私の想定読者はいつも『自分』
よく言われますよね?
『どんな読者層を想定して書くか』
『読者のニーズを掴み、それに応えよ』
……みたいなこと。
私、ちっともそんなこと考えずに書いていました。
だから自分の作品はランキングに載ってもズルズルとすぐに落ちるんだな。読者を想定してないから──
いや、でも、たまーにだけど、ズバリ一人の人に特定して、つまりはそのひとを読者に想定して書いていることはあります。誰だかは言わんけど。
また、自分を嫌な目に遭わせてくれるオッサンを思い浮かべて、そのひとへの当てつけみたいな感じで書いていることは、たまによくあります。
でも、『こういう読者層のひとたちはこういうものを欲してるから、それに合わせて書く』みたいなことはしたことが──
いや……
あるな。
私、大抵いっつも、同じ読者さんに向けてそういえば書いてるかも!
その読者さんとは──
ズバリ──
自分!
自分が面白いと思うものを書くことが大半です。
そして自分はジャンルは問わず、結構なんでも面白がります。
美味しければ有名レストランのディナーでも行列のできない汚いラーメン屋さんのラーメンでも、そのへんの河原に生えてる草でもなんでも食べるやつです。
苦手がないとは言わないけど、それはジャンルというより、単に味が好みじゃないとか、そんな感じです。
だから書くものも色々になります。
ハッピーエンドも好きだしバッドエンドも好き。
ほんわり平和なのも好きだし殺伐としたのや鬱になるようなのも好き。
甘々でラヴラヴなのも好きだし愛を否定するような不条理なものも好き。
かくして私の書くものはコロコロと性格が変わり、あっちこっちの方向へ結末が散らばります。
せめて──
『この作品はこういう読者層を想定して書くから、そういうひとたちの好みに合うように書こう』みたいにあらかじめ決めたほうがいいんだろうか?
いや、でも、『自分が面白くないと思うものを書いてもしょうがない』とも言うし……
でもでも、私、結構マイナーなものやアンダーグラウンドなものが大好きで、つまり私が面白がるものって、大抵は人気のないものだし……
でもでもでも、『推しの子』とか面白いと思うし、何年も前に読むものが少なくなって買うのやめたけど、週刊少年ジャンプで最後まで「これだけは面白い」と思ってたのが『鬼滅の刃』『チェンソーマン』『呪術廻戦』だったし(3作とも人気が出る前)……
よし。
自分を信じて書くぞ!
私の想定読者はいつも『自分』──そんなのも、アリですよね?
9/8 6:41 大幅改稿しました