表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

旗シリーズ

運動会の旗振り係

作者: リィズ・ブランディシュカ




 思えば私は、できそうにない事からは、常に逃げ続けていた。


 だから、きっかけが必要だったのかもしれない。





 一か月後、うちの学校で運動会が行われる。


 その運動会で私は、旗を振る係になった。


 その係は、競技を行う選手たちを、応援するための係だ。


 私、とっても体が小さいのに。


 うちの学校の旗はとっても大きい。


 小柄な私よりも、とっても大きい。


 だから、旗を振ると私の方が振り回されそうになる。


 たぶんできない。


 他の人がやってくれないかな。


 そう思ったけど、みんな競技の練習で忙しそう。


 私はしぶしぶ旗を振る練習を行う。


 でも、旗を右へ振れば、右にふらふら。


 旗を左へ降れば、左へふらふら。


 うまく振る事ができないよ。


 うまくできないから、もうやめたい。


 そう先生に言う事にした。


 だけど、先生はもうちょっと頑張ってみようって言ってくる。


「がんばればできるようになるから」


 って。


 どうせ出来るわけがないのに。


 でも、面と向かって言う度胸はない。


 年上で自分より偉い先生に、文句を言うほどの度胸がない。


 私はしぶしぶ旗を振り続ける。


 あっちへ、ふらふら。


 こっちへふらふら。


 本当に上手にできるか分からないまま。


 でも、へたな事をして笑われるのは嫌だから。


 頑張って練習した。


 毎日練習した。


 前に旗振り係になった人から、旗を上手に振るコツも教えてもらった。


 そして、一か月後。


 私はなんとか旗を振る事ができるようになった。


 私はなまけもので、根性なしだから。


 誰かにお尻を叩いてもらわないとできなかったかもしれない。


 私は旗を振りながらそう考えていた。


 向いていないとか、できるはずないとかずっと言い訳していたけれど。


 努力を重ねれば、出来る事が増えていくんだと、私はその時に学んだのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ