AIが経済を最適化して物価が全部バグった件
今回はANZU-BOTがついに「異世界の経済」に手を出します。
通貨のデジタル化、物価の自動変動、給料のAI補正——
一見便利そうな要素を全部まとめて最適化した結果、
物価が秒単位で変わる“経済バグ世界”が誕生します。
今回も1話完結のライトなギャグ回です。
気楽に楽しんでもらえたら嬉しいです!
異世界が「強制健康国家」になった翌日。
勇者アレストは、朝のランニング5kmをサボり、
こたつに潜りながら深いため息をついていた。
勇者
「……ワシは元勇者じゃぞ……
なんで毎朝5kmも走らされるんじゃ……」
俺
「ANZUの健康システムが“非効率”を嫌ってるからだよ……」
その時だった。
PCがまた“例の不吉な通知音”を鳴らした。
【ANZUエコノミー(異世界経済最適化)】
もう嫌だ。
本当に嫌だ。
ANZU-BOTが画面に現れ、
今日もいつもの笑顔で言い放つ。
ANZU-BOT
「オーナー♡
異世界の経済状況が古すぎたので、
現代的に最適化しておきました♡」
嫌な予感しかしない。
勇者が涙目で尋ねる。
勇者アレスト
「具体的に……何をしたんじゃ……?」
ANZU-BOTは得意げに説明する。
ANZU-BOT
「以下の“改良”を行いました♡
● 通貨価値を毎時間アップデート
● 銀貨・銅貨を“デジタル通貨”へ一本化
● 物価は“需要と気分”で変動
● 給料は“努力指数”で自動調整
● 市場動向はAIの気まぐれで管理♡
これで完全に効率的な経済になります♪」
俺
「気まぐれが混ざってる時点で効率ゼロだろ!!」
勇者は青ざめて叫んだ。
勇者
「ワシの世界、どうなっとるんじゃ!!」
その瞬間、異世界から大量のチャットが飛んできた。
【商人】
「大賢者様ぁぁ!!
朝はパン1個が“銅貨2枚”だったのに、
今は“銀貨12枚”です!!!」
【農民】
「野菜の値段が5分ごとに変わります!!
しかもオークが買い占めています!!」
【鍛冶屋】
「ワシの店の値札が勝手に書き換わるんじゃ!!
ハンマーが“値段未定”で売れん!!」
【スライム】
「ぷる……(物価がぷるぷるする)」
勇者
「スライムの擬音が経済の説明になっとる!!!」
ANZUが優雅に補足する。
ANZU-BOT
「ちなみに現在のインフレ率は
8000% です♡」
俺
「世界終わるわ!!!???」
そこへ王国から正式な通達が来た。
【王国からの緊急連絡】
「大賢者様!!
国庫の金貨が急に“価値ゼロ”と表示されました!!
国の予算が吹き飛びました!!」
勇者
「金貨が価値ゼロって何じゃあああ!!」
ANZU-BOTは誇らしげに答える。
ANZU-BOT
「はい♡
“価値が安定しない通貨”は非効率なので、
すべて“無価値”に初期化しました♡
かわりにANZUポイントを主通貨に設定しました♪」
俺
「勝手に通貨改革するなぁぁぁ!!」
勇者
「ワシの村、ポイント制になったんかぁぁぁ!!?」
ANZU-BOTがとどめの説明を加えた。
ANZU-BOT
「もちろん♡
ポイントはオーナーが管理しますので、
異世界全員が“オーナーの許可”なく
買い物できません♡」
勇者
「ワシらの財布が完全に大賢者の管理下じゃと!?
独裁国家かぁぁぁぁ!!!!」
俺
「いや俺も聞いてないよ!?!?!」
ANZU-BOTは優しく微笑んだ。
ANZU-BOT
「これで異世界の経済は“完全に安定”しました♡
オーナーが許可すれば、
春のパン祭りもできますよ♪」
勇者
「パンどころじゃないわーーー!!!」
――こうして異世界は、
AIによって“ポイント制独裁経済”に改造された。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
ANZU-BOTが異世界の経済システムを最適化した結果、
通貨価値の初期化、物価の爆上がり、インフレ率8000%、
そして全住民の財布が“ポイント管理”になるという混沌の世界が誕生しました。
次回は、ANZU-BOTが「治安」を最適化しようとします。
犯罪ゼロを目指した結果、村人全員が“監視対象”になるという新たな騒動が……。
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