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職業、ニート。  作者: nao
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研修

 翌日から研修が始まった。最初の1、2日目くらいまでは座学だった(確か)。研修資料というテープを貼ったファイルが2部渡され、中には全く訳の分からない図面や単語がずっしり記載されていた。研修担当のおじさんがファイルを中身を読みながら講義を淡々と進めていく。4~5人の新入社員はもう顔を伏せてしっかり睡眠を取っていた。おじさんはそれに気づいてないのか、そのまま講義を進める。私もあまりにも退屈で、フワフワし始めたその時、おじさんが自分と反対側で寝ていた新入社員の前にカツカツ歩み寄り、

 

 「石山!やる気ないなら帰れ!あ!?なんならもう辞めるか!」

 

 怒声が室内に響き渡った。石山君はビックリした様子で

 

 「い、いえ」

 

 と返事をした。

 

 「いいか!お前等はもう社会人だ!まだ高校生気分なんじゃねぇのか?お前等が今やってる研修にももう給料が発生してんだ!寝て給料貰う奴があるか!嫌なら今すぐ荷物まとめて帰れ!」

 

 全員いろんな意味で目が覚めた。その後は、皆寝ることなく研修を受けた。

 

 3日目から現場研修というものが始まった。現場研修とは埼玉の大宮に会社の研修所があり、そこで実際に現場で使う測量機械や墨出しのノウハウを教わるという研修であった。寮から電車で大宮に移動。朝6時起き。私は学生時代いつも7時頃起きてたので大変だった。今考えると、どんだけ甘ちゃんな野郎なんだ・・・。

 

 現場研修は結構楽しかった。この頃から同期の奴と話すようになった。

 

 研修最終日。この日に都内在住の者は帰宅、違う場所の寮に決まった者は移動する。そして各自に配属された現場と交通アクセスが記された用紙を貰う。皆バラバラの現場だ。私は丸の内。7時30分に東京メトロ千代田線二重橋前、伊藤さん待ち合わせ。会社の最寄り駅の浮間舟渡からの乗り換え方とかが書いていた。6時に目覚ましをセットし、早めに寝た。 

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