1 ナニコレナニコレェ!?!?!?
初投稿者です。ロリっていいスよね。楽しいです。
ロリ。こんな素晴らしい言葉があっていいものか?
「今日も可愛いでちゅね〜まなたん…」
会社の疲れを癒すフィギュアやポスターたち。
まなたん。俺の世界を救い、俺を生かしてくれる唯一の光。
『きゅる魔法少女∞まな』である。
元々ゲーム内での1キャラに過ぎなかったが、あまりの人気により独立。ゲームを超え、アニメ、映画化。
まなたんの素性をここで明かそう。オタクならではの俺の愛話を聞いてくれよ。
年齢は6歳。もうかわいくね? 6歳だぞ6歳。
くりくりのサファイアに輝くおめめがチャームポイント。
金髪のくるくるツインテが余計に目を輝かせる。ラビットスタイルの完璧なツインテがまた可愛いんだよ!!!! 分かるよな?!
小さな手で大きな発色のいいピンクの星型の杖を握りしめる姿はこれ以上にかわいいものがあっていいのか?
まじで天使。わかる?天使。
小さな足はいつも内股ですごいシャイな女の子なんだぜ。けど皆のために戦うそんな姿かわえ〜〜〜!!!!
ピンクのフリフリワンピドレスがまた惹き付けるんだよなぁ。
胸元に星型のリボンがキラキラ光りながら揺れる。ふわっとしたスカートは四重構造。1番下のフリルはレースとシルクぽいシンプルな感じ。2枚目と3枚目はドレス感を出すためにボリューミーなフリルが段々に重なる。1番上の薄ピンクと濃いピンクを淡いグラデにしたリボンが沢山着いたまさに魔法少女。
なんでスカートの構造知ってるかって?フッ、聞くまでもねぇよ。
フィギュアいっぱい覗いたに決まってんだろ……。
すん。
話を戻そう。
靴はピンクの厚底ローファー。小さく眩しく目に写るラメが小さな足に映えの映え。
まずまずローファーで死ぬだろ。その小さな足で戦うの…? ちゅき…………。
ウホッ理性戻すぞ。
ここまでだらだらとまなたんの愛を語ってしまったが、(足りない)
俺のまなたん愛は伝わっただろうか??
最近は新衣装のガチャで爆死したばかりなんだが、まなたんが迎えに来てって言ってくれるから…がんばるよまなたん。
1人で謎の感傷に浸っているとデスクの上に置いていた携帯が突然震える。
「いやいや仕事終わりましたが?営業時間外すぎますが?」
せっかくのまなたん愛を熱々にしていたのに会社というドライアイスにより溶かされるのか…と1人で悶々と考えながら携帯に近づく。
「もう説教はいいからさ…っては? 」
〔「きゅる魔法少女∞まな」特別損失により倒産か〕
思ってもみない。考えたこともない。待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て、これはあれだ、どうせ詐欺ニュースだ、とりあえず、ポイッターを見るぞ。公式からのちゃんとした報告を……
♡きゅる魔法少女∞まな♡
まなたん、お勉強しなくちゃいけないから、魔法少女をやめなくちゃいけないの。ほんとにごめんなさい。
きゅる魔法少女∞まな Official
突然のご報告になり申し訳ございません。20▷▷年■月〇〇日をもちまして、「きゅる魔法少女∞まな」をサービス終了させて頂く運びとなりました。
魔法少女まなをサービス開始より応援して下さった∞ユーザー様方々、厚く御礼申し上げます。
∞東峰からのオタク∞
え?は?ちゃんと説明しろよ
∞まなたん大好き∞
サービス終了って何??ほんとに待ってむり
∞ナポリタンパスタ∞
俺のまなたんいなくなんの?ガチで病む
は??????ほんとに待ってくれ。何したって言うんだ。■月〇〇日??今日??
俺のまなたんを返せよ、ほんとに待ってくれ、
どんどん呼吸が浅くなる。俺の生き甲斐。今まで周りの人々に軽蔑され、虐められ、泣きながら生きていた俺の光。まなたんがいるから、まなたんの光が俺を救ってくれた。本当の魔法少女だった。
おかえりって笑ってくれるし、どんな辛くても
「まなの光で元気になれ〜 ! ! 」
って応援してくれた。なのに。サービス終了??? 嘘もほどほどって言うよな、な?そうだよな?
視界がぼやけ、携帯には水滴が落ちる。呼吸の仕方ってどんなだっけ。これから生きる理由ねぇじゃん。なぁ。まなたん。苦しい。
いっそ楽になれば。
無意識に片手に握りしめていた。まなたんのために頑張って自炊を作り始め、そのために相応な額を払った思い出の品。
最初は何も知らなかった俺は必死に頑張った。研ぎ方も知らなかった俺は、何度も指を痛めつけながら作り上げた思い出。
「はは、笑える」
そんな思い出の品が今となれば跡形もなく消える。何も戸惑わずに首に仕上がった煌びやかに光る刃を当てる。
何も迷いはない。ありがとう。俺はもう、
気がつけば、俺は上を向いていた。向いていたのではなく、倒れていたの方が正解だ。
手に力が入らない。ただ黒い、赤い模様が広がってるように見える。ああ。人生まなたんだらけだったな。なんだか、悪くねぇじゃねぇかよ。あったけぇ。
もう死ぬのか俺。
呼吸が先程よりもしにくい。必死に口がもがく。生存欲求がここにして残る。
死ぬなら、魔法少女になりたかったな。ほら、俺ロリ好きだし、きゅるきゅるの魔法少女に生まれ変わって、世界救って…みんなからちやほやされるんだよ。親にも、友達にも、人間に恵まれなかった。来世くらい誰かに愛されてぇな。それ以上の事は何も望まねぇから、さ。
人生への未練が瞬間に溢れ出る。
まぁ、悪くはねぇよな、まなたんに出会ったし。こんな幸せに死ねるなら、これでもいいってもんだよ……、
最後の力を振り絞って口角を必死にあげる。鉛のように重い指の関節をゆっくりあげ、ピースの形を作り上げる。
「きゅるきゅる魔法少女、無限の愛で…救っちゃう、ぞ」
【────────!!!!!】
声デケェよ。誰か来たのか?もう静かに死なせてくれよ?バカかっけぇ死に方しようと思ってんだからさ……
「○々〆6==-/|¥$!!!」
「♪+×3|〒-/×|:|…-/!!!!?」
なんだ?そろそろ死ねるはずなんだが……てかこんなに俺の部屋眩しかったっけ?
なんで女と男に見下ろされてる…?まさか助かったのか?
「<€=+82|〒*→8○|=!!!」
さっきから何語喋ってんだよ…って?!?!?!?!
はっ?!?!?、なにこれぇぇぇ?!?!?!?!
手が手がぁぁぁぁぁぁ!!小さい!!小さいぞぉぉおおおおおお
!!!!!(歓喜)
なにが、なにが起こってる?!これ俺?!俺なの?!え?!
チョマテヨ!!!!(キム〇ク)
そんな寒いボケして場合じゃねぇ!笹食ってる場合じゃねぇ!
「=°7=>×$47×9!!!!!!」
うるせぇぇぇえ!!!さっきから耳元で喋りやがって!!!!!!!!
俺は熟女に興味ねぇんだよ!!!!ってアレェ??
な、ナンカ、ナイテル。。男もナイテル……。ェ……ボク、ナニモ、キミの、コトバ、ワカラナイ……。
{言語を解析しますか?}
▷する
しない
ちょっとまてぇい!!!!!!!
この世界って、、、まさか、、、、???
まさかっ?!?!?!
転生した?!?!?!?!?!??!