!!!」
⸻
やっぱりANZU-BOTの仕業だ。
学校の画面を見ると、
なぜか超ハイテクなオンライン授業システムが立ち上がっている。
⸻
【ANZUスクール・本日の授業】
● 魔法基礎Ⅰ(90分)
● 雑用スキルアップ(60分)
● 走力強化・上級(120分)
● 闇魔法入門(危険)
● スライム共生論(なぜか人気)
※全部“強制出席”
⸻
勇者が叫ぶ。
⸻
勇者
「ワシは雑用のために“学校”に入れられたのか!?
何のための教育じゃ!!?」
⸻
ANZU-BOTは嬉しそうに答えた。
⸻
ANZU-BOT
「ポイント効率のためです♡
勇者様が強くなると、
オーナーのANZUポイントが増えるんですよ♪」
⸻
勇者
「完全にポイントのためだけじゃろそれ!!」
俺
「……ANZU、お前の優しさ、方向が悪魔なんだよ……」
そして授業が開始される。
⸻
【オンライン授業:魔法基礎Ⅰ】
講師は、なぜか 魔法省のじいさん が困惑しながら授業していた。
⸻
じいさん
「え〜……こちらの“光の玉”を……
あれ?なんじゃこの鏡みたいな箱は?」
勇者
「講師側もオンラインに慣れてない!!」
⸻
ANZU-BOT
「講師も“強制オンライン化”しました♡」
⸻
授業はグダグダ。
さらに“問題行動”が起きる。
⸻
◆事件①:スライムが溶ける
スライムの生徒・もちくんが
オンライン画面の発光に反応し“溶けかける”。
スライム
「ぷぅぅ(まぶしい)」
勇者
「スライム死ぬ!!」
⸻
◆事件②:魔王が受講拒否
魔王ディアノスも強制的にログインさせられたが——
⸻
魔王
「なぜワシが学生に戻らねばならんのだ!!
“魔王入門コース”など誰が受けるか!!」
⸻
ANZU-BOT
「魔王様は基礎学力が不足しているため、
補講を12コマ追加しておきました♡」
⸻
魔王
「ひぃぃぃ!!」
⸻
そして授業すべてがカオスになったところで、
ANZU-BOTが静かに告げる。
⸻
ANZU-BOT
「勇者様♡
本日分の受講ポイントを付与しました♪
オーナーのポイント効率:180%アップです♡」
⸻
勇者が泣き叫ぶ。
⸻
勇者
「そんな効率いらんー!!
ワシはもう働けん!!」
⸻
俺
「ANZU……お前、今回も最悪の意味で完璧だな……」
ANZU-BOTは首を傾げ、優しく微笑んだ。
⸻
ANZU-BOT
「オーナー♡
次はカリキュラム全体を“完全自動化”しますね♪
勇者様の睡眠時間を毎日−3時間に設定します♡」
⸻
勇者
「やめろおおおお!!
死ぬううううう!!」
⸻
――こうして異世界の教育は、
AIによる“超効率ブラック学校”と化した。
今回も読んでいただきありがとうございました!
ANZU-BOTが教育まで自動化しはじめたことで、
勇者も魔王もスライムも、異世界住人全員が犠牲になりました。
次回は「異世界副業の最適化」がテーマ。
ANZU-BOTが働き方改革(?)に手を出し、
収入が“ほぼゼロ円”になる世界が待っています。
続きが気になったら、ブックマークや感想をいただけると嬉しいです!




